まだ・・・飲んでるのって言われそうですが、ふと昨年買ったボジョレーを飲みながら思ったことを、今日は記しておこうと思います。
ボジョレーって・・・ 毎年、キャッチコピーを打ち出されますが、よく考えてみれば・・・どの年のキャッチコピーも言いたいこと、伝えたいことは、
「今年のボジョレーは、特別、おいしい」
ということを伝えたいのではないか? でも、通じていないと感じました。
キャッチコピーって、「何?」 って思われる方もおられると思いますので、説明しておくと・・・
キャッチコピーというのは、大まかに言えば、食品、家電製品、自動車などの商品や映画、サービスなどの 広告で、その商品を興味を抱かせて、購入促進するための告知や宣伝に使われる文章やあおり文句のことです。
たとえば・・・
●富士フィルム 「お正月に写そう! フジカラーで写そう!」
●第一三共ヘルスケア 「24時間働けますか?」
●コスモ石油 「ココロ満タンに」
●明治製菓 「それにつけても、おやつはカール!」
●カルビー 「やめられない、とまらない、かっぱえびせん」
など、コマーシャル、ポスターなどで見られたり、聞かれたことがあると思いますが・・・
消費者のこころを強くとらえる効果をねらった印象的な宣伝文句です。
このようなことを考えて、ふとボジョレーを飲みながら、過去のボジョレーのキャッチコピーどうだったかな?
毎年、今年は最高と謳っていたのではと思い見てみると
2000年 | 出来は上々で申し分のない仕上がり |
2001年 | ここ10年で最高 |
2002年 | 過去10年で最高と言われた2001年を上回る出来栄え |
1995年以来の出来(1995年:ここ数年で一番出来が良い) | |
2003年 | 100年に一度の出来 |
近年にない良い出来 | |
2004年 | 香りが強く中々の出来栄え |
2005年 | ここ数年で最高 |
2006年 | 昨年同様、良い出来栄え |
2007年 | 柔らかく果実味が豊かで上質な味わい |
2008年 | 豊かな果実味と程よい酸味が調和した味 |
2009年 | 50年に一度の出来栄え |
2010年 | 1950年以降最高の出来と言われた2009年と同等の出来 |
2011年 | 2009年より果実味に富んだリッチなワイン |
近年の当たり年である2009年に匹敵する出来 | |
2012年 | よく熟すことができて健全 |
史上最悪の不作だが、品質はよく健全、糖度と酸度のバランスがよく軽やか | |
2013年 | ブドウの収穫量は少ないがみずみずしさが感じられる素晴らしい品質 |
2000年以降のキャッチコピーを調べてみると、ざっとこんな感じですが・・・
2003年は、「100年に一度の出来」と告知しながら、
2010年は、「1950年以降最高の出来」というように、
毎年、具体的な数字をあげるものの、2001年に「ここ10年で最高」 ってキャッチコピーを告知されて・・・
「きっとおいしいんだ!!買わなくっちゃ!!」 って、お客様心理もくすぐられて、購入に結び付くと思いますが、2001年以降、同じようなコピーが使わて、2001年、2002年、2003年と毎年飲まれていて、おいしいと感じられていないお客様が、このコピーを見て、2003年のコピーが「100年に一度の出来」となれば、 「また?」 ってなります。
ちまたでは、ボジョレーって、逆にあまりおいしくないという声も上がったりして・・・このキャッチコピーを見比べてみると、どうかな?って感じます。
ボジョレーだけがワインでないと考えれば、ボジョレーよりもっと手頃な価格で、おいしいワインを購入しようとお客様の心理も流れてしまっているんじゃないでしょうか?
ここ数年、解禁されてから、ボジョレーの売場を見ていますが、ボジョレー人気もどんどん低下しているので、輸入量も減少して、店頭でも12月中旬くらいから見切りがされてきています。2000年初めの頃は、店で解禁のカウントダウンなどして、いつまでも売場に残っていることはありませんでした。
ボジョレーは 「鮮度=おいしさ」 だと思いますので、キャッチコピーもお客様がおいしく楽しめるようなコピーにもっと工夫される必要があるように感じます。
まだ新年明けて、2月に入ったばかりですが、2015年のボジョレーのキャッチコピー楽しみです。
やはりキャッチコピーは・・・
「誰に思いを伝えたいのか?」
ターゲットにするお客様に的確に思いが伝わらなければなりません。
ターゲットにするお客様に、商品、サービスそのものの特徴を端的に表現して・・・
① 「何、これ?」
② 「これいいじゃん」
③ 「へぇ~?」
④ 「購入してすぐ使ってみよう」
って、興味を抱かせるようなコピーを考えなければなりません。
コマーシャルなどでは、映像画像もあるので、客観的でいいかもしれませんが、店頭やネット広告など、特に、お客様が実際、その商品を見て、購入される場においては、その商品、サービスを購入されての
① 楽しみ
② 生活の変化
をしっかり告知して、お客様にイメージを抱かせるようなキャッチコピーでなければなりません。
そんな感じで、業務でも、お客様が売れて喜ぶ姿を見れば、うれしくなりますので、しっかりキャッチコピー、デザインを考えながら、提案していきたいと思います。
今日も長々としたお話しにお付き合いいただきありがとうございました。
今日も追い込み・・・しっかりガンバ~ (^^ ♪