2月も後半になり思い出すのが、勤務した店が、大学の近くだったので、「シングルライフ」 という新生活の売場を作って、いろいろ商売の勉強をさせていただいたことです。
今では、学生さんなどは、家庭用品などは、実家から持ってこられる方が増えたので、そんなに売上も高くないかもしれませんね。
もう20年くらい前ですが、当時は、アフリカのバッタが移動して、緑がまったくなくなるような映像と同じように、売場の商品も一瞬で空っぽになる、どうしよう? とあたふたした強烈な経験をさせていただきました。
そんな経験でもBLOGにまとめようと思います。
総合スーパーなどでも、冬物から春物に変わる時期なので、新生活フェアを兼ねて、話題商品などを並べています。
もう2月後半ですね。
私立大学の合格発表がこの時期くらいから始まり、お店には、合格発表の帰りに、学生さんが数年間住むところを決めて、お店にどんなものがあるか?下見に来られるお客さまがお越しになられる季節でした。
この時期くらいから、3月末のピークに向けて・・・
取引先では、細かい商品ばかりなので、箱に分けてまでは、出荷できないので、私が倉庫に入って、箱にまとめなおして、ナンバーリングして、出荷していただくために、寒い倉庫で、作業していた時期です。
懐かしいものです。
何せ・・・家庭用品は、細かい--!!
洗濯ハンガー、アイロン台、ゴミ箱などは、大きいのでよかったのですが、箸、スプーン、バターナイフ、まな板、包丁などは管理するだけでたいへん。
それが曜日に関係なく、入学式が4月1日だったので、3月29日、30日、31日に、お客さまが集中する。
なぜか? といえば・・・
アパートに入るために、こちらに親御さんと出てきているから・・・
親御さんが帰るまでに揃えておきたいということもあって、売場には、あっちこっちに買い物かごが置かれて、商品を探してきては、その買い物かごに入れていく風景・・・ よく入れるかご、間違えないなぁ?
って、当時は、感じていました。
特に、カーテンや照明売場の人は、出てきたばかりで、当日、必要だったので、たいへんでした。
家庭用品は、次の日くらいからなのですが、アフリカでバッタが移動して緑がなくなる風景って、知ってますか?
まさに一瞬で、売場には商品がない。そんな感じでした。
一年目は、欠品だらけで失敗しました。
特に、お客さまによく聞かれたので、今でも覚えているバターナイフとコーヒースプーン。
「コーヒースプーン、バターナイフはどこにありますか?」
「申し訳ありません。只今、欠品しています。」
「いつ入るの?」
「○○曜日くらいです」
「もう---!!」
って怒られるような感じ。この期間は、この繰り返しでした。
細かいので、品出しするだけでもたいへん。品出しする際から、売れていく。種類もいっぱいあるので発注するのもたいへん。すべての商品を欠品しないように管理しようとしたのが、招いた結果でした。
さらに追加発注して、在庫が残ったけぇーー!!
欠品していたので、また買いにこられるだろうというのが、甘かった。短期商戦は、深追いしたらダメということも勉強した。
二年目は、学習して、売れ筋商品に絞り込んで、これだけは欠品させない。
用途や機能が、代用できないモノが欠品すると、やはりお客さまに不便をかけるので、せっかく、遠いところから来ていただいて、欠品していたら、申し訳ないと思い、そのような対応をしました。
でも、この在庫をストックしたお蔭で、欠品もなく、お客さまに迷惑を掛けることもなく、30日が、プロパーで単日売上で、500万超え、31日も300万越えくらいじゃなかったのかな?
昨年比250%くらい・・・ いかに一年目に、欠品して、商品をショートさせたか? ですね。
ただ売場には、陳列されている商品は、売れ筋の商品のフェースを拡大して展開しました。この時だけは、他で代用できない商品をきちんと守ることと特売品でもなくプロパー品なので、利益もばっちりでした。
今では、大学も学科によって、分散しているのと、アパート住まいなので、少しでも使うお金を減らしたい意図もあって、自宅から使っている家庭用品などは、持ってこられる方が多いので、昔ほど売上はないかも!? しれないですね。
やはり一年目に失敗して、次の年は反省して良くしよう!! お客さまに迷惑を掛けないようにしよう!!
と思ったことが、いいようにつながったように思います。
今の仕事は、デザイン、企画などをしていて・・・
やはり今度は、こんなことをやりたいなぁ---!!
そこに楽しさがないとおもしろくない---!!
と、20年前のシングルライフ時期を振り返り思い出して、そんなことをふと思いました。デザインや企画って、進化しないとおもしろくないものですもんね。