売上予算の組み方次第で、お店の展開も変わる

こんにちは!! 売り切る売場仕掛人 伊藤 匠です。

先週末は、薄っすらと雪が積もったりして冷え込みましたが、風邪など引かれてませんか?
今週末も冷え込むようですので、対策が必要かもしれません。
早いもので2月も中旬・・・3月の春の声が一歩づつ近づいてくることを考えると楽しくなってくる毎日。こんな寒い日があるから、暖かくなる『春』がより一層、楽しくなる。

お店の売上も山あり谷ありで、上昇期には、気分も快調に伸び続けるのですが、伸び悩みだすと、考えながら手を打つ。
そのためのものさしとして売上が予算があります。ただこれは、あくまで目安。そんなことをブログにサクッとまとめてみました。

住生活関連売場では『新生活』をテーマに売場が作られています。お店によっては大きな売上につながる季節です。

私が、お店の予算を初めて組んだのは、入社した年の秋の予算からでした。もう実に34年前の話しです。
同期は、同じ時期にそんな経験をしていなかったのですが、私は秋から経験させていただきました。

渡された時は、どうしたらいいのか? 「売上」「値入」「格下」・・・項目が多数並んでいるのですが、どうやって組むのか? わかりませんでした。
上司に確認したら・・・

単に数字合わせをしたらいいから・・・?

ってことでした。
『え!!』っと思いながらも、わけもわからず組みました。
上司に提出して「これでいい!!」 と言われ、提出後、上司が修正していたのかもしれませんが、その頃は、ほんと数字合わせなんだと感じていました。

そんな感じで、1年間ほど過ごしたのでしょうか?

フロアの責任者が変わって、いきなり事務所に呼ばれました。

「伊藤くん、この予算はなんや?」
「昨年実績とかい離し過ぎて、この予算の高い月、何を仕掛けるの?」

って怒られました。

「予算は、数字合わせと聞いてやってきました」

と話すと、大目玉をくらいました。
今、思い出すとこの赴任されたフロア責任者のお陰で、今があると感じます。

●売上予算を組む時は・・・

●昨年の売上実績内容を確認すること。
●現在の傾向を分析して、異常値を出している企画、天候状況を知って、簡単な販売計画を立てる。
●今年の長期天候予報を参考にする。
●昨年との曜日巡りの違い  などなど

いろいろなことから今期の売上を予測することを、こんこんと教えていただきました。
たとえば昨年に月120%も伸びているのに、さらに今年の月予算が130%も伸びる予算なんてないやろ!! ってことです。

売上予算は、すべての予算に当然、影響してくるので、しっかり考えなければなりません。

なぜなら売上を達成するために、他の予算枠を利用するからです。

ただ売上は最終目標ではなく、あくまで利益を確保するための目安なのです (笑)

先日もお話ししましたように大枠の予算は、本部から届くので、店長含め、フロア責任者が予算会議をして、そこから担当部署予算として下りてくるので、異常数値の元は、本部にあったのですが? (笑)

●売上予算を達成する準備として・・・

●来年の予算に生かすためにスケジュール帳に、日々の営業状況をメモする。
●特に商品動向、企画動向をメモする。

そんなことを日頃やっておけば、予算を考える時に組み立てが楽になります。

たとえば「今日は雪が降っていて、お客様が少ない」などをメモしておけば、当然、上乗せも考えられたりするものです。

私たちの頃は、予算との乖離が大きいと部門研究会などで、居残りさせられたりして、こんこんと怒られたものです。
現在でも大手スーパーは、そんな習慣がのこっているかもしれませんね (笑)

でも売上予算至上主義はもう古い。

これだけ商品のライフサイクルが短くなって、今日売れていたものが、翌日にはピタッと止まってしまうこともある現況ですから
あくまで 『営業のものさし』でしかないのです。

最後までブログを読んでいただきありがとうございます。
このブログを通じて、売場で働かれるみなさんが、お客様と楽しんでお仕事ができるお役に立てば、幸いです。