農産売場の果物売場では、ももの甘い香りがただようようにいろいろな「産地」「品種」のももが大きくフェースを広げて展開されています。売場の前を通るとほんとに甘いいい香りします。
甘いにおいに立ち止まってしまいます。
特に、現在はももが第1マグネットで広がっています。
ももについているPOPを見た時に・・・
●POPって・・・
・買物に来られたお客さまに「当店ではこんなももを準備しました」と思いを伝える
・その商品がほしいと感じるようなコト情報を伝える
一番、大切なのは売場の目の前を通るお客さまに「今」を伝えることが大切
だと思うのです。
それは「商品名」「プライス」のスペック情報ではなく
暑い中、来ていただいたお客さまに感謝を込めた情報発信が必要なのです。
だから
売場にプライスカードをいっぱいつけた
から大丈夫!!
でも毎日、苦戦していますよねー (^^;
お客さまの目には興味のある商品しか目に入らないのです。
薄利の価格競争をして利益確保が難しい状態で、経費削減のため人も増やせない。売場の従業員の方も少なくなって、商品を探している時は、スタッフの方を探さないといけないのは、どうか? と思います。
らおが思うお店って
売場の方には商品を買っていただく喜び、
お客さまには商品を買った喜び!!
を感じていただくことだと思います。そんな喜びがないと楽しくないものです。そんなことをブログにサクッとまとめてみました。
先日、新聞折り込みチラシのことでもお話ししました。
売り切る売場を作るためには「誰に」チラシを見てほしいのか?見てほしい人のことを考えて作りましょう!!
とお話ししました。
売場についているPOPもいっしょなのです。
お客さまに思いが通じるように作って売場につけないとお客さまがPOPをみて足を止められることはないのです。
お客さまに伝わらないPOPはPOPとしての役割をしないのですから、商品を隠すだけなので、ゴミといっしょです。
そんなPOPは当然つけない方がいい。
自分がお客さまだと思って、自分の売場を他人目線で見て下さい。
どうしてか?
自分の売場だと思うとどうしても売上確保ということが優先します。だからプライスカードが氾濫する。
これも買って、あれも買ってーー!!
でも商品の価値はお客さまに伝わらないのです。
伝わっているのは、商品スペックの情報だけ。
それなら別にこのお店で買わなくても、いくらでも他の店でも買えるわけです。
あるスーパーのもも売場では、画像のように「食べ比べ」企画を行っていました。残念なのは手書きでお店で工夫して作られていたコトPOPの情報がもう少し見やすかったらいいのに・・・
ももの情報って、ネットで検索されればいくらでもわかるスペック情報なのです。
それより黒ボードに書かれている
お客さまがももを購入して、食べる際にお困りになること
●ももをきれいにむくむき方
●もものカットの仕方
●ももは冷やし過ぎると甘味が落ちます
と言った情報を、お客さまが見やすい
●文字数
●フォントの大きさ
に注意して、まとめてあげると、お客さまも共感して、
この売場のもも、甘い香りもするので、ひとつ購入しようって、購買につながるのではないでしょうか?
お客さまが知りたいのは「大糖領」「加納岩の桃」というスペックではなく、
このももを購入したら、どんな楽しみがあるのだろう?
ということではないでしょうか?
そんなことを考えると、お客さまがももを食べる時に、こんな風にしたらおいしく食べれるということを告知してあげればいいのではないでしょうか?
拡大して表現する情報が、逆だった方がいいように思います。
最近は、毎日、買物に来られるお客さまは少ないと思います。
でもうちの店では、お客さまのために
「今日はこんな商品を準備させていただきました。
そしてこの商品は、こんな風な料理の仕方、ちょっとした工夫で楽しめます」
というちょっとしたPOPをつけていけば楽しくなるのではないでしょうか?
お客さまが偶然利用していただいたとしても、今なのです。
そんな時に、思いが伝わる売場を作りたいものです。
つたないブログにお付き合いいただきありがとうございます。
商品を売る楽しさ、買っていただいた時の「し・あ・わ・せ」をお届けできるよう
暑い中こられるお客さまを、笑顔でお迎えしましょう!!