向かい風の人生あきらめないことを教えてくれる映画 | レヴェナンド 蘇えりし者

この映画「レヴェナンド」は、過去ノミネートされながらも一度も栄冠を手にすることができず「アカデミー賞に嫌われた俳優」とまで言われた レオナルド・ディカプリオ が、5度目のノミネートで初めて「主演男優賞」に輝いた映画 です。

どんな映画何だろうと期待しながらも、大自然の撮り方が素晴らしかった。感動しました。
感動するポイントが違うんじゃない? って言われそうです。
でもこの撮り方も映画が終わってからパンフレットを見て知ったのですが、撮影監督のエマニュエル・ルベツキさんが、自然光のみを使う ことにこだわって、9ヶ月に渡るロケで撮影されたそうです。やはり映像見ていても、すごくきれいでこだわりを感じました。

そんな映画「レヴェナント」を見て感じたことをブログにまとめてみました。

引っ越したなんばオフィスは、ちょっと歩けば TOHOシネマズがすぐ近くなのです。
仕事が終わって、帰りにレイトショーを見て帰れる・・・
我ながら「いいなぁー!!」って思っています。

さっそく見たかった「レヴェナント 蘇えりし者」を見てきました。この映画は、仕事帰りに見るには、ちょっと内容が重い感じもしました。でもらおはとてもいい映画を見たと思っています。

簡単にストーリーを紹介すると・・・

主演したディカプリオ演ずるグラスは、毛皮一団の現地のガイド役を息子のホーク(フォレスト・グッドラック)と務めていました。
娘をさらった白人を探す先住民アリカラ族が本隊を襲撃するところからこの映画は始まります。襲撃から逃れるために、生き残った仲間を船に誘導し、ミズーリ川を下ります。
ただ、このまま水路を下るのは危険だと判断し、グラスは陸路を選択し、カイオワ砦まで戻る決断を隊長に進言しました。
陸路を選択し進む始めて間もなく、グラスがハイイイログマに襲われ、瀕死の重傷を負います。グラスは即席の担架に乗せられ運ばれますが、雪の険しい山道なので、山を越すのは難しいと判断されます。

隊長は、余命わずかなグラスを残して、先に進むことを決断します。グラスには息子のホークとグラスを慕っているブリジャー、金に釣られて居残り志願したフィッツジェラルドが残りました。

しかしグラスは、隊長の予想に反して粘り強くこの世にとどまり続けました。フィッツジェラルドはしびれを切らして、グラスを殺そうとしたところを息子のホークに目撃され、最愛の息子を目の前で奪われたグラスが、愛するものを奪われた男の復讐心と生きることへの執着心を描いた映画でした。
ここから先の川の流れに逆らって、生きるということに対して、演じる姿素晴らしかったです。

特に、寒さをしのぐために、死んだ馬の内臓を引き出して、その馬のおなかの中で一夜を過ごすシーンはびっくりしました。

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レオナルド・ディカプリオの演ずるものは、らお的は、依然としてタイタニックのイメージが強かったのですが「アビエイター」「J・エドガー」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」などの作品もおもしろいとパンフレットに掲載されていましたので、また見たいなぁーって思います。

この映画を見て、瀕死の重傷を受けながらも生きようとすることへの執着心への力強さ・・・すごいなぁって思いました。
瀕死の重傷を負ってからカイオワ砦に戻るまでは、少ないセリフの中の演技だったので、とても難しい役を演じられたので、この主演男優賞は、当然だなぁー? って感じました。

この映画の「蘇えりし者」というタイトルがおそらくラストシーンの息子の復讐をやり遂げた後のシーンにつながるのだと思います。
この映画の監督は、「バードマン」を手掛けられたアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督です。
バードマンもラストシーンから考えさせられたのですが、このレヴェナントも考えさせられるようなシーンです。

でも人生の川の流れに逆らうようにしっかり生きて、復讐をしっかりやり終えたシーンの力強さと復讐を達成してからのグラスの思い、どうなんだろう?

映画は、やっぱり面白いですね。