最近、新聞を見ていると天王寺のあべのハルカス・近鉄百貨店の不振の報道が目につきます。 昨年の3月7日にグランドオープンされて、たった1年でどの新聞も不安視するような報道は、どうかな? って感じます。
建物の内容は、さておき、報道される見出しは、「苦戦」「失敗」、また画像のような「正念場」・・・ 建物自体は、楽しい館のはずが、お客さまにあべのハルカス・近鉄百貨店は、魅力がないよ!!
って、マイナス告知しているような感じがします。
報道って・・・ けっこう、トレンドにつながるものですから、大阪の「北」の阪急百貨店、阪神百貨店の売場展開やイベントが楽しいとなれば、お客さまは、「おもしろい」なら行ってみようとインプットされ、そちらの方に足を運ばれます。
実際、報道しなければならないのは あべのハルカス・近鉄百貨店の初年度計画に対してどうだったのか?事実だけを告知してもらって、その事実に対する新聞の論説は、別のページでしてもらった方がいいと感じます。
それは、事実を伝えることは、どの新聞も同じであってほしいものです。
当然、新聞の個性がなくなるといわれるかもしれませんが、私たちが知りたいのは、まず事実で、新聞社による意見は、その次だと思います。
「もっと大阪全体が盛り上がるような記事って、作れないものか?」
って感じます。
私も新しい店のオープンを経験しましたが、やはりお客さまに新しくできた売場やコーナーを認知していただくまでは、時間のかかるものです。そのお客さまに認知していただくための期間をいかに短縮するか?
私も、天王寺のすぐ近くで、働きながら、あべのハルカスに行ったのは、つい先日でした。それは報道を見る限り、展望台だけが、クローズアップされていましたし、百貨店は、どの店に入っても、同じような専門店がテナントに入っていて、その他に興味がわく話題がなかったからです。
オープンを見るより、オープンしてしばらくしてを見た方が、落ち着いて商品も見れますし、お客さまの評価もわかるものです。それがオープン時は、華やかなイメージの報道がされていましたが、最近は、めっきり目にすることも少なかったです。
特に、あべのハルカスは、目玉が、展望台で、最上階までお客さまに上がってもらって、その展望台から、下に下っていくお客さまに、順番に回遊してもらって、売上につなげていこうという店作りで、 「シャワー効果を狙った」 作りですが、その効果が、現状は出ていないということでしょう。
行かなかった理由で記したように、どの百貨店も金太郎飴のような作りになっていて、どこに行っても、1階入口に化粧品売場や婦人服飾売場があって、その上の階に、婦人服売場や専門店が広がっている・・・ どこも同じというイメージがあります。
「北」地区の商業ゾーンに勝つための工夫が、正直言って、あべのハルカス・近鉄百貨店には見当たりません。逆に、阪急百貨店は、 現在でも 「劇場型百貨店」 として人気を博しています。
いろいろ不振要因はあって、一概にはいえませんが・・・
「もっと個を発信するべきだった」
ということが1年目の反省になるのではないでしょうか?
グランドオープンして、しばらくは興味本位のお客さまが多く利用されたので、売上好調のような話しが報道されていました。
お店って、オープンしてからリピートで来られるお客さまの数や口コミがどうなっているのかが、重要なのです。
そこを見極めて、手直しや改装に手をつけていくことが必要だろうって感じます。また報道やSNSを使って、もっと情報発信すべきではないか? やはり目に入るのは、圧倒的に「北」の情報の方が、現状は多いです。
また今回 「爆買い」 で、大阪の薬局や北の百貨店のにぎわいのニュースが多かったのです。ニュースでは、あべのハルカスの展望台やマリオットホテルは大にぎわいしていたのに、近鉄百貨店は、素通りの空振りだったという告知がありました。
販売促進策は、計画された思うのですが、不十分だったのかな? って感じますし、海外から来られたお客さまへの告知アピールも弱かったのではないか? と思います。
やはり展望台やホテルには多くのお客さまが来られているわけですから、お客さまの囲い込み策をもっとすべきですし、あべのハルカスの横の「キューズモール」には、「SHIBUYA109」などの若者向けの専門店が入っているわけですから・・・地域の顧客分析もしっかりして
「差別化」
をもっと行うべきではないか? と思います。
北も南も栄えて、あべのハルカスが好調に推移することは、大阪活性化では必要なことです。
「まだ一年しか経過していないし・・・」
「これから整えていけばいいと思います。」
安易な考えではいけないと思いますが・・・私の新店オープン経験上
「不振の答えを性急出すと、いたちごっこになりそうです!!」
今日も長々とお話しにお付き合いいただきありがとうございました。
パワスポ社長キャラを、社内のデザイナーに作っていただきました。
まだまだバリエーションはありますので、お楽しみに!!