台風8号 自然災害で思ったこと

こんにちは・・・ アンディーンノア社長 伊藤です。

改めて台風の被害にあわれた地域の方に、お見舞い申し上げます。
また早く復興することをお祈り申し上げます。


 自然災害への備えの重要性

最近、ニュースで見る自然災害の被害は、これ・・・ ほんとうに日本なのと思わせるような状況が報道されいます。
先月の6月24日には、東京・調布市でヒョウが降り、真っ白になるほど、積もりました。また昨晩から今日通り抜けた台風8号は、当初、7月としては、最強レベルの台風が本州横断するという進路予想のニュースが流れました。台風通過後、強い風や大雨により、多くの建物や道路、橋などが損壊した。土石流や地滑り、がけ崩れも相次いだ。
最大限の警戒態勢を敷いたが、予想もしない思わぬ所で被害が発生した。自然災害の対策の難しさが、改めて浮き彫りになったと感じます。

気象庁は今回、台風としては初の「特別警報」を沖縄地方に発令しました。それも最接近前日の7日でした。
“空振り”を恐れずに早期警戒を呼びかけたのは適切でした。
ただ、9日未明に特別警報を解除した後、大雨となり、改めて特別警報を発令したのには「?」感じました。いったん特別警報が解除されたことで、「危険は去った」と思った住民もいただろうと想定します。この気の緩みに何事もなかったことはよかったと感じます。
警報解除の仕方に改善の余地があると感じます。また最新技術を効果的に利用して、警報発令、解除に反映させることが重要であると感じました。


気象庁、アメリカ軍合同台風警報センターの情報を利用、比較して、進路・時間の参考にしよう。

 

今回、台風8号関連のニュースの収集でネットを見ていました。
台風の進路予想に、気象庁から流されている情報とアメリカ軍合同台風警報センターから流されている情報があることを知りました。

14.7.09.pm12気象庁

14.7.10朝 米軍台風8号-320x190

上の画像が、気象庁の7月9日12時の画像で、下がアメリカ軍合同台風警報センター(JTWC)の7月10日朝ものです。精度は、見つけたのが、10日でしたのでわかりませんが、2つの進路予想図を参考に、防災対策を行えば、より高い対応ができるのではないか?と考えます。


自然災害は忘れた頃にやってくる

今回の台風8号の特徴は、 台風から遠い地域でも大雨が降ったことです。台風で南から暖かく湿った空気が大量に流れ込み、梅雨前線が活発化して積乱雲が発達したためだという。結果、予想もしなかったところで、大雨の原因となり、被害をもたらしました。
虚を突かれたのは、長野県南木曽町だろう。台風の中心が、まだ九州西方沖にあった9日夕方に、豪雨で土石流が発生し、住宅に直撃し、12歳の子供さんが亡くなりました。テレビのニュースを見て、一瞬の自然の脅威に驚きました。
南木曽町が避難勧告を出したのは、土石流発生の10分後、また気象庁が大雨洪水警報を発したのも、土石流の直後だった。町長は「予想できなかった」と語ったが、対応が後手に回ったのは否めない。
ただ南木曽町では過去に何度も土石流が起きている事実があり、今回の現場も土砂災害警戒区域に指定され、詳細なハザードマップを整備し、土砂災害対策に取り組んできたそうだが・・・沖縄のように特別警報を出して、避難させるべきでなかったのか?


 今回学んだこと

国や市町村自治体が、異変の前兆をいかに早く捉え、被害を防ぐために情報発信を早期にできるかがカギとなってくる。民間放送の天気予報でも、きめ細かく、ピンポイントで情報を伝えられているので、このような情報を「空振り」となったとしても、情報を流して、住民にインプットすることにより対策準備をさせる動機づけをすべきである。

国、自治体は人命優先を目的として「空振り」となったとしても情報を早期に発信する必要があるのではないか?
対応は、個人判断ではなく、徹底する。

本格的な台風シーズンになれば、さらに強大な台風の襲来が懸念されます。今回の経験を忘れず、対応を図っていただきたいし、直近では梅雨明けの集中豪雨対策が必要である。

  1. 大手スーパーなどの小売業は、地域のお客様にいざという時に対応出来ることを社会的使命ととらえ、お客様に常に防災商品を提案をしたほうがいい。けっこうコーナーはあるが品薄状態が見受けられた。またいざという時に、商品があるとお客様の共感を受け、さらに利用促進につながる。
  2. 防災対策商品は、売れないから展開しないということを聞くが、今一度、地域のお客様の役に立つというこころを大切にしてほしいものです。
  3. 災害は、忘れた頃に起こるので、準備をしっかりする必要がある。
  4. 国、市町村自治体は、日頃から、避難方法や土砂災害警戒地区の告知を住民だけでなく、たまたま来られた方にもわかる告知を効果的にすべきである。

今日も長々とお話にお付き合いいただきありがとうございました。