動物園から学ぶ「お客様に園内どう歩いてもらうか」?

今年も天王寺動物園で「ハロウインナイトZOO」を
10月21日、22日、28日、29日で行っていた。
昼間は動かない夜になると動物たちが動くので、29日に行こうと思って、楽しみにしていた。でも今週も台風来襲ーー!!

強烈な先週の台風のイメージがあったので、警報は出ていなかったが、しょうがないとあきらめた。
断念したら、思ったより雨も早く上がって、風も強くなかった。残念ーー!!

去年、ナイトZOOに行った時は、夜で足元も見にくいので、動物園では、通路を一方通行にしていた。これはお客様の安全確保のためで、来園者の多さを見たら、必要性を感じた。
要は、お客様の回遊する方向をワンウェイコントロールしていた。

ワンウェイコントロールは、ナイトZOOが始まる時間に、コーンを立てて、警備員も配置して、お客様を誘導していた。

「こちらからは、アフリカサバンナゾーンには入れません」

ってな感じで。
スーパーもこの業態が出来た頃は、ワンウェイだった。

動物園、水族館もお店と同じように園内をどう歩いてもらうか?
これ大切ですよね。

僕は、動物園・水族館に行くと、3時間くらいお客様の流れを見てウロウロしてる。(笑)
こんな風に動物園も水族館も、お店に生かせるようなことがけっこう学べる。
動物園から学んだ客導線のお話しでもお届けしようっと(笑)

昼間は寝ている虎も夜は動きは活発だった。活発に動く動物はやはり楽しい。

さて少し前のブログで、恩寵上野動物園のパンダ館の周りには、仕掛けがいっぱいというお話しをまとめてアップした。

客寄せパンダって、よく言われるが、ほんと「客寄せパンダ」だー?! パンダ館のまわりは、チャリンチャリンとお金が落ちるように仕掛けが組まれている(笑)

天下の恩寵上野動物園にけんかをうってるのか?

と言われそうですが、そんな気持ちは殊更ありません。
お店作りに生かせるコトをご紹介しているだけでーす(笑)

上野動物園の「パンダ」館のまわりには仕掛けがいっぱい。

お店をやっている方って、お客様に店内の奥まで入ってもらいたいから、パンダのような人気商品があれば、お店の奥に配置しますよねーー(笑)

お店の奥に入ってもらうだけで、お客様の滞留時間が増えて、売上が上がる可能性が高くなるわけです。

お店の方ならパンダの集客能力を考えるとオレンジの位置くらいにパンダ館が、流れはどう変わるでしょうか?

パンダ館が奥にあれば、お客様は、奥に奥に回遊されるわけです。お客様に回遊してもらうためにもう一つポイントを見つけました。(笑)

上野動物園の西園は、けっこうベーシックな地味な動物たちが配置されています。でもお店のマグネットと同じようにお客様を引きつける動物を見つけました。(笑)

それは、フラミンゴとペンギンです。
上野動物園と大阪の天王寺動物園のマップを見比べると・・

●恩寵上野動物園

フラミンゴとペンギンは西園の奥に配置されています。

●天王寺動物園

赤矢印の「新世界ゲート」から入園されるお客様が多い。人気の動物は、奥の壁面に配置されています。

両方の動物園ともフラミンゴとペンギンが並ぶように配置されています。

フラミンゴは、色がきれいで目立つ。またよく鳴いています。
ペンギンは愛らしく、人気者。

二つの動物園と共、同じ配置なので、フラミンゴとペンギンは、マグネットじゃないかな?(笑)
天王寺動物園は、上野動物園に比べると同じ街中にあるけど集客面から考えると当然、上野動物園にはかなわない。

でもねぇーー?!
このブログを読んで、もし大阪に来られたら、天王寺動物園をのぞいて下さい。天王寺動物園は、動物の自然な姿を楽しめます。

アフリカサバンナゾーン、カバ舎、アジアの熱帯雨林、コアラ館と工夫がされています。
天王寺動物園をローカルな動物園と言ったらいけないかもしれませんが、やはり集客と言う面から見れば苦労されている。
だから壁面にマグネット性の高い動物が配置されているように感じる。

マグネットって、磁石です。
お客様が引きつけられる魅力がある動物たちです。
そのような動物たちを奥に配置することによって、お客様は奥に歩いて行かれる。これが導線です。
だから商品の配置と導線って大切です。

何気なく置いているだけでは、そりゃ売上にはつながらないです。

動物園、水族館って、こうやってお店に置き換えてみると、見る目も変わりませんか?(笑)
学ぶことが満載で、楽しいですよ。