琵琶湖疏水〜その1〜

〜京滋こんなとこ〜

琵琶湖

京都市と大津市の間に人工的に掘られた水路があります。

1890年に完成した第1疏水と、1912年に完成した第2疏水です。この2つを総称して琵琶湖疏水と呼んでいます。

ここから流れ出た水は、水道用水、工業用水、発電、灌漑、そして、水運に使われました。しかし水運は、1952年を最後に使われなくなりました。

この疏水、工部大学校(東京大学工学部の前身の1つ)を卒業したばかりの田邊朔朗(たなべさくろう)という方が、主任技術者となり造られました。この方、大学校の卒業論文は、「隧道建築編」、「琵琶湖疏水工事編」だったそうです。

これからの時期、もう少し暖かくなると、疏水の付近はとても桜がきれいなところでもあります。疏水と並行して走るJRの山科駅付近の車窓からは、山肌に桜色の帯が見え、遠くからでも「ここに疏水がありますよ」と言っているようです。