商品を「売り切る」ことって楽しいことですね | 売場を作っちゃう販促アドバイザー

先週末に、USP発見塾に参加して、わいわい先生が何気なく言った言葉で、ハッとさせられた言葉があります。それは

「売り切る」

と言う言葉です。

自分が仕入れたモノを売り切った時の「やったー!!」という達成感、最高ですよね。

お店をやっている人なら誰もが忘れている言葉じゃないかな?

当然、売り切るには

「時間」

「値段」の問題があると思います。
もっと大切なのが

「鮮度」

だと思います。
これはお店の商品だけでなく、どんなサービスにもついてくるものです。そんなことをブログにまとめてみました。

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砂時計の砂が規則正しく落ちるように、時間もどんな人にも平等に落ちています。もし時間の概念を商品に当てはめれば、時間と共に劣化しているのです。人って、やはり新しいモノを好むものですよね。

「売り切る力」

忘れてたーー!! やはりお店の商品って、メーカーや問屋さんから商品を買って仕入れて、それを売って、利益を確保する。

らおが担当していた家庭用品などは、パッケージが痛んだりするくらいで、商品が傷んだり腐ったりすることがありませんでした。
食品売場などの商品では、特に生鮮商品は、時間が経過するほど劣化します。やはり新鮮なうちにお客さまに商品をお届けして楽しんでいただきたい そんな思いがあります。
毎日が勝負なはずなのに、次の日の午前中に行くと先日、説明した第4マグネットの定番商品コーナーに見切り処分品が見切りシールをつけて並べられている。
そんな状態を、それも日曜日の朝によく見かけます。

これが悪いとは思いません。ただ慢性化している姿を毎週、買物しながら目にすると・・・

どうなのかな?

と思います。
そんな商品を毎週日曜日に同じ売場の同じ商品で見るので

仕入れ量、間違っていませんか?

と思います。
食品売場では、特に生鮮食品や惣菜売場で、時間経過の商品見切りがあります。
でも見切りついて考えたいのは・・・
見切るということは、計画していた利益を損なうものです。
そんな商品が慢性化して毎週のように見切りをしていたらどうでしょう?

これだけデーターが出揃っている時代ですから、単品ごとの販売数量が余程売り込みを掛けない限り、大差はないと思います。

まず商品を「売り切る」ということは頭に置いて、仕入れや売場作りをしたいものです。
一番商品が動く週末の日曜日に朝から見切り商品が、当日販売予定商品の一番上に重ねられるように陳列されることがないようにしたいものです。

お客さまからすれば「少しでも安く買いたい」「少々、劣化していても味は変わらないだろう?」と思われる方もおられるでしょう?

やはり翌日に持ち越すのではなく、食品商材は、鮮度が命ですからその日で売り切りたいものです。

逆に非食品売場は、食品商材のように「腐ったり」「傷んだり」しないものです。

そこがネックで大切なところです。

だっていつも同じ売場だったら・・・

お客さまもあきてしまうわけです=現在の状態

お客さまのモチベーションも上がらないので、必要な目的商品以外は買わないわけです。

私が、家庭用品、家電売場を担当していた頃は、必ず、通路入り口の平台の商品は、週単位でテーマを変えて訴求商品を変えていました。

考えたのは、自分がお客さまだったら・・・?
商品に興味を持つか?

と言うことを、いつも自問していました。
同じ売場じゃ商品が欲しいとも思わないですし、まだ先週の残りもん売っているのか? という感じになってしまいます。

こうやって少しでも意識して売場を変えていると商品は売れていくものです。こんな考えになったのは・・・

家庭用品などは見切る場合、棚下に割引札をつけて、商品を陳列するのですが、あまりきれいでないので、私もよく怒られたりしました。自分で見ていてもきれいと思いません。

私が商品を売るためによくやったのが・・・

総合スーパーなどは、「ロット」と言って、たとえばお皿でしたら、1単位30枚とか?送ってくる わけです。
私がよくやった手ですが、本部からの企画書を見て、売れないと思ったら、送り付け数量をその1/2とか? 1/3とか?
本部のバイヤーは嫌がっていました。でも変に残って見切るのはイヤだということで、よくお話しをさせていただきました。

売場を見ていて「今週もこのフロアの売場変わっていない?」と思うことが、よくあります。

●もしかして本部から商品が送られてくるまま、その数量を受けて展開しているのではないでしょうか?
●もしかしてメーカーからロットだからということで、そのままの数量で買っていないでしょうか?

スーパーの担当でも、個人のお店の方でも、まず「売り切る」数量でお店で展開するべきです。

●商売の本来の姿は、自分が納得して仕入れた価格で売り切ることそんなことを考えながら、仕掛けを考えるのも面白いものです。

そこに楽しさが生まれてくるのです。
押し付けられてやるより、楽しみませんか?
そんな楽しいお店にお客さまは集中されると思います。