シニア起業で、今までと違った業種にチャレンジしたいのですが? | シニア起業応援

昔のドラマを見ていると、会社の業績などが悪化した際に「この会社に骨を埋める」つもりで頑張って、業績を立て直すというシーンがよく出てきます。

昔は、現在のように業績が悪化したからと言って、会社を転職することもなく、その会社で勤め上げることが美徳のようにとらえられていました。最近のドラマでこんなセリフは、聞かないし、見なくなりましたね。

先日のブログで、私の同世代の方の起業についてブログでまとめさせていただきました。
その時に今まで経験していないことへのリスクについてお話ししていなかったので、そんなことをブログにまとめてみました。

cd5ace0fe497b2d6fe77581912ba7008_m
分かれ道にさしかかった時は、チャレンジする「喜び」とチャレンジする「不安」。両面に悩むものですね。

昔なら学校を卒業してお世話になった会社で一生勤めつくすことが当たり前のような時代がありました。私が大学を卒業して、大手スーパーに就職した時は、この会社で定年退職まで頑張ろう!!
と思っていました。
周囲もそんな状態だったと思います。私が会社に勤め始めた時代くらいから、ヘッドハンティングという言葉がけっこう聞かれ始め、仕事ができる方が引き抜かれるようなことが話題になり始めたようなことを覚えています。

今では、その会社でまっとうする定年退職という言葉も消滅した感があります。そこにたどり着くまで、早期退職者制度や役職定年やらいろいろあるわけです。そんなゆさぶりがあるわけです。

私も40歳の時に、大手スーパーの業績が悪化して、40歳以上を対象とした早期退職者の募集がありました。それを選択して、私は、今までとまったく違うコンピューター業界に転職しようと画策しました。
でも現実は、そんなに甘くなかったです。「あなたの年くらいならもっとすぐれた人はいっぱいいる」 とのことでした。
そりゃそうだなー!! 世間はそんなに甘くないとつくづくと感じました。

でも私の場合、一歩目からつまづきました。
振り返ってみると結果オーライだった!!

面接官がはっきり言ってくれたので、その当時は、頭をがつんと叩かれたイメージですが、はっきり言ってくれたことに感謝しています。

この面接官が、私的には40歳だったので、別業種への転職もギリギリ大丈夫だと思っていました。
でも面接では・・・

●まったく経験がないのは難しい。
●業務判断を求められる年頃なのに、スキルがないから判断ができない。

など、「酷な話しをするけど」と前置きされ、はっきりご助言いただきました。 今では、感謝しています。

これはシニアの起業でも同じことで、今までと違ったことをやりたいと思う方もおられると思います。でもせっかく今まで積み上げたスキルを崩してしまうことになるのです。

今まで経験していないことへの起業リスクをまとめてみると・・・

● 競合に勝てない

市場は、大小さまざまな企業が競争しているわけです。その参入障壁が低かったとしても、未経験者にとっては、知識、スキルがないわけですから、とてもつらい戦いになります。

● コストがかさむ

まず自分をフォローしてくれる人が必要なため、経験者を雇わなければならず、人件費などのコストがかさみます。
・理想は・・・

ノマドワーキング

と言われるような、IT 機器を駆使してオフィスだけでなく様々な場所で仕事をする新しいワークスタイルで、人とつながりながら、ひとりですることではないでしょうか?

● 素早い判断力に欠ける

経営的な判断をしなければならない場合、判断基準がないわけですから、競合企業の問題同様、判断力に欠けるとせっかくのビジネスも発展しない形になります。

● 創業準備などの審査で不利になる

というようなリスクが考えられ、今まで溜めてきたものスキル、知識を活用するべきではないか! と思います。

その方が、想定外のことにも気がついていいですよね。
私の年代の方って、今まで頑張ってきたのに、仕事も今一なのに重宝される人、逆に縁の下の力持ちで頑張っているのに評価されない人などいろいろ評価も分かれて苦労されている方もおられると思います。

ただこれからの人生を考えてみる時期でもあると思います。