2014紅葉~「無常」~永観堂

こんにちは~♪♪♪
アンディーンノア社長 伊藤です。

今日は、先週に引き続き、お客様と京都に行ってきました。
曼殊院門跡から南下して、最終、永観堂・南禅寺までけっこうな距離でしたが、お話をしながら歩きました。
先週の鞍馬・貴船よりも紅葉は進んでいましたが、曼殊院門跡は、きれいに紅葉していたのですが、今回、歩く中で、法然院と安楽寺の山門の紅葉を一番期待していたのですが、まだ一週早かったかな?と感じました。
「今週も早かったなぁ?でも今週、鞍馬・貴船に行っていたら、最高やったのに」 とお客様と大笑いして話しながら・・・歩きついたのが、永観堂でした。

永観堂の入口には

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諸行無常

たとい人が百年、それ以上生きようとも
終にはこの世の生命を捨てるに至る

サンユッタ・ニカーヤ

と書かれています。
諸行無常とは、あらゆるものは生まれ、そして滅するということで、私たち人間、動物、植物、私達の住むこの世界のものはとどまることなく生まれ、やがて消えていくということの繰り返しだという意味です。

●平家物語の一説にもあります。
「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」
「祇園精舎の鐘の音には、この世のすべての現象は絶えず変化していくものだという響きがある。」

●方丈記の一説にも言葉は違いますが・・・
「行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。 」
「河の流れは絶えることがなく、しかも、一度流れた河の水というのは、決して元と同じ水ではありません。流れていない河の淀みに浮かんでいる水の泡も、瞬間で泡が消えたり、瞬間に泡が出来たりするが、長く同じ場所に泡が留まっている例などはありません。世の中にある人間と住まいというものも、河の流れや泡の動きとまた同じようなものである。

ということで、平家物語にも方丈記にも 「無常」 という言葉が説かれています。今日見た紅葉や私自身の環境も常に変わっている?
この言葉は、ここ最近、いろいろ考えることがあって、自分自身、物事に対するフォーカスするところを変えなくてはと考えさせられました。
そのようなことを思いながら、永観堂に入っていったのですが・・・

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永観堂は、京都でも有名な紅葉スポットで、観光バスがどんどん入っていきます。入口で入場チケットを買われるお客様の数も半端ではない状態でした。チケットも1000円と高かったのですが・・・?
入ると紅葉が、絶句するほど、すごかったです。
入口の駐車場で、今年の永観堂は、すごいと雑談されているタクシーの運転手さんの話を、小耳にはさんだのですが、入るなり、ほんとうに自然の織り成すイントネーションに感動しました。

「これはすごい!!」

昨年までは、時期ももう一週後だったので、有名なのにこんなもんか?今ひとつだなぁ?って感じていたのですが、今年は、実にすばらしい いろいろな種類のもみじがあって、それぞれが庭で、これでもか? と主張していました。

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特に、弁天島・放生池に映る紅葉は、昨年は、ライトアップした池を見ていたのですが、お昼に見るのも趣あるものだなぁ?って思いました。

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こんな紅葉を拝見させていただき、ほんとうによかった!!と感じましたし、 紅葉を見ながら、移りゆく 「無常」 という言葉、こころに響きました。
お客様も喜んでおられたので、永観堂の紅葉を見てよかったと思う一日でした。

来週こそ、法然院に行きたいなぁ?とお客様とお話しながら、今週も京都を後にしました。

本日も私の話に長々とお付き合いいただきありがとうございました。
来週も今年の紅葉ももうすぐ終わりだと思いますが、書き記せればいいなぁ?