昨日、日本経済新聞のコラム「春秋」を読んでいたら、松下幸之助さんの 「好況はよし、不況またよし」 という言葉について掲載されていました。
最近のニュースは、もっぱら中国などの新興国の景気の悪化にともない世界経済が不透明になりつつあるということばかり、新聞、テレビなどのメディア報道がどこもその話題や安保問題などを取り扱っていると自然とみなさんの脳に刷り込まれていくもの・・・ これって、私が、英語を覚えようと使っている 「ユメタン」 と同じことだなぁ? って思います。
みんなが、不況になっていくんだと思えば、試練として 「不況」 がやってくるような感じを受けています。 引き寄せの法則の一種ですね。 「不況になる、不況になる・・・」 と 「不況」 というワードにフォーカスするとそうなっちゃうんじゃないかな?
つらつらと記してきましたが、私は、今回、ラオスを中心とした東南アジアの国を訪問させていただき、やはり時間の流れ、モノのとらえ方、考え方の違いを思いっきり感じました。日本という国は、ほんとうに素敵な国・・・ でも、そんなにあくせく頑張らなくてもいいのに (^^)
訪問させていただいて 「人としてどうなのか?」 ということを考えさせられるものでした。そんなことを感じていなかったら リーマンショックの時の記憶がまだあるわけですから、中国経済悪化=「これはたいへんだ」=「不況になる」 と思ってしまいがちです。
経済のサイクルというのは、好況の時もあるし、不況の時もある、また会社、個人にとっては、逆境の時もある私は
「その時に何をするかで変わってくると思います。」
何もしなければ、そのまま終息していくでしょう。
でも、いく度も、不況を乗り切ってきた松下幸之助さんがいわれるこの言葉は、コラムで記されているように・・・
1. 好況時に気づかなかった経営の問題点が見えてくる。
やはり会社のトップは、好況時であっても、「もし」 を考えていると思います。私は、そうでなければメンバーに頑張って働いていただく環境は提供できないと思います。
「もし」 を考えて、新規クライアントの獲得、新規事業へのチャレンジを行っているものです。ただ社内の何人のメンバーが、好況時に、会社の危機、自分たちの労働の確保の危機、そんなことを考えて、自分の忙しい時間を切り詰めて、新たなチャレンジのために備えたか? です。また社長が、新規やと言いながら、旗を振ってるけど、「今の仕事で忙しいから無理!!」 という気持ちでやっていたメンバーは、これから起こる環境の変化は乗り越えられないと思います。
あるクライアント先に行った時に言われたのですが・・・
「社長のところは起業して、何年ですか?」 と問われ、今度、五年ですとお話をしたのですが、「会社の作品集を見る限り、ほとんど同じようなフォーマットで、同じようなデザインを制作しているので、時間も短縮できて、どんどん別分野にチャレンジできますよね」と言われました。
「いや、3人でやってるけど、修正やなんやで忙しそうにしています」 と言ったら、以前、facebookにも記事を記しましたが、「これはデザインじゃなくて、オペレーターがするようなもので、何年もして、時間がかかるのは 『蓄積した能力の引き出し』 がなさすぎるんじゃないか?」 と言われました。これはけっこう言われて、的を突かれたので、ショックでした。
忙しそうにやっているけど、プロから見れば、そうなんだと・・・!!
やはりこんな問題点をもう一度、整理する時なんだと常に感じていましたが、改めて感じました。 メンバーどれだけの人が、企業の内製化の中で、案件が減ってくることに危機感を持ってやっているか?
もうすぐ5年目を迎えようとしているこの時期に、メンバーそれぞれが改めて、自分の仕事を問い直す時期に来ている まず 「個人が自分の抱えている問題点を見える化」 して確認する時期でしょう。
2. 不況や逆境の時は、今までの習慣・仕事のやり方を変えて、問題点を直して強くしていく。
問題点をメンバーが直していけば、強い会社になるでしょうし、メンバー個人個人もステップアップしていくものでしょう。
「問題点を直すか?直さないか?それは、会社、メンバーの分岐点である。」
それが出来ない人、気づけない人は、別のステージに淘汰されていくのでしょう。 「なぁなぁはない。」 やはり会社は、利益が確保されていかないと運営もできないでしょうし、私が就職した頃は、この会社で引退するまで頑張るんだという終身雇用の言う意識があったのですが、かつて日本でも現在の中国のようにバブルがはじけ、そしてリーマンショック・・・ 雇用環境も悪化していった。
現在でも残って頑張っている会社は、それぞれの環境を乗り越えるために、問題点をつぶしながら、少しづつ成長してきたと思います。
ただ問題になっている東芝のように、偽装してもいつかは問われるものだと思います。 正直にチャレンジするべきでは?
知らなかった従業員は、あまりにもかわいそうだと思います。
3. チャンスは、どの人にも平等に与えられている。
コラムに 「ポジティブ思考は経営者が逆風を乗り切る武器の一つになるかもしれない。でも性格は簡単に変わらないと思われようが・・・」
「フォックス氏によれば、
『人が生まれた瞬間から死ぬまで、脳は絶えず何かに反応して変化する。』
世界観を変えるチャンスがある。」と記されています。
いくら社長が旗を振って、会社を変えようとしても、チャンスにチャレンジしなければ、難しいでしょう。また普段から、勉強する機会もあったわけで、クライアント先で言われたように、その機会を活用して、「引き出し」 を多く持っている人が、これからの時代に残っていける人になるんじゃないかな?と感じます。
「時間の波に流されるのではなく、自分で時間を操作する人」
になっていきたいですね。 なんちゃってね~ (^^ ;
ちょっと偉そうなことを記しちゃいました。
今日も長々とお付き合いいただきありがとうございました。