「まつたけ」城の王様は、まるで裸の王様だ!!

こんにちは~ ♬
売り切る仕掛人 匠(たくちゃん)です。

お盆前から農産売場には、中国産の「まつたけ」が並び始めた。
まだ導入期だから、そんなに売場の面も取られていないけど・・
まつたけを見たら、秋だなぁーー!! って感じる。

今年は、食べたいなぁーー!! って感じ。

「まつたけ」「ぶどう」「梨」「新物さんま」「釜飯のもと」が売場に並び始めるとさらに秋の意識が加速しちゃうーー!!

●売場の演出ツールは「お盆」を期に、

「お盆」➡「秋の味覚」 に変更される。

今年は、どんな食材で料理が楽しめるか? 思いは馳せるもの。

●春は冬の間、土の中で眠っていたモノが、にょきにょきと出てくる旬なイメージ。
●秋は、暑い夏を通り越して、成長したモノを収穫するイメージ。
季節によって、大切にしたいイメージは違うもの。

●今日お伝えしたいポイントは・・・

『効率を重視して、同じ売場で展開をカットした関連商品は、短期商材には必要だ。』

ってこと。そんなことをブログにまとめてみました。

よく考えると、ここ数年、まつたけは口にしてないなぁ? 三年前にラオスのヴィエンチャンでてんこ盛り食べたのが最後だ(笑)

●まつたけと言えば・・・

単価も高いし、売上貢献度を考えるとうれしいモノだ。
でも高根の花だから、そうそうお客様も手が出る食材でもない。

もしかして今の若い人の中には、まつたけの調理方法を知らない人がいるかもしれない。
だからまつたけを買わない人もいるかもしれない。
わざわざネットで調べて、調理方法を確認するにしても、ちょっと割高なモノ。

だから、他のモノでもいいや!! となっちゃう。
同じようなしめじとか?(笑)

売場を見ているとまつたけは売れ残って、賞味期限が迫って、見切りのワゴンにさし込まれている。
まつたけが好きな私からすれば、ちょっと寂しい思いもある。
ワゴンの中のまつたけはよく見掛けるが、しなって元気がない。
そんな風にならないように・・・

やはり秋の味覚の王様「まつたけ」をしゃっきとしている状態でお客様にお届けして楽しんでもらいたい。

そんな気持ちたいせつにしたいなぁーー!!

そのために
売場にまつたけの調理の楽しみ方を紹介したPOPがほしい。
残念ながら、週末、どのお店を見ても、そんなPOPはついていない。
ついているのは寂しいかな? プライスカードだけ。

でも、もっと大切なことがある。
それは私が、家庭用品の担当の頃、よくやったこと。

「土瓶蒸し」「ミニ釜飯」「飛騨コンロ」

を、農産のまつたけ売場に持って行って・・・

「すいません・・・!!
少しの場所でいいので、この三品をまつたけの横に置かせて」

とお願いに行って、展開させてもらったこと。
家庭用品売場で、土鍋、すきなべなどの鉄器と並べて売っていても売れないモノが、食材売場で展開してもらうと売れ方がまったく変わってくる。

たとえば土瓶蒸しなら週末の土日に
家庭用品売場ではよくて「5個くらい」、でも食品売場で展開させてもらうと最低でも「12個」は売れた。
これは中級店での実績なので、大型店ならもっと売れるはずだ。
それもドラマでよく使われている灰色がかった「三島」って柄がダントツだった。
こんなことが売り切る売場の仕掛けにつながるんだ。

イメージを説明すると、5月後半に「青梅」が出始めた頃に、家庭用品の「梅酒瓶」をいっしょに置かせてもらう感じ。
青梅も短期勝負のモノ。

でもどうして展開しなくなったのか? 考えてみると・・・

きっと効率というものさしか?
違う売場で展開すると人員も減っているので、品出しフォローする人がいないから?

そんなことがあるから同時展開しなくなったのか?
私が勤務していた頃は、どのお店でも土瓶蒸しを同時展開してた。

それだけではない。

●まつたけが裸の王様というのは・・・

まつたけが単体で展開されているだけ・・・
スダチすら関連販売していない店が、ほとんどだってこと。
昔は、「永谷園のまつたけ味のお吸い物」まで同じトコで展開して、王様のまつたけを兵隊が助けていた。

売場は、まつたけを中心に、まつたけ味づくしって感じ。
まるでまつたけ城だ(笑)

現在、そんな売場を作っているお店って皆目ない。

まつたけだけじゃないけど、いっしょに展開すれば、売上がアップするモノがたくさんある。

王様には、盛り立てるスタッフが必要。
そんなこと考えるとやはり『クロスMD』は必要だ。

自分のお店のお客様がまつたけを楽しまれる姿を想像して
考えて売場を作るコトって楽しくないですか?

そんなこと考えて売場を作るとお客様が見えてくる。
今、出来上がっている売場って、本部の指示か?
何も考えず作った売場。
でも考えて作った売場って・・・
そんな思いがお客様に伝わるんです(笑)

ちょっとまつたけがらみの雑談ですが・・・
●「土瓶蒸し」って・・・

コンロに固形燃料を入れて加熱。
まつたけとすだちの香りが、口の中で広がるんだなぁー!!「幸せ」って感じ。

ほんとまつたけの香りが封じ込まれたようなスープを楽しむ。
そこにスダチの香り。
当時は、3種柄があって、980円くらいだったんじゃないかな?

●「ミニ釜飯」って・・・

ミニ釜飯をコンロに乗せて、グツグツと。
まつたけの香りとシャキシャキとした歯触り。炊き込みご飯は大好きだが、まつたけごはんは格別。

土瓶蒸しに比べると・・・
まつたけごはんって、よく食べたなぁーー!!
小さい頃は、そんなに裕福でもなかったからまつたけを探しながら食べて、最後にまつたけだけ食べたっけ(笑)
両親も四苦八苦して、味あわせてくれたんだ。

●「飛騨コンロ」って・・・

飛騨コンロって、いろいろなサイズがあるんだけど、一番コンパクトなものを展開させてもらった。

飛騨コンロで、焼きまつたけ。
焼けてくる間の香りがいいのです。

そんな楽しみを今の売場ではお客様に届けていないのです。
裸の王様を楽しむために売場に兵隊を配置してほしいなぁ(笑)

●データを整理してみると・・・

・短期商材は、単体では調理方法もわからないので届けにくい。
・クロスMD展開することで大幅に販売数量が変わる。
・特に食材と調理用品のクロスMDは他の食材でも有効。
・調理レシピなどの情報を出来るだけ簡単に大きな文字でPOP作成する。
・まつたけ以外にもお客様のお役立ち情報を届けよう。

そんなトコかな?
次々収穫される秋の味覚を楽しんでもらう。
お鍋のレシピは、お買い上げ点数が上がるので、どの大手スーパーでもしゃかりきに作る。
レシピが必要なのは『お鍋』だけじゃないような・・・(笑)

最後までブログを読んでもらって、ありがとう!!