伊勢シーパラダイスの手描きPOPはおもしろい(笑)

こんにちはーー!!
売り切る売場仕掛人 オーパ伊藤です。

週末は、伊勢に行った。
伊勢には、規模の違う二つの水族館があまり離れていない距離でたっている。

圧倒的に大きな『鳥羽水族館』
鳥羽水族館からタクシーで、20分くらい行った二見町にある『伊勢シーパラダイス』

鳥羽水族館が、圧倒的に多くの魚種が水槽で泳ぐのに比べると伊勢シーパラダイスは、規模で比べると小さい水族館。

お店で考えれば、モールを併設した大手スーパー
そこから少し離れたところにポツンとあるお店。
そんな差がある。

って感じ。

●昔から業績が悪くなるとどこかのせいにしてきた。

・大手スーパーが近くにできれば、大手スーパーの商品の値段が安いから小さな店は対抗できない
・かつて飛ぶ鳥の勢いだった大手スーパーの業績が悪くなったら、ネット販売が安いから

業績が悪くなると、自分以外の何かのせいにして逃げてきた。
そして衰退していく。

でも「伊勢シーパラダイス」の手描きPOPの取組、学ぶこといっぱいだった。そんなことをブログにまとめてみました。

水族館に入るといきなり鳥居。この水槽のテーマは「夫婦岩水槽」。水槽の中に、縁起のいいお魚が泳いでいる(笑)

水族館の入口を入ると、いきなり鳥居が、近くに二見町の夫婦岩があることから作られたようです。

パワースポット大好きなので、入ったらテンションが上がった。
最近の水族館は、入るといきなり大きな水槽が設置されていて
お客様にインパクトを与えるのだが・・・

この水族館は「伊勢の新パワースポット」だと告知している。
思わず笑ってしまった。

こんな感じのPOPがつけられている

普通の水族館の水槽には「魚の写真」「魚の種別科目」ネットでも紹介されていることを記入したカードがつけられている。でもこの水族館は手描きPOP。

普通の水族館では、魚の名前なんて気にせず
魚の泳ぐ姿を見てしまうモノ。

この水族館では、こんな手描きPOPがあっちこっちについている。どの魚が「センネンダイ」なんだと見てしまう。
センネンダイとわかれば、手を合わして拝んでしまう。
おせちに欠かせないイセエビなんて、POPで普通紹介しないだろう?

まさに楽しいパワースポット(笑)

大きな水族館には、たくさんの珍しい魚も泳いでいるのだから
そこに価値がある。でも魚のカードを見て、ひとつひとつの魚のカードを読むことはない。

でもこの水族館のカードは読んでいると楽しくなる。

●以前、欲しかったけどこわくて買えなかったワニガメは・・・

初め見た時は、珍しい岩だと思ったら、大きな50年選手のワニガメだった。自分の年と近いので親しみが(笑)
ワニガメのPOPはこんな感じ。ガメラのモデルだったんだ。


百科事典、ネットの検索で出てくるような

「ワニガメはカメ目カミツキガメ科ワニガメ属に分類されるカメ」
と普通の水族館ならカードで紹介されるが、この手書きのPOPのようにガメラのモデルと紹介されると
イメージも変わる。

●大好きなピラルクは・・・

伊勢シーパラダイスの水槽にも大きなピラルクがゆったり泳いでいます。下にいるのはコロソマって魚ですが、この魚はどこでもよく見かける。
ピラルクのPOPはこんな感じ。下にピラルクの骨があるのですが、記念撮影スポットでおススメもされています。

他の水族館の「ピラルク」の紹介カードは
「アロワナ目アロワナ科ヘテロティス亜科に 属する。現存するアラパイマ属唯一の種」
って感じで紹介される。

お客様からすれば、そんなことはどうでもいいこと。
ピラルクがアマゾン川に暮らす生きた化石のような魚で、3mくらいまで大きくなる。それだけ知れば・・・
ピラルクを知らないお客様は、水槽の前で・・・

「すげぇー」!!

って驚いていた。

こんなお客様の姿を見ながら、お店に置き換えて考えてみた。
大手スーパーは、安くもないものを安いという販売風土にまだ未練があるようだ。それはチラシを見ていれば感じる。

たとえば・・・
「ボックスティッシュ5個組 198円」
「さんま 1匹  198円」
とか?それ以外にその商品を楽しむ情報はない。
このようなPOPはカタログにしか載っていないスペック情報しかないので「スペックPOP」とセミナーで説明しています。

小さなお店のみなさんもこんな「商品名」「価格」だけのPOP
つけてませんか?

こんなPOPは水族館の魚カードのように誰も見ない

魚カードで成り立つ水族館は、魚そのものより雰囲気を楽しみに来ている。
でも小さな水族館は、触れ合ったり、このようなPOPの楽しみで来ている。

お店もいっしょじゃないかな?
小さなお店は、それだけで大きなお店と違う価値がある。

●でもこの伊勢シーパラダイスのPOPのように・・・

お客様に、その商品のことで自分の思っている「味覚」「使用感」などを伝えたらどうだろう?

大手スーパーのように安い価格で販売する必要もなく
そんなPOPを楽しみにしてくるお客様とつながっていった方が
楽しくないですか?

チケット売場の横のボードには、こんなPOPも紹介されています。携帯は懐かしいデザインです。(笑)

水族館とか?
動物園って・・・

お客様を集客することで苦労したこともあるので
苦労した時期に小さな規模の施設は、
こんな工夫をしてきたのです。
だから学びもいっぱい(笑)

先月末させていただいた
「動物園、水族館から学ぶ売り切る売場セミナー」
を、12月にしますので、よかったら、また参加して下さいね。

最後までブログを読んでいただきありがとうございました。