先日から産経新聞で、愛知県一宮市の市立中学校の校長先生が、学校のホームページ上のブログに神話に基づく日本建国の由来などに触れた記事を投稿され、市教委から注意を受け、校長先生が自主的に記事を削除されたことを、数回報道された記事を読むたびに、とても残念なことと感じ、今日は、その話を記しておきたいと思います。
アメリカ、中国、韓国など海外の国では、愛国心というのは、ニュース報道などを見ているとすごく強いものを感じます。
ただ日本に置き換えると、どうなんだろうって・・・考えさせられます。
たとえば、校長先生が、ブログで記事を書かれた「建国記念日」のことについても、「建国記念日」の意味について知らない人が、現在はとても多いのではないか? と思います。
新聞報道などでは、約2割くらいしか建国記念日の意味を知らないような報道もありますが、実態はどうなのでしょうか?
学校教育で、神話や伝承を取り上げることに反発する意味が、私はわかりません。 校長先生が伝えようとした神話・伝承は、「古事記」や「日本書紀」などに書かれており、ここ数年、古事記を特化し取り上げ、説明しているテレビ番組、また書籍などでも数々出版されているので、何が問題なのか?理解できません。
そこには先人の国造りの思い、その時代の人々の生活や考え方などを現在に伝えているのでいいのですから、貴重な遺産であると思います。
逆にそのような教育を「史実ではない」「作り話」ということで、していないから、
日本という国が、どうやって建国されたのか?
知らない人が、増えていることの方が残念で仕方がないです。
私は、このような日本独自のしきたり、慣習、それぞれの意味を祖父母や親から教えてもらいました。
たとえば、正月のおせち料理・・・それぞれの料理に意味があること・・・そんなことを教えられていない世代が増えてきたので、リアル店舗の年末の食品売場では、「栗きんとん」「伊達巻」「黒豆」などのおせち料理のいわれが説明されています。それは購買動機につながるからいいのでしょうが・・・
私は、そのようなことは、小学校時代などに、おせち料理を食べながら、毎年、耳にタコができるくらい食べながら聞かされ、教えられてきたことです。 そんなことを知らない人が、今は多い。
日本の伝統や古き良さを、次世代に伝承する必要があるのでは?
そんなことを教えていかないといけない立場の人が、注意されて自主的に削除されたのは、残念です。自分の持っている教育理念に対して自信を持ってほしい。相次ぐ、激励の声が寄せられている現実を注視してほしい。
新聞に全文報道され、手元に置いています。
「2月11日は建国記念日です。そこで、今日は日本のルーツ、日本の起源について、お話しをしたいと思います。日本の建国は、今から2,675年前の紀元前660年2月11日、初代、神武天皇が即位した日が始まりです。・・・」 と書かれています。そして仁徳天皇が人々の煮炊きするかまどの煙を見て人々の生活を思った 「民のかまど」 の物語などを紹介され、最後には・・・
「世界一長い歴史とすばらしい伝統を持つこの国に誇りを持ち、世界や世界の人々に貢献できるよう、一生懸命勉強に励んでほしいと思います。」 とくくられています。
私も勉強不足で、仁徳天皇の「民のかまど」の物語など知りませんでした。でもブログの記事を投稿していただくことにより、関連書籍を目にしたりしました。
こんなことが、現在の日本には欠落しつつあることなのではないか? と思います。韓国の「竹島」の問題、中国の「尖閣諸島」の問題、小さい時からそれぞれ自国の領土と教育されているので、すごい愛を感じます。 逆に、日本の若い方たちは、それぞれの島に対する思いは、どうなのでしょう?
やはり神話や伝えられる話などの学習を通して、当時の人々の信仰やものの見方などを通して、国と郷土を愛する態度や伝統文化・慣習を尊重し、伝えていく教育をしていかないと国際的にも日本の文化に関心を寄せられている部分もあるのですから、できればこのブログをネットに再投稿してほしいものです。
そうすることにより、現在の若い方も校長先生の記事を読み、すべての人が関心を持つとは思いませんが、興味を持った方は「古事記」「日本書紀」などの神話に触れながら、日本という国を知るでしょう。
それが少しづつ昔のように口伝えで、伝わっていくでしょう。
日本古来からの伝統・慣習・しきたりを大切にしていきたいものですね。
今日も長々とお話しにお付き合いいただきありがとうございました。
日本の良き伝統文化や慣習を後世に伝えていきたいものです。
感謝〜 (^^ ♪