共働きなどの家庭では、スーパーなどの惣菜を購入して、料理離れが進んでいるニュースを時々見る。
特にこれから暑い季節になると料理を作るのも億劫ーー!!
近くのスーパーの惣菜やレトルト食品でいいや!!
ってことになる。
こんにちはーー!!
データをデザインする売り切る売場仕掛人 伊藤 匠です。
先日、新聞を見ていると・・・
退職後の男性が直面する壁の一つに「料理」がある。現役時代に包丁を握ったことがなく、自分の昼食ぐらいは、と思ってもすぐには難しい。
いつか妻が病気で倒れでもしたら、という不安も頭をよぎり、料理を習おうというシニアが増えているという。(産経新聞・7月10日夕刊から引用)
という記事が掲載されていた。
私の父もそうだった。
母が亡くなってから、料理をヘルパーさんにお願いしたが、昔から料理好きだったので、作りたいと言っていた。
この新聞の記事から考えられることを、ブログにまとめてみました。
いきなり!!
●今日のポイントーーー!!
この新聞の記事を見て、もしあなたがお店をやっておられる方ならどんな風に受け止めるだろうか?
このクッキングスクールは、奈良市にある大阪ガスで行われている「メンズひとりでクッキング」
年齢62歳~79歳までのシニアメンズが、今回は16人受講されているそうです。
「すげぇー!!」
って感じたのは、
大阪ガスのクッキングスクールは近畿地区に6カ所あるそうなのですが、男性教室では年間延べ約1,000人受講されているとのこと。
勝手に「シニア・クッキングメンズ」って表現させていただきました。私も料理は作らないのですが、1,000人ものシニア・クッキングメンズが
「自分で料理を作るために受講されている」
自分で作られるということがスゴイ!!
男性受講者へのアンケート結果なので、作ることを学びに来られているので「男性が料理すること」には積極的な結果につながっている。
街頭などでアンケートすれば違った結果になることは想定される。
でも父もそうだったが、ヘルパーさんにお願いしても、手足が使えれば、自分で料理も掃除もするということが基本的な考え方。動けるうちは自分で何でもしなければならない。
料理を作ることも必要になってくるので受講に来られているのだろう。
初めにポイントをお話ししたように・・・
この記事を見て、フムフムで終わっている人はダメです。
この記事から何を考えるか?
私なら・・・
●シニア・クッキングメンズが・・・
・簡単に料理が加工できる調理器具
・料理しながら楽しめる少人数用のフライパン
・料理を楽しめる器
のコーナーを売場に作っちゃいます(笑)
「クッキングメンズ応援します」
ってな感じで・・・
あえて「シニア」という言葉を外したのは、若い方も料理を楽しまれるんじゃないか? と想定するからです。
父の家にも鍋・フライパン・調理小物などいろいろ残されてましたが、ひとりで使うには使い勝手が悪いモノばかりでした。
自分の生活に合わせた買い替え需要がある。
そんなことを連想して、売場で表現してほしいなぁーー!!
●メディアを参考にするポイントを整理してみると・・・
・自分に関係ないニュースでもまず目を通してみる。
・内容を考えて、イメージしてみる。
・売場でコーナー展開できるならどんな商品か?
・どんな演出をすれば伝わるか?
などなど、ただ単に、今回の場合であれば、シニアのクッキングスクールか? でスルーしない。
このクッキングスクールが広がってきたら、自分のお店ならどんなことがお手伝いできるな?
って考えてみることも大切。
枚方のT-SITEのTUTAYAさんでは・・・
何歩も進んだ仕掛けでお店の売場が作られています。
たとえば料理本であれば、料理の本と調理器具がいっしょにクロスMDされていました。
クロスMDも連想することが大切!!
本屋さんでも、カフェを併設したり、本に関連する商品を並べたり、取扱商品の幅を広げるために、商品知識も必要だな?!
●クロスMDというのは・・・
クロスMDは「クロスマーチャンダイジング」の略です。
お店の売場では、商品ごとにグループ化されています。
そのグループごとに担当がいるわけですが、たとえば鮮魚売場で刺身を楽しむために、農産売場の生わさびや加工食品のチューブのわさびを置くことにより、刺身のパック+わさびをお買い上げいただき、お買い上げ点数が上がり、売上が上がるということです。
最後に
●シニアクッキングメンズに対応した売場を整理してみると・・
・食品売場でチープな家庭用品を置くのではなく、食品のちょっとお洒落な調味料、お酒などと共に、キッチン用品をコーナー展開する。売場の演出もテラコッタなどあしらってお洒落に。
・キッチン用品も大きなサイズのフライパン、鍋ではなく、小さなサイズで、重さも軽いものを売場にラインナップする。
・調理小物も単機能の使用用途がわかりやすい。水に浮くものを揃える。
・特に何度も使う計量カップは、文字が大きく見やすいモノが必要。
・食器も土物より軽いモノ。
など考えれば、いろいろ出てくる。
こんな感じで、連想して見れば、たいがい売場にある商品で足りると考えます。
●ポイントは・・・
お客様をイメージして、どう商品を組み合わるか?
最後までブログを読んでいただきありがとうございました(笑)