何が売れるか?知っているのは担当者!!

こんにちは~ ♬
売り切る仕掛人 匠(たくちゃん)です。

大阪では、昨晩から早朝にかけて、かなり強い雨が降りました。
いよいよ梅雨本番の季節ですね。昔なら、かたつむりとあじさいのイメージが出てくるのですが・・・?
梅雨のイメージも年層によって、変わってきていますよね。

今日は、梅雨の話しではないですが、私自身も、去年こうだったから、「今年も・・・」 こんな企画提案をと思うことが、よくあります。
日頃、リサーチしている小売業の売場も、そういえば、去年もこんな売場作りしていたなぁ?ということが、多々あります。でも時間のスピードが速くなっているので、過去と同じことをしていても、現状の数字はよくならないんです。
今日は、そんなことを記しておこうと思います。

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私が小売業に勤務していた頃は、売り手市場で、売場に商品を並べれば、自然と売れていた時代でした。ただ現在は、新商品が出れば、後を追うように同じような新商品が、別メーカーから発売されるというような商品があふれている買い手市場に大きく時代の流れは、変化しています。そんな買い手市場の環境にマッチしていない会社は、現状、苦しんでいる状態が続いています。
っていうか? 小売業以外のどの企業もそうなんじゃないか?

それは小売業の場合であれば、鈴木会長が、週刊ダイヤモンドのインタビューでも語っているように、きちんと売場が出来ているイトーヨーカドーでさえ、苦しんでいるのですから・・・
その結果として・・・鈴木会長も言われていて、私も同感ですが・・・

「チェーンストア理論からの脱却」

だと思います。チェーンストア理論は、チェーンの本部が商品を大量に仕入ることによりコストメリットを出して、それを個店に納品して、個店に売ってもらう方式です。ただ、このやり方は、問屋が持ってきたものを買って、店に送るのですから、本部に売れ筋商品やトレンド商品を問屋が提供してくれなければ、売上につながらないのです。
また商品を仕入れるバイヤーの情報量、センスなどの問題もあります。
バイヤーの商品を仕入れる判断基準が、営業トークで、ほいほいとうまく乗せられて、昨年こうだったから・・・ ということで、現状が見えておらず、わかっていなければ、商品を仕入れても売上なんて立てれるわけないのです。

私は、売れているものを一番知っているのは、売場の商品の品出しをしている担当者だと思います。なぜか? というと、売れていれば、品出しする回数も多いわけです。一番、お客様の動きを、実は、売場の各担当者が知っているんです。
POSという武器が、売場に導入されて、時間が経過し、最近ではビッグデータの時代だなんて言われるわけですが、データも確かに重要だと思いますが、今を知るには、そんな方たちと話しをすることが重要だと、私の経験から言えば、重要だと思います。
また複数年勤務されている方なら、去年、こうだったけど今年はという話しも出来ると思います。こうすれば商品の品枯れや欠品を起こすこともなく、お客様にタイムリーに商品を提供することができるのです。

私は、そんな話が参考になり、成功も収めることが出来ました。

過去の経験、問屋さんが持ってくる商品を買い付けて、個店に明細で送って、販売するチェーンストア理論は、売り手市場なら、機能してきたのでしょうが、現状の環境では、マッチしないのではと思います。

私は、本部からは嫌われていたと思いますが、送り付け明細をそのまま受け取るのではなく、商品導入が不必要だと思ったら、修正して、送り付けをストップしてもらったり、数量を修正したりで、とりあえず、自分の意志を入れて、計画を組み、売場を作り、販売してきました。

今、どれだけの人がそんな思いで、売場を作っているでしょうか?

やはりイトーヨーカドーさんが展開されているように・・・

「地域に密着した売場作り」=「店担当者の意志が入った売場作り」

を進めることが、大切だと思います。
だって店によってお客様の環境は違うわけですから、その現状を確認して、売場の計画を行う。そこには、去年に基づく売場作りはないのです。これだけ時代の流れが、早いのですから・・・ 二匹目のどじょうは、なかなか難しい。

それより現場の意見を大切にして計画するべきだと思います。

雨も上がったので、今日もガンバ〜 (^^ ♪