12月・・・従業員が買いたくなる売場じゃないとダメ!!

12月も中旬!!
これからクリスマス商戦、年末商戦ということで、それぞれのカテゴリーの売上ボリュームも上がっていく時期になっていきます。
ただ考えなければいけないのは、ハロウインの売上が、バレンタインデーの売上を抜いたように、現在、お客さまのお金の使い方が変わりつつあることを理解して、売場を作っているか? ということです。
これは、会社の業務でも同じことで、他でも同じことをしているのに、同じことをしていてもお客さまから指示されることはないということです。
ましてや起業・新店オープンなどは、最たるものです。
今日は、その辺を記していきたいと思います。

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12月・・・売場では、いろいろな条件を加味して、販売計画を進めていかなければなりません。
いろいろ販売していかないといけない商品が多いので、売場がごちゃつきます。そんな状態になっていくと、お客さまからすれば、商品もきちんと見れないので、衝動買いも起こらないので、売上もアップすることはありません。
先日、非食品は、どの量販店でも苦戦している現状を耳にしました。
不振要因を気温のせいにしたり、商品のせいにしたり・・・ 誰か? のせいにするのは、「人の性」!!
それより、どこの量販店でも、同じような売場やサービスを提供しているがわかっているはずなのに・・・

「お客さまは、どこで商品を買っても一緒と思わないといけない。」
「このスーパーで買わなければならない理由はない。」

という思いがないのです。そして昔のようにショッピングカゴ、数カゴ、買物をするか? というと、昔と環境を比較すると 「ない」 のです。
そんな状況って、あらかじめ予想、想定されているのに、考えない方が、現場を経験した自分として、「不思議な状態」 です。

先日、量販店に勤務する人に質問したのですが・・・

「服とか? 家庭用品とか? 自分の会社の売場で買いますか?」

と聞いたら・・・

「100%実用品以外、買いません!!」

という言葉が返ってきました。 これって、愛社精神とか? の気持ちは、除外してどうなの? って感じました。私が勤務していた頃は、衣料品でも、家庭用品でも欲しい商品があったので、買ったりしていました。
でも、「100%実用品以外買いません」というあなたたちが、売場を作って、お客さまに販売しているのに・・・

「だから売れないんだ!!」

お客さまも同様で、あなたの売場や会社のサービスで買うものと言えば、実用品という類のものしか買わないのではないでしょうか?
従業員が欲しくないモノを売っている、興味がないものを売っている、だから、それが売場や会社の状況に出てしまっている。

12月後半は、一番初めに記したように、クリスマス、年末、年始と盛り沢山、でもこの時期に売上を稼がないと、消費のモチベーションは、1月になると下がるのです。そのために何をしているか?
売上が悪いといいながら、例年と変わらない売場。売場をフラフラ見ていますが、何を買ってほしいのか?見えないですね。

まず自分が買いたくなる売場、またサービスの提供をするべきだと思うのです。そこで出てくるのが・・・

「独自の価値」

です。
他で打ち出せない自分自身が持っている経験や価値を、利用してもらえるように、もっと打ち出していくべきだ と思います。
これから量販店では、週替わりで売場が変わっていくはずなのに、よろず屋のような売場になっている。そんな価値観がないから、会社が異なっても金太郎飴のような売場が作られちゃうんだなー!!

そんなことを好き勝手に言えるのも、私自身が、店頭でラベラー片手に商品を陳列し、販売していたからです。また売れない商品も売れる商品も、私が勤務し始めた頃は、POSシステムなんてなかったわけですから、実際、売場を見て判断していました。

そりゃ、時に大量に仕入れて失敗しました。でもそれが今につながっています。やたらデジタルデータの分析ばかり目がいっていて、アナログを見て、判断する力が低下しているのは、残念なことです。やはり データというのは、あくまで過去のことですから、そこから考える推察力を磨くべき だと思います。

「自分たちが欲しくもないものを売っていても、楽しいはずないでしょう。」

お客さまは楽しいところには集まる。現在の関西の状態でいえば、エキスポシティ。
起業・新店オープンも、同じような商品やサービスを提供しているところって、こんな世の中ですから、ないわけはないと思います。それなのに起業・新店オープンするということは、自分自身に価値を感じているから、また持っているからです。
そんな価値をクローズアップできれば、この世は他と差別化する小手先のような戦略なんて、通る世ではないのです。やはり当社のメンバーもそうですが、経験して成功したこと、失敗したことは、価値につながるんですね。

そんな価値を一緒になって考えて、デザインさせていただければ、「あなたしか」、「あなたの会社しか」、持っていない価値を訴求できる と思います。

長々としたお話しにお付き合いありがとうございました。

パワスポ社長_感謝