人間万事塞翁(さいおう)が馬

今朝は、衆院選に行って、投票を終わらせてから、片付けなければならない業務があるので、出勤!!
与党圧勝が予想されていますが、あまり与党に偏ってしまうのもどうかな?って思うし、野党は、きちんとアベノミクスを批判するなら、別の具体的な方法を日頃から準備してアピールする必要があったように感じます。
さて最近、いろいろなことがあって 「こころの中和」 状態を保つにはどうすればいいのだろう? って感じることがよくあります。こころの持ち方が、仕事に影響したらいけないのですが、会社を運営しているといろいろな提案業務や運営問題や業務上の相談を受けたりするものです。

今週は、公開プレゼンに参加して、プレゼンをさせていただいたり、また新しいクライアント様にも挨拶にお伺いさせていただき、当社のことを説明させていただき、新たなことにチャレンジさせていただく機会をお願いしてきました。


●心に中和を得れば、即ち人情皆順い、心に中和を失えば、即ち人情皆そむく。感応の機は我に在り。 (言志後録・103条)

こころが平静で、偏りもなく、節度も適っていれば、人々の気持ちは、私の気持ちを理解して進んでいくけれど、こころに平静がなくなり、偏ってしまえば、人々の気持ちは離れ、そむいていくものである。人々のこころが感じるはずみは、自分にある。

AY113

 

こころに偏りというのは、プラスでも、マイナスでもない状態で、私は、車にたとえて、ニュートラルな状態と思っています。
どちらにも転べて、両方の立場が想像できる立場です。
たとえば・・・

● こころがプラスに転じれば、高いところをイメージして、まだ発生していない利益やここまで出来るだろうと大きな期待を想像して、メンバーに思わぬ重荷を背負わせる可能性があります。
● こころがマイナスに転じれば、不安だらけで、話しを前に進めていかなければならないのに、なかなか前に進みません。

この気持ちの持ち方によって、物事の見え方、捉え方が気持ち次第で、「良く」もなり、「悪く」もなるということです。

それが、今日のテーマの 「人間万事塞翁の馬」 とは、人が出会う出来事は状況やその時置かれている環境によっていいことにも悪い事にもなる ということで、こころがニュートラルな状態でないと、進むべき道を誤るということです。このニュートラルな状況は、以前、お話したフォーカスの仕方によって、その時に置かれる環境も違ってきます。
なので、置かれている環境は、時間、見方、こころの置き方によって異なるので、同じ事なのに、いいことにも悪いことにもなるのです。

言志耋録には・・・
●人心の感応は、磁石の鉄を吸うがごときなり。  (言志耋録・117条)

人のこころの感応は、磁石が鉄を引き寄せるようだということで、ニュートラルな気持ちで、対応することが重要であるということです。

私もよく反省しますが・・・
「これは少しやりすぎだな?」
「これは少し足りないなぁ?」
と思うことがあります。

この判断の基準となっているものが、ニュートラルなのです。

プラスな状態で、メンバーに指示したりすれば、指示内容も
「このくらい簡単に出来るだろう?」
と過度な期待をして、メンバーに重荷を背負わせてしまうこともあります。このような状態で、メンバーにつなげば、能力以上のことであれば、逆にメンバー自身が不安を感じて、メンバーの気持ちがマイナスの状態で業務遂行を十分できないことにつながる可能性があります。
ニュートラルな状態で指示をしてあげれば、メンバーも業務をうまくこなせて、そのメンバーの業務遂行が完了すれば、自信にもつながって、次のステップに上がっていくでしょう。
逆に、ある業務は、このメンバーには難しいかもしれないなぁ? と判断して、引き継ぐとメンバーにその気持ちが伝わって、本来なら出来るのに、出来なかったりするものです。
私自身がニュートラルであれば、きちんと指示も出来、しっかりメンバーも動ける状態になると思います。そうすれば業務もうまく流れ、メンバーも成長していくのではないでしょうか?
そして個々のメンバーが成長すれば、会社も発展していくものだと思います。

長々とお話ししましたが、今日はこの辺で・・・
来週は、バタバタと忙しくなりますが、ニュートラルな状態で、きちんと業務をこなしていきたいと思います。

今月も中盤・・・ガンバ!!