「安売り」は、どこかにしわ寄せがいってませんか?

最近、買物をしていると売場に様々なプライスカードが目立ちます。昨日のブログでお話しした売場のベテラン担当者の話しではありませんが・・・

●プライスカード、POPがたくさんついていないと寂しい。
●たくさん売場にPOPがついていると「安く」見える。

という話しも言っておられました。
でも昔は、お客さまも多かったしそれでよかったかもしれません。
でもコモディティーの時代に、お客さまの選択肢がたくさんある時代に主役の商品が見えないのは「どうなんだろう?」って考えました。

競合他社の価格リサーチは、どの店もやられている時代。
価格を安くして、レジ割のような売場丸ごと安いことを考えるより、ライフサイクルを考えて、商品の価値を伝えるような売場を作った方がいい。

「価格」だけとらえても、隣の競合店とそんなに大差はない時代。

仕入原価もそんなに変わらない時代、価格にそんなに大きな違いはない。よほどたくさんの量を買って、安く仕入れていないと、価格を下げる事に、現在限界が来ているのではないか?

「安売り」は、薄利になってくるので、きっとどこかにしわ寄せがいってるのです。

価格より大切なことは、

「売場作り」と「仕掛作り」!!を考えて、売場の流れをつかむこと。

そんなことをサクッとブログにまとめてみました。

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ファッションなどの季節モノの導入期って、お客さま目線で考えれば「今年はどんなファッションを楽しむか?」を考えたりすると楽しいモノです。でも売場に導入していきなりレジ割をするとそんなお客さまの思いも吹き飛んでしまいそう!!

11月・12月になると商品の販売数量もアップして、売上を確保したい月になります。
年間で、この二カ月間は、売上ウエートが高いので、少しでも売上を確保したい。

だから販売のポイントは「価格」に目がいきがちなのです。
でも11月・12月という月は、らおが勤務していた頃は 商品の情報をしっかりお届けすれば「いいモノ」が売れる時期でもあったわけです。

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毛布・敷きパットなどもこれからの時期商品です。導入期から値段を下げてしまうとお客さまも今回の期間割引が終わっても、価格が安くなるのを待ってしまう状態になってしまいます。

季節商品の売場への導入期って、「価格」を大切にしたい時期 だと思います。
お客さまからすれば「この商品はいいモノ」と価値を感じれば、購入するんじゃないかな?
ただ売場に商品を比較購買する情報が必要になります。

売場で比較する情報が「商品名」「価格」

だけでは、売場では価格を比較して考えるしかない。
でもバイヤーの方が商談を繰り返しながら商品を絞り込んで、売場に導入するにはそれなりのパワーと時間が必要です。

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同じようにこちらのスーパーでもレジにて割引のシステムを導入されていました。

導入期に、昨年使っていた商品からの買い替え需要や新たに購入しようという需要が発生するので、需要を確保するために、安売りをする 部分があります。

当然、競合店でやっているんだから売上が流れてしまうという懸念もある と思います。そんな売上って、昔は、気温が下がれば、こたつ布団セットなども爆発的に売れた時代がありました。

でも今は必要だと思った時に購入するので、思わなければ買わないです。やはりお客さまがその商品を購入されて

●どんな楽しみがあるか?
●どんな風に生活が変わるか?

イメージできるようなコトPOPが必要なのではないでしょうか? 単に「商品名」「プライス」だけでは伝わらないし・・・
メーカーのカタログの抜粋では、言葉が専門的でわからない。

売場の担当者の言葉で伝えるのが一番。

安売りの売場も続くと、売場を作っていてもおもしろくないし、「商品を売る力」って低下するものです。
らおも家庭用品の食器などで感じたのですが、自分の思っているように作った売場で商品が売れると仕事ながら

楽しさと達成感を感じるもの

そんな仕事をしながら、自分の好きな商品を販売していきたいものです。

価格だけでない「情報」をお届けして、
先日もお話しを聞いているだけで、ご苦労されているんだなぁ?
って感じました。
薄利多売になればいいのですが、薄利平行か? 難しい状態が続いているので、利益を確保して、しわ寄せを少しでも解消したいものです。

つたないブログにお付き合いいただきありがとうございます。
安売りしないとお客さまが来ないという考えは一旦しまって
季節品の導入期なので、楽しくお客さまに商品をお届けしたいものです。