前後際断 〜過去を断ち切り、未来を憂えず、「今」を大切に生きる〜

こんにちは~ ♬
売り切る仕掛人 匠(たくちゃん)です。

今週末は、雪もまじったりして、寒い日が続きました。
高野山でも今年は、雪景色を見ながら、散策できたので楽しい時間を過ごすことができました。
よく考えてみると、高野山の雪景色は、この季節は、よく見られる風景かもしれませんが、平日、仕事をしていると限られた週末の日曜日にしか、高野山には行けないので、雪は残っているけど、画像の経堂のように雪をかぶった風景は、見れなかったのです。

IMG_4988

 

まさに今日のテーマの 「今」 なのです。
今日、こうしてBLOGを書いている「今」、そしてこのBLOGを読んでいただいているみなさんの 「今」 について記していこうと思います。

禅語に、

「而今(にこん)」

という言葉があります。この言葉は、過去でも未来でもなく 「今」というまさにこの瞬間を示す言葉 なのです。今という時間は、こうしている時間も意識した瞬間にすでに過去になっていて、もう戻ってくることはありません。
だから 「今」という時間を大切に生きましょう ということを意味しています。

私もそうですが、何か失敗した場合や他人から受けたイヤな言動や行動、また自分が起こした言動についていつまでも尾を引くことがあります。

「あの時・・・こんなことをしなければよかった・・・!!」
「あの時・・・あんなことを言わなければよかった・・・!!」

でもそのことは、もう現実に起こってしまっていることなのです。
いくら考えてみても起こっていることが消えることはありません。考えれば、考えるほど、心の中は、そのことについて 「あーでもない、こーでもない」 と深く考えて、不安がだんだん大きくなって、乱れていきます。
でも起こってしまっていることですから、いくら考えても・・・先ほど、記したように一瞬では、消えません。
それが、自分自身が持っている性分、気性から起こる苦しみ・・・

「煩悩(ぼんのう)」

です。人によって過去の尾の引き方は、持っている性分、気性によって起こるものなので違うものです。
私もいつまでも不安なことは尾を引きたくないのですが、なかなか断ち切れない性格です。 「而今」 という言葉を頭に置きながら、過ごしていきたいと思います。

逆に、自分に起因して起こった事には、その原因をきちんと理解して、同じ失敗を繰り返さないように反省して、心の肥料にしていかなければなりません。そして尾を引いている過去を断ち切るようにしなければなりません。
先日の真如堂・法輪院の住職様のお話しで、過去をつかさどっている仏様は、薬師如来、未来をつかさどっている仏様は、阿弥陀如来、現世・今をつかさどっている仏様は、 釈迦如来 と教えていただきました。過去、現在、未来と時間の流れからしたらつながっているものですが、「過去は過去」「現在は現在」「未来は未来」と別々に存在しているものとして考えていけば・・・

「今」 というものが、線から点に変わっていきます。
林修先生の 「いつやるか?今でしょう」 という言葉の通り、今を一生懸命頑張って、それぞれの点を積み重ねていくことで、それぞれが太いパイプでつながりっていきます。

今日のテーマの「前後際断」という言葉の通り、過去・未来への思いを断ち切って、今・・・この時を、最高の瞬間にするように、日々努めていきたいものです。
今日も長々とお話しにお付き合いいただきありがとうございました。
今日も笑顔で、楽しく!! 感謝〜 (^^ ♪