1910年(明治43年)創業 日本で最初にカレーに玉子を乗せた店

こんにちは~ ♬
売り切る仕掛人 匠(たくちゃん)です。

事務所から歩いて15分くらい。
インバウンドで来られている
海外の方が引くキャリーケースの波をよけながら
戎橋商店街を進んでいくと、ビックカメラの通りの向かいに

1910年創業 西洋料理店『 自由軒 』

がある。
お店の中に入って、食べているお客様の食べているトコを見ていると・・・
たいはんのお客様が、このお店で人気の「名物カレー」を食べていた。

● この自由軒ってお店の名前は・・・

創業者 吉田四一さんが、
自由民権運動が起きていた時代背景の中
新しい風を感じられる

「自由」

という言葉を店名に冠したそうです。
創業当初は、ビフカツを始めとした西洋料理を格安のお値段を提供されていたそうです。

お店のメニューは、洋食中心 ざっとこんな感じです。

こどもの頃に、カレーに玉子を入れて食べたっけ(笑)
玉子を入れて、混ぜて食べると、あまり噛まずに飲み込むような感じだった。

自由軒には、何度か食べに行ったけど・・・
日本で最初にカレーに玉子を乗せたお店だったことなど知らなかった。

この名物カレーは、創業当初、現在のように便利な炊飯器、保温釜など存在しなかった時代に

「お客様に熱々のカレーを食べていただきたい」

その想いから、ごはんとカレーを混ぜた「名物カレー」が考えられ、たちまち人気メニューになったそうです。

名物カレーは、ごはんが冷めていても、熱々のカレーと混ぜることで、熱々の美味しいカレーに生まれ変わる。

名物カレーは、こんな感じ。カレーを混ぜたごはんの上に、玉子が乗っています。
玉子と混ぜるとこんな感じになって、しっかり噛まなきゃって思うのですが、喉をスルッと通っていきます。
小説家で「夫婦善哉」で有名な織田作之助が、「夫婦善哉」の構想を練る時に自由軒に通われたそうです。その織田さん好みの食べ方が紹介されています。

●長続きしているお店の秘訣・・・

お客様の困っていることを改善して、
喜んでいただけるモノをお届けする。

現在は、熱々のごはんが食べれて当たり前の時代。

幸せでーす  💕

でも創業当時は、保温釜もない時代。
お客様が、熱々のごはんは炊き立ての時は食べれるけど
時間が経過すると食べれない時代。

そんなニーズをカレーでクリアしたのはすごい。

冷めたごはんでも、熱々のカレーと混ぜることで、熱々のカレーが食べれるようになる。

ほんとヒットの条件って、紙一重なのです。
お客様の思いを気づいて掴めるか?
それをモノ、サービス化するだけで長続きするのです。

自由軒の「名物カレー」は、それを実証して、100年超えても愛されているって・・・

ステキです 💕

● ちなみに名物カレー豆知識ですが・・・

名物カレーには、うすくちと呼ばれるダシ汁が使われていて、
具材もたまねぎと牛肉のみ。
具材が少ないのは、カレーそのものが持つ風味や味わいを大切にするためとのこと。

お客様に喜んでいただくために工夫されているカレーなのです。

今の自由軒は、第二次世界大戦で本店を焼失してしまいましたが
二代目店主が尽力して、創業の地・なんばに再建させたそうです。

● 自由軒から学ぶ老舗の秘訣は・・・

・ お客様の困っていることに気づいく
・ 困りごとを解決したモノをお届けする。

・ ポイントは、お客様に喜んでいただけること。
・ ヒントは紙一重のところに隠れている。

長く続いているお店には、やはり「これ」という商品がある。
店内は、引っ切り無しにお客様が入れ替わり立ち替わり入られるので、スタッフのみなさんも超忙しそうです。(笑)

ちなみに名物カレーの食感を伝え忘れていました。
少しだけピリ感はあるもののマイルドなカレーでーす ♫

店内は、こんな感じでーす。
なつかしい昭和のイメージです。

事務所から歩いて、すぐ近くなので、またお邪魔しよう~ (笑)
ほんと長く続いている会社は、学ぶこといっぱいですね。