地域限定商品の品揃えを5割に・・・ってすごいなぁ!?

消費増税後、流通小売業では、どの企業も現状分析をしながら、手探りで、お客様のニーズに応えるために、いろいろな展開が打ち出されていますね。
今日の日経新聞やネットニュースを見て、驚いたのは、イトーヨーカドーが、現状、1割くらい品揃えの地域限定商品を5割に広げるというニュースです。5割といえば、簡単ですが、大型店で約8万~10万品目取り扱っている商品の半分は、4万品目なのです。4万品目も見直す組織は、やはりすごいですね。
4万品目も取扱商品が、替われば、メーカーの方としては、逆に頑張らないといけなくなります。

年始の鈴木会長のインタビューも

「世の中の変化に合わせ、人間の潜在的な欲望を刺激していくことが重要だ」
「消費は飽和しており、地域ごとのニーズにこたえた商品を開発していかなければ差別化できない。本部中心で開発し、すべての店で同じ商品をそろえる時代は、終わった。」

と発言されておられ、 地域に根ざした個店主義の店づくり を推進するため、地区ごとに「商品担当」を配置する機構改革を実施され、、個店にあわせた商品開発・仕入れの推進、品ぞろえの適正化を、商品部と連携して行っていくことは、すごいことだなぁ? と感じました。
イトーヨーカドーといえば、業革で有名ですが、大きな会社がこんなに早く対応していくのは、常にお客様のニーズを把握し、分析されている結果だと思います。

「スピード」「お客様ニーズの充足」

イトーヨーカドーの売場は、チェーンストアーとして、金太郎飴のようにきちんと優先的にお客様に提供する商品は、お店の一番いい場所で、面も拡大してお客様の目線にきちんと入るよう展開されています。
また関連商品などお客様が必要で探される商品も、部門ライン関係なく、同じ売場で購入できるよう売場作りされています。
たとえば、お肉売り場で、寒くなったので、鍋をお客様に提供アピールしたい時などは、お肉プラス鍋つゆ、やさいなどが一緒に同じ売場に並べられています。これは、 クロスマーチャンダイジング と言われるのですが、そんな売場作りは、どの店に行っても当たり前のようにきちんとされています。チェーンストアーのメリットを生かして運営されています。

そんなきちんとした売場を作っているのに・・・?

セブン&アイホールディングスとしては、セブンイレブンが好調なので、営業利益は伸びているようですが、イトーヨーカドーは、苦戦しているようで、今回の機構改革につながったようです。

こんな大きな母体をしている会社なのに、舵取りが早く、「あうん」 と言っている暇がないくらい変化させる スピードが速い。

これって・・・ やはり会社にとっては、必要なことだと思います。

お客様から必要とされる役割を認識し、その要望にきちんとこたえられるように体制をあわせる。

この判断が、白と出るのか? 黒と出るのか? わかりませんが・・・売場を見ていると、最近、関西だけの販売? POPコピーが目立ち始めていました。
新聞記事に、関西で実験的に地域の嗜好をとらえた商品開発を始め、セブンイレブンで、約230品目ある弁当や惣菜の7割近くを地域限定商品に切り替えた。特に地元の有名料亭などを参考にして関西のだしで作っただし巻き玉子が全国でも突出して伸びたそうです。
やはりセブンイレブンの商品は、改廃が早いので、欲しかった商品がいきなりないこともあるのですが、実験はきちんとして確信してから、規模を拡大する。
お客様のニーズを分析し、仮定を立て、実験を行う、そして検証して、判断する・・・ きちんと日々、よりよい商品、サービスを提供する というしっかりした考えがあるので、対応できるのでしょう。

たとえば・・・
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エースコックから画像の大阪の老舗ソースメーカーの大黒屋のウスターソースを使用した「甘辛ソース焼きそば」を商品化した。この商品は、エースコックと組み、地域性を反映して発売した限定商品のようです。
私は、セブンイレブンで購入していたのですが、昨年12月入ったくらいからイトーヨーカドーでも 「新商品」 とPOPをつけ、大きく面を取って販売されていました。またサントリーとも「ほろよい いちごオーレサワー」も発売されています。

消費税増税後、お客様の商品選別の目も厳しくなっており、こんな時だからこそ、お客様目線で考えれば、売場はこんな風にと仮定・実験して、お客様のニーズを充足するために各流通小売業ともいろいろな展開をされてくるので、勉強になりそうです。

ただ地域に密着した商品の品揃えや社会行事、学校行事、地区行事などの地域行事をしっかり把握して、お客様ニーズを反映した売場作りは難しいことですが、お客様が指示していただける売場になるのではないか? と思います。

今日も長々とお話しましたが、私たちが必要なモノを購入するのに、品揃えがなければ、別のスーパーを利用することになるでしょうし・・・

Keyは、「利用していただけるお客様目線で、いかに売場を作るか?」
逆にそれは、流通小売業に限った事ではなく、私の会社でも、利用していただくお客様のニーズを把握して、少しづつでもお客様のニーズにあったサービス、デザインを提供していくこと

でしょう。 今日も、ガンバ~♪♪♪