幻想的な朝もやと托鉢 (ルアンバパーン)

8月に初めてラオスに行って以来、すっかりラオスという国のファンになってしまった。 と言っても、私自身、何度も海外に行っているわけでなく、今回で、海外に行くのは、今までの人生で5回目です。
先週、本屋さんをのぞいて、グッドタイミングで村上春樹さんの 「ラオスにいったい何があるというんですか?」 という本が、書店に並んでいました。 春樹さんの言われるように、ラオスには、わからないけど魅力を感じる部分があるのです。
今回は、「チェンジ」&「チャレンジ」というテーマを持って、ひとりでラオスに行きました。当然、現地の方に、ほんとうに細かいところまでサポートして、助けていただかなければ、当然難しい話なのですが、おかげさまでとてもいい旅になったことを感謝します。

今日は、ルアンパバーンの神秘的な早朝の托鉢の話しでさせていただこうと思います。

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ルアパバーンでは、ナイトマーケット、朝市に近い所にホテルを取っていただけたので、楽しむのに不便を感じられませんでした。私は、今回、ブログで記す「早朝の托鉢」を楽しみにしていました。
ルアパバーンに着いた翌日、きっちり目が覚めて、この托鉢を見に行くことが出来ました。

この日ルアバパーンは、朝5時半で早かったこともあり、白く薄いもやが立ち込めて、もやの影響で、小雨まじりの天気でした。
そんなもやが立ち込める中、オレンジの袈裟を着た僧たちが画像のように行列をなして、進んでくる姿がぼんやり見えるのは、幻想的な姿でした。この列が、ほんとうに遠くまで続いていて、こんなに多くの僧たちが、毎朝、托鉢をする姿は見たことがありません。

ただ観光客相手のビジネス的な部分も含まれていて、僧たちにお供え物を渡す中にけっこうの方が参加されていました。この歩道の逆側では、現地のおばちゃんたちが「托鉢セット」なるものを販売されており、少し思っていた風景と違った風景を見ました。

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またこのブログを書いている私もそうですが、この列を撮影する方も多く、少し観光的な要素も高くなっているようですが、現地の人は、お供え物がなくなれば、手を合わせて、その場に座られています。
ただおそらくツアーで参加されている観光客は、お供え物がなくなれば、お供え物を渡す歩道ら離れて、少し場違いな騒ぎ方をされていたのはいかがなものか? と感じました。

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歩道に座っている現地の女性たちは、お供えのごはんを額にあてて何かを願い、目の前に立っている裸足の僧の持つ鉢にごはんを入れ、順番に鉢の中に入れていくという形で列が流れていました。
お供え物がなくなると、すべての僧たちの列が見えなくなるまで静かにお祈りされていました。観光客と違い、無言で歩道に座っておられました。いつまでもこんな雰囲気を大切にしてほしいなぁ?って感じました。
歩道の列には、一部、日本人の方もおられたのですが・・・現地の方の姿を見て・・・

「郷に入れば、郷に従え」

って言いたいものです。やはりその 土地やその環境に入ったならば、そこでの習慣ややり方に従うというのが、いい生き方だと思いました。

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私が思わず、感極まったのは、画像のようなこんな小さいこどもたちが托鉢に参加している姿を見た時でした。
小さい頃、よく見ていた一休さんを思い出しました。
一休和尚も、小さい頃、出家されたのですが、こんな小さいこどもたちが、鉢にごはんを入れてもらっている姿を見ると日本のこどもたちは、幸せだなぁ? って思いました。
幸せなのに、さらに高いものを求めている。「欲にキリなし!!」 ってことでしょうか? これほど多くの僧たちが、こうやって托鉢している姿を見るのは、ラオスでもこのルアパバーンだけです。

この托鉢・・・ 私は、あまり観光化してほしくないなぁ?

って思います。お供え物がなくなって、お祈りされている現地の方の姿、また僧たちが、現地の方が座っている横に置かれているかごに、僧たちの持っている鉢に入っているお供え物の中から、一掴みお供え物をそのかごに入れていかれる姿・・・

托鉢の中にもコミュニケーションがあるのです

そんな関係を、観光化することによって失わないでほしいなぁ?
って思います。世界遺産ということもあって、このルアンパバーンでは、日本人の方とも出会いました。ただこんな姿は、今の若い人に見てもらって、感じてもらいたいシーンでした。

今日も長々とお話ししましたが、偶然に、村上春樹さんも紀行文集で、ラオスのことを書かれていたので、記していきたいと思います。

パワスポ社長_感謝