つれづれなるままに・・・ (2015紅葉編)

今年の紅葉は、例年より早いと、9月くらいにメディアで流されたのですが、例年の紅葉に比べると色づきの進捗が違うなぁ? って感じています。 紅葉を楽しもうと紅葉スポットに楽しみに行っても、一部紅葉しているんだけど、例年に比べると、あまり進んでいないなぁ? って感じたりもします。

自然って、やはりごまかしが効かず、あるがままを写す

ので、難しいものだなぁ? というようなことを記していきたいと思います。

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今年も12月に入りました。
気温も下がったり、多少上がったりで、紅葉も場所によっては、すごくきれいだったりするのですが、私が見たかったポイントはまだ進行していないなぁ? と思ったりで、もしかしたら、紅葉せずに、雨が降って、風が強く吹いたりで、このまま散ってしまうんじゃないかな? と思っています。
でも・・・自然ですから・・・

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これも趣きあっていいものじゃないかな?

と思います。画像のように、散ったもみじの葉っぱをこうやって楽しむのもいいものです。 楽しみ方も人それぞれですね。

吉田兼好の 「徒然草 (つれづれぐさ)」 ってご存知ですか?
私は、学生時代 「古文」 の授業が大の苦手でした。パワースポットに行くのが好きで、最近、古文で学んだことを少し思い出したりしたりします。 学生時代に勉強したことが、こんな時に生きてくるとは思っていなかったのですが、やはりパワースポットには、必ず歴史が背景にあるので、楽しむためには必要な知識なんでしょうね。
そんなことを考えていると徒然草の冒頭が思い出されます。

《原文》
つれづれなるままに、日ぐらし、硯(すずり)にむかひて、心うつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ

《現代語訳》
することもなく、手持ちぶさたであるのにまかせて、朝から晩まで、一日中、硯にむかって、心に浮かんでは消えてゆく、たわいもないことを、とりとめもなく書きつけていくと、不思議なくらい正気を失ったような感じになってきます。

という冒頭で始まるものですが・・・今も古文の授業はあるのかな?
この徒然草の中心的な思想は、無常観(むじょうかん)であると言われています。
兼好は、平常心で無常と対座し、人の命も人の世も、はかないからこそ生きる価値があり、一瞬一瞬を大切にして生きるべきだ と説きました。

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お寺の庭などは、そのような思考に基づいて作られているので、じっと見ていると、何とも言えないこころの状態になります。
紅葉だけに限りませんが、庭を含めて、四季折々の自然のその時の姿を見ていると、そんな気持ちになるので、私は自然と触れ合うのが大好きです。

また自然が作り出すトーン、色合いって、デザインの仕事をしていますが、人工的に作り出すのは、非情に難しい部分があります。
人工的に作れないそんなことが、「大好きの素」 です。

今年の紅葉・・・ 時期的に、もう色づいて散り始める頃かな? とも思っていたのですが、まだ色づいていない木もある。その辺がスケジュール通り進む日頃の生活とスケジュールの読めない自然の違いでしょうか?
以前ブログでも記したボジョレーヌーボのコピーですが・・・
●1998年 10年に1度の当たり年
●2002年 過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え
●2003年 100年に1度の出来、近年にない良い出来
●2009年 50年に1度の出来栄え
●2015年 今世紀で最高の出来

と、今世紀もまだ前半の入ったばかりの時期に、今年のコピーは、どうなの? って感じます。 きっと有名な方が作られたのでしょうが、私ならもっと違ったコピーを謳います。

ボジョレーヌーボの味を謳いたいですね。

紅葉もそれぞれ交通機関やトラベル会社がコピーを流していますが
パッとしないですよね。

私なら、大きなテーマコピーを立ち上げて、毎週の紅葉情報と共に、サブコピーを作って、発信していきたいなぁ?

って思います。パワースポットのこんな経験も生かして、こんなこともできる自分がいるんだなぁ? って、自分の泳げる海ってけっこうあるんですね。

高台寺2

自然って、期待通りに読めないところが、おもしろいのかな?
毎年、楽しみにしている高台寺の臥龍池に写る紅葉ですが、まだ葉っぱが緑色だったので残念ですが、これも趣きがあっていいものなのでしょう。

自然と触れ合うことは、ニュートラルな気持ちで、できるので楽しいものです。
今日も長々と記しましたが、お付き合いありがとうございました。

パワスポ社長_感謝