大坂は商いの街だす。尖ったことも丸うに伝える | あきない世傳 金と銀

最近、高田郁さんの「あきない世傳 金と銀」という本を購入して、通勤電車で現在読破中です。

高田郁さんって「みをつくし料理帖」シリーズ、「銀二貫」などなにわの江戸時代のことを中心に書かれているので、新刊が出るたびに楽しみにしています。人と人の間柄の表現がほんわかしていて、かつ楽しく前向きになれる小説が多くて大好きな作家のひとりです。

今回、新シリーズということでさっそく読み始めました。
初めは主人公「幸」ちゃんがどうなるのか? と思いながら読み始めていましたが、前向きな性格が素敵だなぁ!? と思いながら読み進めています。

読み進めている中で・・・

「大坂洒落言葉」

という言葉に引っかかり、ネットで調べてみるとおもしろいなぁ!! もしかしたら大坂の「お笑い文化」はこんなところが発祥なんじゃないか!? と思ったりしました。
そんなことをブログにまとめてみました。

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この言葉・・・大好きです!!「買い手も売り手も幸せ」ってことです。本来、お互いが楽しいものだったはずで、そこには顔を合わせていたからだと勝手に思ってます。

主人公「幸」はいろいろなことが度重なって、9歳という年少にもかかわらず大阪天満の五十鈴屋に奉公に出されます。

高田さんの小説を読んでいて、ほんわかした気持ちになるのは、この時代、どこに奉公に出ても先輩の方のいじめというのはあると思うのですが、そこに焦点を当てずに、主人公の一風変わったような前向きな行動にスポットを当てて書かれているところが私は大好きで、引き込まれていくポイントでもあります。

今日のブログでお話ししたいのは、小説の内容は読んでいただければきっと引き込まれて、一気に読破してしまうと思います。
私が今日お話ししたいのは「大坂洒落言葉」です。

私の知識不足もありますが「大坂洒落言葉」の存在は、この本読むまでは詳しく知らなかったのですが、読んでいてとても興味が出ました。

幸が五十鈴や番頭の治兵衛に

●「畑の羅漢さん」って何ですか?
それは大坂の洒落言葉だすがな。「畑の羅漢」ではたらかん。つまりは働かん怠け者、いう意味だす。

大坂は商いの街だす。尖ったことも丸うに伝える。言いにくいことかて、笑いでくるんで相手に渡す。そうやって日日を過ごすんだす。

って言葉・・・まさに大坂のお笑い文化の原点になる言葉じゃないか? と思いました。

大坂を代表する言葉に

「儲かりまっか!?」

という言葉があります。この言葉って、お笑いでもけっこう使われている言葉で、やんわりした感じがあります。
あとは

「まいど!!」「おおきに」「どないや」

などの言葉、今でも商売人の方は使われいます。

そんな中に江戸時代の主に大坂商人が使っていた言葉に「大坂洒落言葉」があります。この小説でも3つの言葉が紹介されていましたが、当然、たくさんありますが、自分の勉強がてらちょっと拾ってみることにしました。

●大坂洒落言葉一例

 袖口の火事  手が出せぬ
赤児の行水 (銭が)足らいで泣いている
 うどん屋の釜  湯ぅばっかり=言うばっかり
空き家の雪隠 肥えが無い=声が無い
池田の牛 伊丹入る=痛み入る
 うさぎの逆立ち  耳が痛い
 五合徳利  一升詰まらない=一生つまらない
 紀州の西瓜  皮が厚い=あつかましい
 小便する  蛙(かわず)は小便しながら逃げる=買わず
 大仏の柱  木が太い=気が強い

など一例をあげましたが、まだまだたくさんあります。
大阪洒落言葉を使うだけでも、話が盛り上がりそうです。

ネットに掲載されていた大坂洒落言葉で認知度ランキングでは、

「夜明けの行燈」が一番でした。意味は「うすぼんやり」=「うすのろ」でした。このように言葉を笑いというオブラートに包んでいるので、お笑い文化がきっと発展したのではないでしょうか?

高田さんの小説は、当時の史実もしっかり紹介されているので、おもしろいのでおすすめです。