百貨店、大手スーパー、食品スーパー・・・
人が集まるから、ビジネスにつながる。
昔は、週末なんてすごい客数だった。
若い頃に担当していた日用消耗品、家庭用品などの売場では、お客様の利用されるショッピングカートが必須の準備だった。
●店長から・・・
「食品売場のショッピングカートがない。
各階にあるショッピングカートをおろせーー!!」
と指示が週末の夕方には決まって流れてきた。(笑)
それだけ今と違って、客数が多かったということです。
普通は、お客様といっしょにエレベーターに乗せておろすのですが、そんな時間はエレベーターもいっぱい。
●エレベーターに乗っているお客様は・・・
「エレベーターに乗せないで・・・!!」
って、目線で私を見てくる。
そんな時「エレベーター待つのめんどくさいーー!!」
ショッピングカートを5台くらい抱えて、階段で運んじゃいました。重かったーー(笑)
こんにちは!!
データをデザインする売り切る売場仕掛人 伊藤匠です。
●週末、買物に行った時に・・・
・お店に多くのお客様がいる店
・まったく閑散としたお店
両極端の姿のお店が現在ある。
でもそんなお店でも食品売場にはそこそこお客様がいる。
問題は、ファッション、家庭用品などの非食品売場だ。
お店は、お客様が自然と集まるのが本来の姿。
そんなことを考えていると・・・
先日行ったサンシャイン水族館、天王寺動物園には、家族の行列。
よく考えると、昔お店って、ご近所さん、家族の笑顔があっちこっちで見られた。
家族連れのお客様は子供さんが
「これ、買って・・・!!」
って、ダダこねて、座り込んで動かない姿をよく見た。
水族館の行列を見て、お店の売場の本来の姿って、こうだな!
って感じた。
そんなことをブログにまとめてみました。(笑)
第6期 USP発見塾で勉強した次の日は、
東京で羽を伸ばして、楽しもうーーー!! と考えていたので
池袋の街の中にあるサンシャイン水族館に行った。
●サンシャイン水族館、よく考えれば・・・
「街なかの水族館」ということで、京都水族館、エキスポシティニフレルなどが、海から離れた水族館ということで有名になりました。
このサンシャイン水族館は1978年(昭和53年)にビルの10・11階に開館された水族館。
当時の多層階のビルに水族館を作ったことを考えると、すごい技術力を持っておられたんだなぁー!!
って、ただただ感心する水族館です。
そして今もって続いていて、開館前からお客様の長蛇の列。
長蛇の列なんて、予想もしていなかったので、ただただ驚きです。
お店も昔はオープン時に開店を待つお客様がいっぱいいた。
当時、オープン時に通路でお客様をお迎えする5分間の立礼は楽しかった。
今は、どうでしょう?!
・お客様がオープン待ちしている店
・お客様がオープンを誰も待っていない店
二つに分かれるのでしょうが、やはり元気よくお客様を
「いらっしゃいませーー!!」
ってお迎えしたいものですよね (笑)
水族館で感じたのは、これがお店の本来の姿だなぁーー!!
ってこと。
お客様に来ていただけることって、楽しいし、ありがたいことです。お迎えするスタッフも活き活きする。
水族館って、数年前と比較して、そんなに特別な変わった魚が展示されているわけでもない。
でも長年、お客様から愛されている。
その間に人気の紆余曲折はあったでしょうが、お客様への魚の見せ方も工夫された努力が今につながっている。
ふと大好きな淡水魚の水槽のコーナーで感じたことがあります。
昔は、上の画像の「アロワナ」「ピラルクー」などの大型魚が、人気していました。
現在は、その水槽の前では、あまりお客様も立ち止まっていません。
●お客様が立ち止まっていたのは・・・
アフリカの河や湖をイメージして作られている水槽。
その中に象の鼻をしたような魚がいます。
エレファントフィッシュ!!
って言うのですが・・・
この魚が、子供たちの目をくぎ漬けにしているのです。
子供さんが・・・
「お父さん、この魚の顔・・・ゾウさんみたい」
お父さんが・・・
「エレファントフィッシュって言って、ほんとゾウさんみたいだねーー!!」
って感じで親子の会話が弾んでいる。
私もこの魚を飼ったことがあるのですが、魚から磁場を発するので、狭い水槽では縄張り争いがけっこうあったりする魚でした。
●大型魚に比べれば・・・
昔はマニアックな魚で「脇役」だったのですが、今は人気者。
●『脇役』を整理して考えてみると・・・
・映画から考えると「脇役」がいるから「主役」が引き立つ。
・昔は「脇役」でも時代の流れと共に「主役」に抜擢される。
・「脇役」には「曲者」が多い。
・「曲者」の「くせ」は他の方が持っていない価値につながることが多いので発信すると、人気につながる。 などなど
そんなことがエレファントノーズフィッシュなどちょっとくせを持った魚を見ると連想されます。
水族館には、お店の売場のようにコトPOPがついているわけではないのですが、子供たちがこの魚の姿を見て感じている。
●お店の各売場を水族館の水槽と考えると・・・
お店の取り扱っている商品数って、半端ない数の商品が売場に並んでいるわけです。大量の魚が泳いでいるわけです(笑)
私は化粧品、家庭用品、日用消耗品などの売場を担当していた頃「中間決算」「決算」時には、売場の商品の棚卸しをしてました。
●棚卸しというのは・・・
売場の商品の数を商品ごとにカウントして、お店に実際ある在庫金額を確定します。そして帳簿との差異を明確にします。
特に、化粧品の「ネイル」「アイカラー」「化粧小物」の数をカウントする時は、細かくて気が狂うほどでした (笑)
だから半端ない種類と数の商品が売場にあるわけです。
当時は、ポコポコトレンド商品、人気商品が出ていたわけです。
●お店の商品が「魚」だと考えて整理してみると・・・
・売場には多くの魚が売場で泳いでいる。
・商品が売れない時代と言っても、エレファントノーズフィッシュのような「曲者」は必ずいる。商品の使用用途は、メーカーが意図しているような単一ではない。逆にお店で提案してあげる。
・その曲者は「季節」「学校イベント」「お客様イベント」など、お客様視点のテーマにあわせて、売場で目立つように泳がせてあげれば、お客様も売場という水槽に釣り糸をたれるはず。
特に非食品の売場って、なかなか売場の変化をお客様にお伝えできない。
でもそんな曲者を見つけてアピールすると、このサンシャイン水族館のように家族連れでお店に来られる。
そんな蓄積をしていくと少しづつお客様も増えてきてくるんじゃないかな?
●ポイントは…
主役は限られている。でも曲者はいっぱいいる。
曲者も主役に変わる時があるけど、一瞬だってこと。
「ウォーリーをさがせ!!」じゃないけど・・・
「曲者」を見つけて、売場に変化をつけてみましょう (笑)
好きなことをお話しすると長くなってしまいました。
最後までブログを読んでいただきありがとうございました。