3秒間振り向かせるデザインを作ろう!!

今朝、出勤する時に、いつものように大阪市営地下鉄・御堂筋線の車両に乗車すると車両に入った途端!!

「誰か?いたずらして吊ビラ破っているじゃん!!」

って思わせるような、吊ビラを見つけました。
この吊ビラは、海遊館の「シャークワールド」のイベント告知の吊ビラだったのですが・・・!?

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車両に乗って、この吊ビラを見た時に、真っ先に目に入ってきたので、破れて「いたずらされて不細工だなぁ?」と思って、何気なく見ていたら、車内の他の吊ビラもよく見ていると、同じように破れている。

「あれ?」

これって、デザインなの?
サメの口元を見ると、紙の破れているところをくわえているではないですか? 裏側はどうなっているんだろう? と見てみると・・・IMG_7368

裏側は「シュモクザメ」? っていうのでしょうか?
表裏別版印刷で、シュモクザメも同じように、紙の切れっぱしをくわえている。車内の使用されている吊ビラも他の種類の吊ビラがつくことなく、この海遊館の吊ビラに絞られ、統一されて取り付けられているので、連続感の迫力もあるし、この「シャークワールド」を見に、海遊館に久々に行ってみようかな? って感じました。

途中で、別のラインの四つ橋線に乗り換えたのですが・・・

IMG_7373   大阪市営地下鉄・御堂筋線

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大阪市営地下鉄・四つ橋線

四ツ橋線では、御堂筋線のような横長の吊ビラは展開されておらず、普通のサイズの吊ビラでしたが、やはりデザインは同じでしたが、片面印刷なので、御堂筋線のようなイメージはありませんでした。

昨日もお話ししたのですが・・・
ベテランのデザイナーさんとお話しをしている時に、当社のようなお店の店頭で使用する販促ツールをデザインしているようなデザイナーは、

「3秒間、お客様の視線を立ち止まらせる」

ことを考えながら、デザイン制作を進めていかなければならないといわれていました。
なぜ3秒間かというと、私たちの業界でよくいわれることは、公共の場のデザインで 「お客様の目にとまる時間は、長くても3秒程度」 といわれています。ましてや日頃、店頭を見ていても、いろいろな種類のフォーマットから作られた販促物が、店頭の商品やサービスを利用していただくために展開されています。
そこにひとつのルールがあればいいのですが、売場の担当者が手書きで作ったものから、我々のような業者が依頼されて制作したもの、またメーカーからのツールと様々なフォーマットが異なり、形状も異なる多くの告知ツール、販促ツールがあります。

「立ち止まってみますか?」

おそらく多くのお客様が、そんなPOPって見ていないと答えられる方が多いのではないでしょうか? 必要で買いたいものの売場では立ち止まるでしょうが、POPなどに目線がいって、立ち止まることはありません。
私は、そのお店が売れているか? 売れていないか? POPなどの多さがひとつのバロメーターと思っています。POP、販促ツールは、商品が売れない、売上が悪い時ほど、比例して多くなるんです。
逆効果 なんです。
なぜ付けるか? というと売場の担当者が、付けることによって、「不安から解放されるからなのです。これだけ付けたから、売上が上がるだろう」という・・・
売場の担当者が、

逆に「これいいですよ!!」「これオススメ!!」

ということが、POP、販促ツールが見た方に伝わらない売場になっているのです。
物があふれている時代です。サービスを利用する人や店頭で商品を購入されるお客様からすれば、余程じゃないと、立ち止まって3秒間見ることはないと思います。
そこで、私はデザイナーじゃないので、デザイン面からは、「口デザイン」的な話はしますが、技術的なお話しできませんが、逆にお客様の立場で感じるPOPをまとめておきたいと思います。

1. 文字数少なく

よく店頭のPOP、販促ツールを見ると、文字がいっぱい記入されたツールがあります。それって、自分が店頭で見た時に、読むか? 考えてほしいのです。まず余程、興味がないと読まないと思います。
サイズによって、字数は異なると思うのですが、字数は少なく、簡単に伝わるように、キャッチコピーをしっかりしたいものです。

2. シズル感を伝えよう

たとえば食品なら、この食品を購入してもらえれば、こんなにおいしいとか? こんな料理に使えるとか? 伝えるようなツールがあればいいですね。 売場の担当のパートさんに経験上の思いをPOPに入れてもらうのもいいかも・・・?
非食品なら、この商品を買えば、生活がこんな風に変わるとか? この商品はこんなに便利なんですよなど、お客様が購入されてからの生活のイメージが出来るようなものがいいと思います。
この「シズル感」を伝えることによって、共感が生まれ、一度、買ってみようという気持ちにつながるものです。

3. モチーフ、画像はアイキャッチにつながりやすい

やはり商品POPなどは、モチーフ、画像があったほうがわかりやすいですし、アイキャッチ度も グッと上ります。ただ食品売場で、よくレシピなどをPOPを見ますが、画像をしっかりのせて、細かい文字を入れているのは、読めないと思います。
逆に、そのレシピに必要な食材のイラストでも入れたらいいのではないでしょうか?

という感じで、「3秒でお客様に伝わるPOP、販促ツールのデザインの作成を進めていきたい」 と思います。
日々努力ですね!!

今日も長々とお付き合いいただきありがとうございました。

パワスポ社長_感謝