伝える力 VOL.1 ~なぜ?必要~

こんにちは・・・ アンディーンノア社長 伊藤です。

伝える力 VOL.1

日々、私たちは、話したり、聞いたりして、思いを「伝える」、話すことによって「コミュニケーション」するなどの行為をしています。私は、会社のメンバーと、日々、いろいろな方と話をする中で、「伝える」ことって、難しいことだなぁ?って感じています。それは、私がビジネスでやりたいことが伝わらず ・・・ 結局は、自身で動くことがほとんどだからです。

またソーシャルメディアがひとつのインフラとして社会に溶け込んでいく中で、私もfacebook、twitter、Google+などをしています。facebookでは、現状、500人を超えた友達がいますが、どれだけの方に私の思いが伝わっているのか? 私の思いは、実際、少数の方しか? 伝わっていないのが現状で、思いを伝えるには、どうしたらいいのか? よく考えます。それは自己満足のような投稿では、思いは伝わらないと言うことです。

先日、合宿セミナーでお世話になった藤村正宏先生のBLOG、facebook、twitterなどの投稿を、毎日、拝見させていただいているとよくわかります。藤村先生は、セミナーでお話をしている中で、よく「伝わっていますか?」と重要なキーの部分では、確認されます。まさにソーシャルメディアの不特定多数の方に情報を流される中で、常に「伝える」と言うことを考えてアップされているので、誰が読んでもわかりやすい言葉で表現されています。だから、「伝わる」 ・・・ そこに共感が生まれる。藤村先生のエクスマの考え方のBLOGを一度、見ていただければ、わかりやすいと思います。

http://www.ex-ma.com/blog/about-exma

業務で進めさせていただいている小売業のリアル店舗の店頭の販促ツールや売上げを確保するための企画 ・・・ 不特定の多数のお客様に情報発信を「売場」を行っているのに、それが、お客様に伝わっているのか? と考えた時に、お客様には伝わっていない部分が大きいのではないか?と思います。

「なぜ?」 それは見られるお客様の立場にたって作られていないと思うからです。売場をまわっても、これが「ほしい」「買いたい」と言うモチベーションが上がる売場がありませんし、この売場の商品は、誰が「ターゲット」だから、そのターゲットにあった売り方をしていないの現状だと思います。それは、私自身が、売場を作って、お客様に商品を販売していた経験があるので、売場を作っている方には申し訳ないのですが、チラシに掲載されている「広告の品」だから売場のここに置かなければならない。また大手小売業なら本部のバイヤーが送り込んできた商品だから売場に置かなければならないと言う形で、売場が、本来買っていただきたいお客様に向けての「買い場」で無くなっているのです。そこには、売場を作られる方の思いが売場に入らなくなってきているのが現状だと思います。

私は、東京に行って、ブラっと歩いたりしますが、コンビニの数が、半端ではないのです。歩けば、コンビニに出くわします。そして最近では、食品ミニスーパーが拡大しつつあったり、業界再編で、統合などの形で食品スーパーの強化・整理が進められるニュースを耳にします。

昔は、コミュニケーションで活気のあった商店街 ・・・ 今、急速にシニア化に傾斜するこの国にとって、そのような施設が必要だと感じています。大阪の現状、シャッター通りとなっている商店街の復興ができればなぁ? と考えたりします。

私が小さい頃、食品スーパーなどが歩いて行けるところにありました。今は、大手が中心で、車で行かなければいけない場所にあったり、大き過ぎて、商品の位置がわからない、でも店員さんは、探してもいない状況が主流です。そこには「コミュニケーション」がないのです。だから大手の小売店が、これは便利だと言う商品を売場に導入しても思いは伝わらない。また売場も付け足しなので、お客様が見ても、ただ新しい商品が並んでいるなぁ?でしか?見えない ・・・ そこには買いたくなる仕掛けがありません。

たとえば、下記画像のアルスメロン980円。「広告の品」では、他社でも同じような値段で売っているので、この商品を今、旬で売り込みたいと担当者が思っても、そこにこのメロン「果汁たっぷりで、甘くておいしいよ」と言うシズル感があるコピーがないので、お客様には、単なるメロンでしか? 伝わりません。

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また紳士の帽子売場でも、売場が拡大されていました。ただ商品名と価格だけなので、お客様には、普通の売場でしか?映らないと思います。そこに「日差しが強くなってきましたね。外出する時には、ぜひ!!」などのコピーをつければ、お客様も立ち止まって商品を手に取って見られると思います。大手小売業の売場では、売り手の思いが、「伝わらない」状況になっているのです。

 

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大阪の京阪電車の京橋駅の売店に、下記のようなフランクフルトの売場があります。「京橋名物 おいしいよ」ってコピーがついています。このフランクフルト ・・・ ほんとうによく売れているのです。うちのメンバーにこれがさらに売れるようにするには? と聞いたら・・・

「一日で、○○○○本、売れてます!!」ってつけたら、もっと売れるんじゃないって言っていました。その通りだと思います。人って、具体的な数字には弱いからです。それだけで「伝わる」 

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今、「伝える」ことって、すごくキーになっていると思います。だから本でも「伝える」ことをキーにした本がたくさん出ています。そんなことを考えていきたいと思います。

今日は、長々となってしまいました。