レトロぽさと木造の温かさがいい、旧大社駅。

昨年、出雲大社にお参りさせていただいた時に、ぜひ立ち寄りたかったのが 「旧大社駅」 でした。ちょうど日本テレビの 「ZIP!」 のひろあきさんが、にっぽんわくわくキャラバンで、出雲市を訪れていたこともあり、旧大社駅をバックに放送が流れていました。
そんなことを覚えていて、出雲大社につながる道路の沿いにあることがわかったので、ぜひ立ち寄りたいスポットでした。

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訪れてみると、ほんとうにボリュームたっぷりのレトロな建物でした。
この大社駅の開業は、明治45年6月のことで、この画像の駅舎は、大正13年に改築されたものだそうです。
見るからにどこかの宮殿のような造りのこの駅舎は、全国でも珍しい 神社様式を取り入れた格調のある木造建築の駅舎 です。
この大社駅は、平成2年3月いっぱいでJR大社線も廃止されたこともあり、駅としての機能も終えました。その後、この駅舎の建築の素晴らしさと町民と共に長期にわたり生きてきたこの駅舎の姿を残し、私のようにこの地を訪れる観光客のために往時のまま保存されているそうです。

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駅舎の中は、時間は確か制限されていると思いますが、入ることができます。入っていくと天井の高い三等待合室があります。画像を見てもらっても、木造の落ち着いた感じ と つけられている照明が、シェードの形状もレトロで、また電球色の乾球がつけられている ので、さらに温かみを感じました。
最近の駅は、ショップもたくさん入ったりして、便利になっていますが、やはり 落ち着きと言うことから考えれば、デザイン的に考えればいいのに・・・ と思います。

いちばん素敵だったのが、今の人はきっと知らないと思いますが・・・

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昔は、向かいの線路に渡る時は、画像のような階段があって、渡れない時は、階段に鉄板をかぶせてふたをするようになっていました。
そのよく見ると、その鉄板の裏側に うさぎの絵 が書かれてあって 「素敵だなぁ?」 って感じました。

そして一番感動したのは facebookでも記載しましたが 「D51 (デゴイチ)」 の勇士でした。
私が小学生の頃は、このデゴイチが、雪道を噴煙を上げて、走る姿の写真がよく上げられましたし、テレビでもよく放送されていました。

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正式には 「D51形蒸気機関車」 です。
ほんとうに鉄道好きな方には愛された日本の代表的な蒸気機関車で、通称 「デゴイチ」 と呼ばれていました。このデゴイチは、昭和11年にD50形の近代改良型蒸気機関車として生まれたそうです。
昭和11年以降、輸送量の増加に対応するために、新製車が全国で制作され、昭和21年1月までに、実に1,115輌の最大車輛数を記録したそうです。その中の1輌が、この旧大社駅に残されているということで感動しました。このデゴイチは、昭和49年11月30日に本州を最後に走った 「D51形 774号機」 だそうです。
昭和50年11月にこのデゴイチ機関車をJR西日本鉄道から無償貸与を受け、出雲大社の協力により出雲大社神苑に展示していたそうですが、旧大社駅の整備施策のひとつとして、大社町合併50周年を機に、移設展示されたそうです。
デゴイチに直に触れるので、感動ものです。

駅舎もすごく温かみがあっていいのですが、このデゴイチの勇士もよかった旧大社駅です。 出雲を訪れられたら、ぜひおすすめのポイントです。

今日も長々とお話しにお付き合いいただきありがとうございました。

パワスポ社長_感謝