コップに入っている水を空にして下さい | 売場を作っちゃう販促アドバイザー

先日新聞の記事を読んでいて佐藤オオキさんのことを知り、少しブログにまとめてみました。
周囲から有名なデザイナーで、デザインの仕事をしているのに、「知らなかったのか?」 とブーイングを浴びてしまいました (^^;

たまたま松井優征さんの「暗殺教室」の絵柄が表紙にデザインされていた「ひらめき教室」という本を手に取ってみました。
そしたらここにも佐藤オオキさんー!!
偶然にしても、最近、やけに佐藤オオキさんが、私の目に入ってくる。きっと勉強しなさいということなんだなぁ?!と思います。

この本は佐藤オオキさんと松井優征さんのNHKの「SWITCHインタビュー達人達」で反響を呼んだ対談集ということで、現在、読破中ですが、おもしろい。

まだテーマの

「自分の弱点を認めた人は強い」

という本論には届いていませんが、ハッピー先生が言われている自分の「恥部」をさらけだせ という言葉に共通しているような感じです。

この本の中に
「コップに入っている水を空にして下さい?」
というお題があります。今朝の電車でこのことを考えていました。

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コップに入っている水を空にして下さい。どんな方法がありますか?

この質問で一番初めに浮かぶ考えは

●コップを逆さにしてこぼしてしまえばいいじゃん

という答えがすぐに出てくることですね。

たとえばデザインの仕事をしていると「そんな当たり前じゃん」って、あまりおもしろくないなぁーと思っちゃいます。

スーパーの価格中心の売場も同様ですが、誰もが考えることに、力を注いで考えてみても、けっきょくは競争に負けてしまうのです。当然、体力勝負になるわけですから、中小企業では難しい経営環境になって、大きなお金を持っている会社が買っちゃうと思うのです。

またスーパーに勤務されている方も、ただ商品を並べているだけなので、おもしろくないと思うのです。

デザインって、以前もお話ししましたが 「無」から「有」を生むわけですから

「ちょっと目線を変えたり」
「ルールを変えたりして」

新しい発想を生む・・・って

「楽しく」ないですか?

って感じで、このお題を考えていました。
本には

●小さな穴を空けて一か月後に、水が全部抜けている。
●下にヒーターを仕込んで水を全部蒸発させる。
●無重力にして水を浮遊させる。

さすが佐藤オオキさんだなぁー!! って感じました。
こうやってひとつのことを考えるだけでも楽しいなぁ?
会社の業務では、売場の販促ツールなどのデザインを手掛けながら、売場でどうやってお客さまのアイキャッチ度を上げて、購買のモチベーションにつなげるか?
考えながら、デザインを組んだりしているのですが・・・
いつも思うのが

「安売りじゃな?!」

ってことです。クライアント様の担当の方も「もっと安売り感だしてよ!!」という感じで、商品の魅力が二の次になるのです。ではそのスーパーの魅力は

「価格?!」

だと言われると・・・
周辺スーパーを回ってみても、どこもたとえばレタスは198円、キュウリは1本58円なわけで、どこが違うの?

「お客さまは、どこで買っても同じなら、近くで買う」

よな・・・ってなってしまうわけですね。
だから売上確保も食品スーパーの出店がけっこうされる中。
競争が激化して下がる一方なんだなぁ!!
 ってことがわからないのかな? と思うのですが、マーケティング発想で考えているのでこうなるんだろうな。
こんなデザイン発想って、企業の販促の方は多少でもかじっておくべきだなぁ? と思います。

でも大切なのは・・・

クライアント様含め、お客さまやお付き合いさせていただいている方が

「何を期待しているか?!」

見極めることですね
今の売場は、お客様の思っていることとかけ離れているような気がしてならないなぁ?!