昨日と今日が同じことはない、小売業は変化対応業。

週末にイトーヨーカドーで買物をしながら、売場を見ていたら・・・

「セブン&アイ 限定商品」

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という商品が多いなぁ? って感じました。
売場を見ていると大きく面を取っていたのは、画像の
「沖縄県産アロエエキス入り い・ろ・は・す アロエ 555ml」 でした。
「い・ろ・は・す」といえば、「ノーマル」「みかん」「りんご」「れもん」「スパークリング」などがあって、大好きな方もおられると思います。

そんな商品の「アロエ」味が、セブン&アイ限定商品であることが、私は大きな意味を持つように思います。
今までのPB開発競争は、「TPOVALU」「セブンプレミアム」「STYLE ONE」など、値段は安いけど、中身はNBメーカー制というものが多かったのですが、このアロエ味はNBメーカーで作っているけど、他のスーパーで扱っていない限定商品・・・これって、お客さまが、店を選ぶ選択肢ポイントに有効になる と、私は思います。

この「い・ろ・は・すのアロエ」を購入して飲んでみると・・・
飲んでみた瞬間 「あー!これはアロエヨーグルトの味だ!」 って思いました。アロエヨーグルトほど当然、味は濃くありませんが、アロエの味をちょっと薄くしたような飲み物でした。この商品は、少しライチっぽさもあるので、キリンのソルティライチが好きな人は、合うかもしれません。

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さらに売場を見ていると・・・ビールコーナーで、「アサヒ ザ・ロイヤルラベル」のビールもあり、PB開発競争も、「限定商品」が開発が進み、売場に広がっている状態を考えると、今までと違った商品開発が進んでいるように感じます。

お客さまに、利用する店を選んでもらえるように、取扱い商品に、特徴を出そう!!

限定販売商品が、売場で広がっているのは、そんな目的があるように思います。

そんなことを考えながら、売場で買物をしていると・・・
ふと今日のテーマのことを思いました。

経済環境、気候環境、消費環境、競合環境、そしてお客さまの生活スタイルが、昨日と同じということはないのに、 「昨日と今日の売場が同じということはない」 だろうと思ったのです。
つい最近までのPB開発競争であれば、PBブランド名は、各スーパーのブランドでしたが、イトーヨーカドーのたとえば「い・ろ・は・す アロエ」味だったら、イトーヨーカドーでしか、アロエ味は、購入して味わえない。
今までは、セブン&アイの金の食パンなど、何度も改良されていて、味は確かにおいしいのですが、食パンなら、他のスーパーやインストアのパン屋さんで買って、楽しむことができます。
ただ、まったく味が違うとなるとそれを購入して楽しむしかない。でも他社は、違うメーカーで、アロエ味を開発してくるかもしれません。

やはり昨日までまったく売れていなかったのに、ネットなどで紹介されて、急にショートするくらい売れることもあります。そんな変化が激しい時代ですから、変化を感じる観察眼が必要だ と思います。

「この商品、今売れているからいいんだ!!」

ではなく、日々、お客さまのニーズの変化には注意して、商品開発同様、売場の担当の方は、売場を作る必要があります。

「昨年、売れたから・・・」
「今、売れているから、このままでいいんだ!!」

というマンネリした売場では、通用するはずはありません。毎日、同じものをみていると変化には気づきません。やはり変化に気づくためには、まわりのものの動きにも注意しておく必要があります。

小売業の競争相手は、競合他社や値段ではないのです。
世の中の変化とその中で変化するお客さまのニーズなのです。

今日も長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

パワスポ社長_感謝