『毎日安い!!』って、増税後に各店取り組んだこと (笑)

こんにちは!! 売り切る売場仕掛人 伊藤 匠です。

先日、新聞を読んでいたら旧ダイエーが 「木曜の市」 を止めて、『EDLP』(EveryDay Low Price 毎日低価格) を強化する記事が掲載されていました。

スーパーの平日の特売チラシがなくなっていくという報道。チラシがなくなるのはいいこと。でもリアル店舖は、大切なのは 『売場作り』 です。

ダイエーに木曜日に行くと 木曜市の 「モクモクもっくん」 の歌が店内に流れていて、いっしょに口ずさみながら買物することが好きだったのですが、この歌が聞けなくなるのは残念です。

その代わりに強化されるのが、3カ月間、一定の低価格で販売するEDLP (毎日低価格) だそうです。
『毎日安い』 という企画は、消費税増税のたびに、消費が停滞しないように各社取り組んできた企画です。でもこれって、各社現在進行形で取り組まれているのに・・・
そんなことをブログにサクッとまとめて更新しました。

各店とも EDLP 展開は、訴求タイトルを変えて展開されています。でも、展開商品、価格などそんなに大差はない。

売上が悪くなると、大手スーパーの得意技。

「価格安く」!!

って企画。西友が 「カカクヤスク」 で、ウォールマートの低価格路線を踏襲するかのように展開していた時期は、確かに安かった!!
でも増税や景気が曇ってくると 『毎日安い』 という企画で、お客様を集客しようと試みた。

●増税のたびに、実際展開された売場を見てきましたが、

●POPが多くて商品が見にくい
●EDLPから派生したタイトルが多く、わかりにくい
●各社価格比較した時、価格差はそんなになかった

だから近くのスーパーで買えば、いいって結論。
当然、チラシを削減すれば、販促費が浮いてくる。それを値入高の低下にするのではなく・・・

私が店長なら、チラシ経費分、人を増員したいなぁ!?
だって人手不足で売場に手が入っていないもん

リアル店舗は、やはり売場表現がすべてだと考えます。

新聞にも記事で紹介されているのですが・・・

●~店側も人手不足に苦慮しているという事情がある。特売日には殺到する客の対応に、普段の1.5倍の人員が必要という。あるスーパー関係者は「従業員総出で対応しないといけないが、今は人員を集めるのが大変になっている」と明かす~

お店の管理をしていたのでわかるのですが、余程、めちゃくちゃな価格でチラシを作らない限りは、1.5倍の人員が必要だなんてことはないと考えます。それより忙しい売場を兼任しているスタッフを解放してあげれば、売場も良くなって、お客様のお役に立てると考えます。

だって、お店の人って、『モノを売る』 ことが好きだから頑張っておられるのですから・・・

そんなことを考えると・・・
せっかくチラシという効果のない経費削減に踏み込まれるお店が出てきているのですから、人を増やしてあげてほしい。

商品のことを聞こうとしても、売場にはレジの方しかいない!!
当然、聞けないので、機会ロスにつながっているんじゃないかな?

もう一つ考えないといけないことがあります。
大手スーパーが、EDLPを今以上に強化してくると、さらにコモディティが進んで、面白くない売場が出来てくると、勝手に考えています。

そこで中小スーパー、お店の方は、同じようにスーパーが安いからうちも合わせようとするのではなく、

自分のお店のお客様が喜んでくれると想定する商品を品揃えしよう
自分のお店のお客様が楽しくなって、役立つ情報をPOPで流そう!

価格を安くしたからといっても、大手スーパーは、大きな資本力があるわけですから、正面からぶつかっても勝負は見えています。
それよりしっかりお店の売場を作っていけばいい!!

お客様のお役に立てることを考えて、それに基づいて売場を作った方が、お店の人も楽しいんじゃないかな? (笑)
楽しく作られた売場って、お客様も楽しさを感じるものです。

同一化 < 個性化

お店って、自分の個性を出しましょう!!
ベストセラーが並ぶような売場はおもしろくない。
それと売場は同じ!! だから楽しいのです。

このブログを最後までお読みいただきありがとうございました。

今回も勝手な考えをつらつら述べましたが、このブログを通じて、売場で働かれるみなさんが、お客様と楽しんでお仕事できるそんなお役に立てればうれしいなぁ?! 活用できることは、どんどんお使い下さい。
また最近、ご質問が多くなってきたのでお気軽に、連絡下さい。