農産売場の売上が昨対20%ダウンなんですけど?

こんにちは~ ♬
売り切る仕掛人 匠(たくちゃん)です。

週末は寒かった~!!
寒い時は鍋に限るってとこですが、葉物野菜がめちゃ高騰してる。昨日、レタス買いに行ったら、

1玉 498円~~ 😯 

「え~~? うそや~~!」 😯 

って感じ。1玉 398円なら見たことあるけど・・・
この価格じゃ~余程、レタスが必要でないとだるまさん価格や!

朝、メッセンジャーを見ると・・・

農産売場を担当しています。 昨年売上が580万円で、今年は460万円でした 昨年売上に対して、120万円もダウンって、年末に向けてどうなのでしょう?

こんな質問をもらった。この質問から考えられることをまとめてみた。

1. お店全体の客数はどうなのか?
2. 野菜価格が高騰している現状。
3. 売場の仕掛けの作り方。
4.  お客様に届けるモノを明確に。

生鮮商材には、相場がある。売場の担当の人は、しっかりアンテナを張って、予想するのも楽しみの一つだ(笑)

農産売場を見ると驚くような価格のPOPが展開されている。
こんな時、売場のPOPがプライスカードだけだと

「高~~!!」  😥 

としかイメージがわかない。
週末はかなり寒かったので、ホットインナーの売場をのぞいてみたが、ここも閑散としていた。12月も中旬、来週はクリスマスというのに盛り上がりに欠けている。

1. お店全体の客数はどうなのか?

質問の内容が、農産売場の売上高だけだったので、
一概には言えない部分があるが、客数はどうだったんだろう?
僕の買物に行ったスーパーは、食品売場にはそこそこお客様は入っていたが、その他の売場は、閑散としていた。

以前もお話ししたように

売上=客数 × 客単価

客単価は、野菜の高騰による必要なモノしか買わない買い控えによる低下が予想される。
鍋を意識し過ぎて、葉物野菜を広げていると、きっとお客様は必要なモノしか選べない売場になっている。

客数は、年輩の方が多いお店だったら、昨日のような寒さなら買物に出にくい。

こんな売上の公式から探ってみると原因がつかめて、これからウェートが高くなる年末の売場の参考になるかもしれない。今一度チェックしてみればいい。

2. 野菜価格が高騰しているのは、なぜ?

野菜には、野菜前線ってモノがある。春の桜前線のようなモノ。
その辺の流れはあまり詳しくないけど、ちょうど今の時期に、関東近郊の野菜が出回ると出荷量が保たれるようなしくみになっていたのではないやろうか?

8月の初めくらいから関東近郊では、長雨と農産物の日照不足による生育遅れがニュースで上げられていた。
その影響が、今、来ているってことだ。

寒くなってくると鍋を食べたくなる。
でも鍋に使う白菜、大根、レタスなどの価格が高騰している。
昨日、売場を見ていると、普段と変わらない鍋需要を狙った売場が作られている。

このお店の方ではないけど、野菜高騰に対応して、お客様が利用しやすい売場を作るコトや  🙂
こんな時の売場考えるのは、僕は大好きや~~ 😛

3. 売場の仕掛けの作り方。

葉物が高騰した時、よく展開されるのは、芋を中心とした「根菜」と言われる野菜を広げて拡販することや。
葉物野菜に比べると色が地味やから、売場でも目立たない。
でも煮込み料理、汁物料理で大活躍する野菜。

そんな商品が早く動き出したと想定した売場を作ればいいのやないか?

ひとつ売場を見て気になっているのが万能野菜の「もやし」
もやしは野菜高騰時に活躍して、売場でも重宝する。
でも中国から輸入される豆価格が高くなってきているので、価格が上昇中だ。

僕が農産売場の担当だったら、
やはりお客様に「鍋」を楽しんでほしいから、葉物野菜をお届けしてあげたい。

実際、売場でお客様がつい手を伸ばす商品は、葉物野菜や!!

たとえば白菜などは、年末なら1玉売りでもそこそこ動くだろう。現在は、 1玉で販売すれば高いというイメージしか湧かないから、1玉売りのフェースは最低限にして、

1/4カットのフェースを拡大した売場を作る。

カット数をお客様の使い勝手を考えて、小さくする。

● ここからがポイント

どのお店でも売場で品枯れしているのは「鍋パック」
鍋パックは白菜、ねぎ、しいたけなどでセットされた商品。

1. 鍋パックの2人用、3人用を作る。

どうして2人用、3人用か言うと、4人家族なら2人用を二パック購入してもらったり、2人用と3人用を購入してもらって客単価のアップがはかれるから。
どんずばの4人用にするとそれだけになるかもしれないから・・・

掛け算購入してもらって、単価アップを図るねん。

2. 鍋用カット野菜を作る。

野菜高騰して伸びる商品の常連さんは「カット野菜」「冷凍野菜」や。この商品の鍋バージョンを作る。

冷凍野菜は難しいけど、カット野菜なら、準備はできるはずや。
そんなことを考えて、売場を変えるだけでお客様にも喜んでもらえる。年末になれば、1玉、1/2カット売りで対応できる。

お客様は、年末に向けて、今の時期って財布の中身調整している時期。

お客様のコト考えれば、いくらでも発想が出てくるはず 😆

● なぜ農産売場で、鍋にこだわるか?

鍋商材は、この時期、食品売場のすべての商品にクロスするからだ。
葉物野菜を買って、

・水産売場でぶり、カニを買ったり、
・畜産売場で、豚肉、牛肉を買ったりする。

だから農産売場で鍋が訴求されないと、食品売場トータルで売上を考えた時に、苦戦するということだ。
きっと農産売場でこれだけ売上がダウンしているというコトは、商品売場全体でも売上を大きく割っているのではないだろうか?!

4.  お客様に届けるモノを明確に。

お客様にお届けしたいモノには、しっかり商品の価値が伝わる「仕掛けるPOP」 をつけよう!!
売場は、たいはんのPOPと言われるのは、プライスカードだ。
でもお客様からすれば、プライスカードでは、逆に買い物していてもワクワクしないので、必要なモノだけ買って帰ることになる。

昨年にはない野菜高騰という時だからこそ、もう一度。

これから年末商戦に向けて、お客様にお届けして喜んでいただきたい商品には、しっかりPOPをつけてみてはいかがでしょうか?