日本のいろいろな風習を語るようなチラシを作ってつながっていきたいですね | 売場を作っちゃう仕掛人

今年も盆提灯のチラシが新聞の折り込みチラシに入る季節になりました。

らおはお盆の提灯に、日本らしい風流さを感じるので大好きです。また提灯に描かれている図柄や提灯の中で回転する灯篭も提灯によって表現が違うので見ていると楽しくていいですね。

でも今の若い人に、盆提灯と言っても必要性とか? なぜ飾るのか? 知らない方が多くなっているのではないでしょうか?

折り込まれていた盆提灯の「写真」「商品名」「プライス」だけの内容のチラシを見ても「お盆だなぁー」くらいしか?
思わないんじゃないかな? そんなことをブログにまとめてみました。

FullSizeRender
6月も末になりました。お盆の提灯、墓参り用品、仏壇の折り込みチラシが入る季節になりました。でも、この折り込みチラシでは、今の若い方にお盆の墓参りなどがなぜ必要なのか? 「伝わらない」=「必要ない」ってならないかな? って思います。

そもそもお盆になぜ提灯を飾るのか?

ってことをチラシで訴求表現しないと、お盆提灯と言ってもそこそこ大きなモノで、設置する場所も必要ですから、若い年齢のお客さまにこのチラシデザインでは伝わらないと思います。

らおも入社して、2、3年目の頃は、盆提灯を販売したことがあります。総合スーパーの売場では、入社した当時はけっこうどの店でも販売されていた記憶があります。

その頃お盆提灯は、催事コーナーに広げて展開していましたが、あまり売上にはつながらないものでした。なので最近、お盆でも取り扱っていない総合スーパーが多いのではないでしょうか?
当時、陳列の仕方もわからないまま展開していたのですが、一番困ったのは、催事が終わって、たたんで箱に入れることでした。

話しを戻すと・・・
お盆になると精霊馬と呼ばれるきゅうりで作った馬、なすで作った牛を飾ります。
お盆の初めの帰ってくる頃には、先を仏壇の方に、お盆の終わり、霊を送る時には先を仏壇と逆方向に向けます。

そこでどうしてお盆提灯を飾るのか?

ってことです。
あの世から精霊馬に乗って先祖様や亡くなった故人の霊が帰ってくるのに、迷わないように目印にするために飾るものです。盆提灯は「迎え火」「送り火」と同じ役割なのです。

この折り込みチラシをパッと見ただけでは、盆提灯が単なる美術品にしか見えないし、日本古来から大切にしていた風習が十分に伝えられない。
この折り込みチラシって、よく考えてみれば・・・

日本の「お盆」という大切な風習を伝える役割もあるんじゃないか?

と思うのです。そんな風に考えると・・・

●お客さまにお盆に興味を持たれ伝わるように、もっと楽しくデザインする。
●それぞれのお盆用品のいわれなどもわかりやすく説明する必要があるんじゃないかな?

って思うのです。
そんなこと考えれば、このチラシも若いお客さまでもわかるようにデザインできると思うのです。

またお盆は地域によって期間がことなることもあります。

東京などでは新暦の7月中旬を「新のお盆」と言って、2016年であれば「7月13日~7月16日」までをお盆として迎えることが多いようです。
他の地域では旧暦の7月13日~7月16日までをお迎えするので「8月13日~8月16日」までの期間を「旧のお盆」としてお迎えしています。

なので、東京と他の地域では、お盆の訴求期間も違ってくるわけです。そんなことも語り継いでいくって昔を知るようで楽しいモノです。

日本の昔からのいろいろな風習を語り継ぎながら、日本人としてのこころのあり方、大切にしていきたいですね。