一枚のPOPで1個398円のいなり寿司、買ってました(笑)

データをデザインするオーパです。

お店に買物に行くと気づくのですが・・・

● 「商品名」「プライス」だけのスペックPOPが多い店。
●   価格より商品の情報を伝えるPOPが多い店。

二つに分かれているなぁ~ って感じ。

5年間くらい大手スーパーの売場のリサーチ、分析をしてきて
どのGMSも売上が、時間の経過と共に、売上がじり貧とわかっていた。

どうしてか、というと人の顔の表情に感情が現われるように
売場を見れば、売上の傾向はわかるものです。
売場も人の顔といっしょで、売上がしんどいと
「買って買って・・・」
とささやくような売場になっているのです。

それはスペックPOPが、異常に増えているのと、黄色い紙に印刷されたPOPが増えているから~

リサーチの報告で、お客様に現状を分析して伝えて
改善案を提案してきましたが、その会社が価格訴求「命」の風土の会社だから言ってもしょうがなかった(笑)

お店や会社の風土って直せないものです。

● 面白かった言葉は・・・

売場のPOPが減ると、寂しいからガンガンつけろ~!!

というそのトップの売場での話しでした。
さて今日は一枚のPOPで、つい買ってしまったことでもお届けしますね~♬

この「パリッじゅわ~」のPOPを読んでいて、つい焼きいなりを買ってました。

今、ブログを読んでいるみなさんは、いなり寿司というと

いなり寿司 3個128円(税抜) 6個248円(税抜)
おやついなり寿司 10個298円(税抜)

画像のようなパック詰めされているモノを想像されるんじゃないかな? 僕もいなり寿司は、大好き。
小さい頃は、3時のおやつに小さなおやついなり寿司を食べてました。

だいたい1パック 300円までくらいで小腹に足して楽しんでいた。たまたま買物して、このPOPを見て「焼きいなり」って何だろう? って興味を持った。

つい買ってしまったのは、このPOPからだ!!

このPOPを見て・・・

うまそう~♬
食べたいなぁ~♬

って感じた。そうなると買ってしまうもので・・・
ショッピングカゴに「鶏ごぼう」「金時いも赤飯」「五穀米」のいなりを各1個づつ買っていた。

買った原因は、画像の1枚のPOPだ。

家に帰ってからこのいなり寿司の生産元「加賀守岡屋」さんのこと調べたら、とても有名なお店だった。

でもこのPOPで、加賀守岡屋さんは一切書かれていない。
つい買ってしまったのは・・・

どんなおいしいさの楽しみがあるのか? 

ってこと。「パリッじゅわ~」ってことが楽しみになった。

分厚い揚げからじゅわ~と甘い香り。焼き立てなのでパリッって感じ。(笑)

POPの食感で、お揚げさんから汁がじゅわ~って出てくる。
食べてみて、けっこうボリュームがあった。

そんなこと考えると
「加賀守岡屋 焼きおにぎり 1個 398円」という「商品名」「プライス」だけのPOPだけで買ったか?

絶対100% 買ってない。
1個 398円もする焼きいなりなんて買わない。

だからこの手書きPOPの力なんだ。
つい興味を持って買ってしまう。
このPOPにも構造を確認していくと、お客様が興味を持って読むと最終買いたくなるように、文面が組まれている。

● こんな仕掛け満載のPOPだから

僕はこんなPOPを「仕掛けるPOP」って呼んでます。

構造、書き方などの深い説明はセミナーでお届けしますね~♬

生産者の顔入り写真を紹介。
さつまいものポイントをわかりやすく告知。
牛肉料理のポイントを告知。

ダダダダダっーーと紹介するとこんな感じです。
こんなPOPならお店でサラサラっと描けるでしょう。

ほんと食べておいしかったので、このPOPには感謝です。
今のお店に必要なPOPはこんなPOPじゃないかな?
水族館の手描きPOPもよかったけど・・・

このPOPで楽しい思いをしたから
家から少々離れた食品スーパーだけどまた行きたいなぁ~~♬
って感じる。こんなPOPが増えてほしいなぁ(笑)