「本日は大安です」のPOPだけで、お客さまに思い伝わるだろうか?

こんにちは~ ♬
売り切る仕掛人 匠(たくちゃん)です。

12月17日・・・ 今日は 「大安」 です。
お客さまとの打ち合わせがあって、大阪市内に出ていたので、お昼の弁当の買物ついでにフラっと立ち寄って、お正月用品売場に 「本日は大安です」 という縦に長いPOPが付いていました。
それを見て、感じたことを記しておこうと思います。

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大阪市内のフラッとどこのスーパーを見ても、メインはクリスマス、お正月用品は、次のラインで展開されています。
昼の弁当でも買って帰ろうと思って、買物をしていたのですが、本日は、鏡餅の売場に、「本日は大安です」 というPOPが付いていたのですが、お客さま目線で見れば、「だから何?」 という告知が、売場で表現されていないので、このPOPって、お客さまのアイキャッチの役目はしていますが 「商品の売上につながるか?」 というと、つながらないとしか、私は言えないなぁ? って感じました。
そもそもこのPOP単体では、不必要だなぁ? と思います。

そもそも、市販のカレンダーや手帳にも、大安などの六曜が印刷されているものとされていないものが存在します。
私くらいの年齢の方であれば、六曜を気にするかもしれませんが、今の若い方って、六曜自体を知らない方が多いのではないか? と思います。

六曜 (ろくよう・りくよう)とは、暦注の一つで、 先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種の曜 があります。

先勝 「先んずれば即ち勝つ」の意味で、すべてに急ぐことが良いとされ、午前中は吉、午後二時より六時までは凶といわれる日です。
友引 勝負事で何事も引き分けになる日で、朝は吉、昼は凶、夕は大吉。ただし葬儀を忌むといわれています。
先負 「先んずれば即ち負ける」の意味で、万事に平静であることが良いとされ、勝負事や急用は避けるべきといわれています。午前中は凶、午後は吉ともいわれています。
仏滅 字の通り、仏も滅するような大凶日という意味ですが、「物が一旦滅び、新たに物事が始まる日」とされ、「大安」よりも物事を始めるには良い日との解釈もあるそうです。
大安 「大いに安し」の意味で、六曜の中で最も吉の日とされるており、何事においても成功しないことはない日といわれています。
赤口 陰陽道の赤舌日」という凶日に由来しているようで、お昼前の午前11時ごろから午後1時ごろまでのみ吉で、それ以外は凶とされるそうです。

上記のようなことをどれだけの人が知っているか? と六曜をどれだけの人が気にしているか?

逆に、商品を売り込みたいのなら、お客さまに、

「今日は大安だから、これを買って、楽しんで下さい」

というような、コトPOPというか?
お客さまに、これを買ってもらったらこんな楽しみがありますよ!! と伝わるようなPOPがあれば、売上につながるんじゃないかな? って思いました。

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たとえば、同じお店の食器売り場の重箱などを中心に展開している売場ですが、ここには 「本日は大安です」 なるPOPはありません。

「どうして?」

やはり訴求するなら、食品の商材と同じように、きちんと訴求するべきだと思います。私は、食器を担当していたのでわかるのですが、重箱や屠蘇器は、年末の最終時点では、売り切らないといけないので、二束三文で売らないといけない商材なのです。
なのに・・・今の時代、おせち料理を買えば、紙の重箱に入って来るわけで、重箱や屠蘇器なんて、正月以外使わないわけですから、お正月の三ヵ日のために、絶対、必要か? というと必要じゃない商品なのです。それを売り込むには・・・

・重箱の料理の盛り付け方?
・屠蘇器のいわれとか?
そんなPOPがあれば、お客さまにも必要性が伝わりやすいのではないでしょうか? プライスだけじゃ、売れない商品ですね。

このあと2週間で売り切って、別の商材に入れ替えなければならない。
在庫も少なめだったのでいいのかもしれませんが・・・
私なら日銭の稼げる棚下に並んでいる祝箸を棚上に上げて、この時期には、重箱・屠蘇器はイメージだけで、売場やPOPを作成して、売り込みますね。また時期的には、こんなに種類は、いらないですね。絞り込んで、集中販売しちゃいます。

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加工食品売場でも、ただお正月の準備用品を置いているだけで、必要な人は、買ってね的な売場に感じました。やはり今の時期から売り込んでいくために、お客さまに伝わるようなPOPが必要な感じを受けました。

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別のスーパーでは、加工食品の関連商品は、すべて催事コーナーにかためて展開していました。お客さまからすれば、商品があちらこちらに分散していないので、探す手間が省けて買いやすい売場だなぁ? と感じました。
たとえば、「たつくり」 と言って、どれだけの人が、こんな料理だなぁ?
ってわかるでしょうか?
このスーパーでは、「にぼし」 のところに、画像のようなPOPをつけて展開していました。 たつくりの作り方も、画像入りでわかりやすくて、なら買って作ってみようか? とお客さまにも思いが伝わるとこの売場を見て感じました。

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売上が、昨年に比べて悪いといわれていますが、やはり、お客さまに展開商品を品揃え展開している思いや、この商品を使えば、こんな料理が出来ますよという思いが、伝われば、お客さまもなら買ってみよう につながるように思います。

これから食品商材は、大きな山が訪れますが、お店によっての売上の格差って大きそうですね。
また年末でもフラッと歩いてみるかな?

お話しにお付き合いいただきありがとうございました。

パワスポ社長_感謝