冥土通い井戸のある京都・六道珍皇寺

今日から「京奈和こんなとこ」は、パワスポ社長 BLOGに移行させていただきました。過去の記事も順次、移行させていただきますので、今後もよろしくお願いします。
この「京滋こんなとこ」含め、「京奈和こんなとこ」は、私が、神社仏閣や地域の隠れた銘産品を少しでも記しておきたいという思いから始めました。特にパワースポットは、大好きで私のfacebookページには、過去、行ったパワースポットを紹介させていただいていますので、またよければ見てやって下さい。

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本日は、冥土への入口、出口、閻魔庁に行き帰した 小野篁(おののたかむら) の伝説も残っているお寺。
脇堂に、閻魔大王像がどーんと安置されている六道珍皇寺のお話しでも記しておきたいと思います。もちろん冥土とつながっているので、すごいパワーだと思います。

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小野篁は、歴史の授業でも学んだ 遣隋使・小野妹子の子孫 で、一説には 小野小町 の父親とか祖父ともいわれています。
この小野篁は平安初期の官人で歌人、しかも武芸に秀でていた。また当時、貴族内では、鬼才と呼ばれていたそうです。

この六道珍皇寺の奥には 「冥土の通い井戸」 なるものがあります。

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この井戸を使って、小野篁が 冥府の閻魔庁 に行き来したという伝えが残されています。 過去に冥府からの帰路に使ったという井戸は、嵯峨大覚寺南に残っていたと伝えられ、鳥辺野と嵯峨の化野はともに葬送地であったことからこんな話が残っていたのかもしれません。
「黄泉がえりの井戸」 (出口)は、(平成23年のお盆頃、旧境内地より発見) 画像のように入口の奥に、ひっそり残っています。井戸の中には、LEDライトが入っているので、入口に対してきれいなのですが、幻想的なイメージをかもしだしています。

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8月7・8・9・10日の四日間は、冥土にも届くという 「迎え鐘」 を撞いて、先祖の亡魂・精霊を迎える 「六道まいり」 の行事でにぎわいます。 この六道参りに撞かれる 「迎え鐘」 は、慶俊僧都が作らせたもので、ある時、僧都が唐に赴くとき、この鐘を三年間 鐘楼下の地中に埋めて置くように寺僧に命じて旅立たれたそうで、寺僧は待ちきれず、一年半ばかりで掘り出して鐘をついたところ、はるか唐の僧都のところまで聞こえ、僧都は「あの鐘は三年間地中に埋めておけば、その後は人手を要せず、六時(むつどき)になると自然に鳴るのに、惜しいことをしてくれた」とたいへん残念がったと伝えられています。
そんな鐘ですから、その音響が十万億土の冥土へもとどき、亡者はその響きに応じて 「黄泉がえりの井戸」 よりこの世に蘇るだろうと信じられ、お盆には時空を超える鐘となり、悠久の都に響く。
こうした 「精霊迎え」 の信仰と風俗は、室町時代以降とのことで、江戸時代から盛んにおこなわれ、現在でも祖先崇拝のもっともうるわしい行事として、お盆になればニュースでも流されています。

●六道珍皇寺ホームページ
 http://www.rokudou.jp/

この辺りは、昔、葬送地であったこともあり、縁につながる話がお寺に多く残されています。次回は、パワーあふれる今熊野神社の話しでも・・・!!

今日も長々とお付き合いいただきありがとうございました。

パワスポ社長_感謝