夏に熱いお茶が売れないのは、カーディガンといっしょ!! | 売場を作っちゃう仕掛人

夏に急須で入れるようなお茶っ葉は売れない!!

というのは、お店でもよく聞く言葉です。

それは夏は熱いお茶は飲まないという先入観があるのか?
販売に取り組んでいないだけのことなんじゃないかな?

でも売場には、お茶っ葉はたくさん並んでいるのです。
お店としては需要があるから並べているので、企画の展開の仕方では、売れると思います。

「なぜ?」

売れないというなら、売場回転率を考えると、夏場時期だけ、お茶っ葉を外せばいいのです。

らおは、夏でもコーヒーもホット!! お茶もホット!! です。気温も上がってきて、スタッフとお茶に行って、ホットを注文すると決まって言われる言葉がある。

「暑い時に、熱いモノ飲んで、暑くないですか?」

って言葉。
これって夏に「夏長袖」「カーディガン」を販売して売れるのといっしょだと思うのです。
パッケージデザインもあるけど、お店の売場に商品が並んでいるのですから、企画や営業取り組みの問題のように思います。
そんなことをブログにまとめてみました。

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5月の新茶の季節が終わって、夏はペットボトルのお茶を抱えている人の姿をよく見る季節です。水分補給も大切な時期ですが、暑さでストレスいっぱいの季節に、暑いお茶で一服するのもいいものです。

そもそも夏の暑い時に、なぜカーディガンや夏長袖が売れるようになったか?

それは事務所や家庭の空調設備の能力が大幅に改善され、よく効くようになったからです。
空調設備は、家電メーカーが機能を改善しながら頑張ったから、省エネで効果のある商品が出回ったということです。

また服などでも、クール対応の繊維が出たりして、夏であれば暑さ対策。冬であれば寒さ対策。
アパレル業界も試行錯誤しながら頑張った結果。
気候に対してけっこうコントロールがしやすくなっているのです。

なら飲み物は、というと昔ほど冷たいモノに集中していないのではないでしょうか? 昔は、グリーンティをよく飲みました。
牛乳で割るとおいしいので、冬でもホットで楽しんだりします。

カーディガンと同じように、当然空調がよく効いていると、そんなに冷たいモノばかり飲んでられないのです。
やはり日本人なので、日本茶は大好きです。

でも売場を見ていると、各社パッケージの色もいっしょ、お茶だけは飲んでみないとわからないのですが、どれも同じに見えちゃうんので、いつも買っているものをリピートしてしまう。

嗜好品なんですねー

ただ商品名に「特選」とか「プレミアム」とか? どう違うのか? 伝わらないような言葉が、パッケージに印刷されています。

それって、たくさんの選択肢の中からどう選んだらいいのか?

お客さまはわからない状態なのです。

コーヒーはけっこうメジャーだし、スターバックス、タリーズ、コメダ、ドトールなどでは、今日の銘柄などが店頭で告知されているので味や香りがイメージできるような感じになっています。

でもアイスコーヒーを飲んでも、そんなに大差はないと思うのです。なら味わい深いホットを飲もうということになります。

ただ嗜好性の強いはずの日本茶では、各メーカー横並びで、伝え方の工夫もないし、仕掛けもない。

でもお客さまの立場からすれば、夏の空調の効いた事務所や部屋で熱いおいしいお茶をすすりながら飲みたいものじゃないかな?

日本茶なので、呉服のようにその業界ならではのシステムやしがらみがあるのかもしれません。でもそんな環境に縛られてきた呉服はどんどん縮小傾向にありますが、京都などを歩けば、昔から頑張っておられるところもあります。

そんな仕掛けって、ブレンドの仕方ではあると思います。
それはブランディングでもなく、デザインでもなく、「仕掛け」と言われる営業企画の部分だと思います。

たとえば・・・

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お鮨屋さん、焼肉屋さんでは、〆にお茶と言えば、熱いお茶が出てきます。特に焼肉などは、コンロを目の前にして暑い環境の中で、〆には熱いお茶。でもすんなり飲んでおいしい。
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コーヒーと言えば、らおはあまり夏でもアイスは飲みません。ホットの方が、けっこういろいろな風味が楽しめていいものです。だからホットを飲むのです。事務所にいる時は、カラダが冷えているからで、そんな楽しみもあるのです。
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大好きな抹茶!! これも本格的なものは熱いお湯からですね。

こうやって考えてみると、味を楽しみたいものは熱い状態からです。

お茶でも「カーディガン」と同じような仕掛けを楽しみたいものですね。現状を考えれば、商品開発云々というよりおもしろい仕掛けも考えられそうですね。

今回もブログのお話しにお付き合いいただきありがとうございます。

あじわい深いホットティーでも楽しみましょうー \(^^)/