下鴨神社内に集合住宅!?

先日、世界文化遺産の下鴨神社境内内の「糺の森」に高級集合住宅を建設すると発表されたニュースを見て・・・

「え!!」って

驚きました。

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糺の森は、私の大好きなパワースポットで、下鴨神社の境内に広がる原生林の森で、賀茂川と高野川に挟まれるように南北に細長く広がっていて、この森の中を「御手洗川」・「泉川」・「奈良の小川」・「瀬見の小川」など4本の小川が流れ、水辺の植物も茂っています。
この森を歩いていて、清流の流れる音、澄みきったきれいな空気を胸いっぱいに吸い込みながら歩いていると癒されてこころが穏やかになり、ほんとうにニュートラルな気持ちになります。
そんな森に集合住宅の建設のニュースを見て、思わず、きょとんとしました。

「糺の森」は・・・

「偽りを糺す」
賀茂川と高野川の合流点であることから「只洲」
清水の湧き出ることから「直澄」
多多須玉依姫の神名に由来する
木嶋坐天照御魂神社(蚕の社)にある「元糺の池」、およびその周辺の「元糺の森」から遷された名前
など、由来には諸説があるようですが、気持ちのいい森ということには相違ないと思います。
そんな森の一部に集合住宅なんて信じられない。

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これが下鴨神社だけの問題か? と思ったら・・・
2013年に京都御苑の隣にある梨木神社が、本殿の改修費用などに充てるためとして、境内の土地を開発業者に貸し、業者はマンションの建設を計画していることが報道されていました。

これも寝耳に水のような話しですが・・・

というか? どうしてこんな問題が起こるんだろうと考えさせられました。

今回の神社とは、異なりますが・・・
先日、真如堂・法輪院の説法をお聞きした後、ご住職さんの話しを聞いていると、各お寺でも後継者問題や維持運営のことで厳しい問題があるような話しをお伺いしました。

神社仏閣が大好きな私としては、ご住職さんの話しでもショックを受けたのですが、国や自治体は、日本の古来からの大切な文化遺産を保護するためにどうすればいいのか?
今回のニュースに対して、国の対応が、出ていないのでわかりませんが、いろいろな文化遺産を保存・保護するために具体的にどうするのか? 考えていかないと、ビルの谷間に文化遺産が・・・ってことが起こるような感じがします。
梨木神社の問題から今後の対策が進んでいないようなので、大切な文化遺産を後世にいかにつないでいくか?
政治家の献金問題は、別のところでやってもらって、もっと国民に密接に関係する問題を話し合ってほしいものです。

きっと京都という観光客が多い場所でも、梨木神社に引き続き、下鴨神社の問題も持ち上がっているのですから、地方の神社仏閣では、さらに維持運営が厳しい社寺がたくさん有るのでは?と思います。
観光地として名高い社寺は拝観料等の収入があるが、維持に窮して、同様のケースが増えるようで有れば、京都としての観光価値が下がる事につながると思います。
また神社仏閣の収入源を考えてみると、収入は賽銭、日常的なお守りやお札の販売、家などを建てるときの地鎮祭、神社の祭などが考えられるが、これで今回の下鴨神社の式年遷宮などの費用調達などできない。また氏子や檀家の減少に歯止めがかからないので、対応が難しくなってきているので、国や地方自体の対応がもっと必要ではないか?
と感じます。

そんな大好きな神社仏閣などの情報発信など、お手伝いできる部分は、今後、後世に伝えていくために、取り組んでいきたいなぁ? と思いました。

今日も、長々とお話しにお付き合いいただきありがとうございました。
大切な文化財保護・・・考えたいものですね。
感謝〜 (^^ ♪

 


〜銅鐸〜

〜京滋こんなとこ〜

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(※画像は野洲市HPより引用)

銅鐸(どうたく)と聞いて、ピンとくる方、昔に何か聞いたことがあるかな?って方、いろいろあると思います。

学生の頃、歴史の授業で学習されたことだろうと思います。

弥生時代に作られた青銅器で、紀元前2世紀から約400年製造・使用されたそうです。

この銅鐸、これまでに全国で約500個発見されているそうで、そのうち、滋賀では41個(2001年3月末時点)発見されているそうです。

この約500個のうち、
最大の銅鐸(高さ134.7cm/重さ45.47kg)
野洲市小篠原の大岩山という所から。

最小の小銅鐸(高さ3.4cm/重さ5.2g)
栗東市下鈎(しもまがり)遺跡という所から発見されています。
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(※画像は京都新聞HPより引用)

この2つの場所、とても近い場所で、現在の行政区分に当てはめても、野洲市と栗東市は隣接する位置関係です。

何か、古代からの不思議なものを感じませんか?

最大の銅鐸は、銅鐸博物館(野洲市歴史紋族博物館)
最小の小銅鐸は、滋賀県立安土城考古博物館で、展示されています。