3年前くらいは、トップバリュ、セブンプレミアムなどその他スーパー各社のオリジナル開発商品が売場で所狭しと並んでいました。
メディアでも取り上げられたり、CMでも有名タレントを登用したりして定着させるために各社取り組んでいたのですが、最近ではあまり目にすることがなくなりました。
アイキャッチ画像に使った セブンゴールドの「金の食パン」は、売場に並んでもすぐに売れていくくらいの人気商品でした。
ナショナルブランドと言われるメーカー製品とあまり変わらない商品と比較すると価格も安かったので売れていました。
逆にセブンゴールドの商品は
価格ではなく、商品の価値を考え、改善を繰り返す
ということでそんな商品を改廃しながら、こだわって販売されていたので、今でも人気の商品につながっている商品もあります。
そんなPB商品の展開についてサクッと経験を交えてブログにまとめてみました。
そもそもPB商品って何?
ってことから、お話ししないといけないですね。
PB商品は、プライベートブランドの意味です。
スーパーやコンビニ側が メーカーに製造を頼んで自分のブランドとして販売している商品で、 自主企画商品とも呼ばれています。
逆に、NB商品はナショナルブランドの意味です。
今まであったメーカー生産の商品の事で、「カップヌードル」「グリコポッキー」などがそうです。PB商品が全盛期になるまでは、商品はメーカーが製造して卸しを通して、小売業であるスーパーやコンビニに卸して販売するのが普通でした。
食品だけに限らず、ファッション、寝具インテリア商品などで
●当時は、価格が安くなるデフレがどんどん進んでいた。
●お客さまの選択肢が増え、コモディティ化が深耕していた
ので、お客さまの選択肢を自分のお店に向けてもらうために、PB商品の取り組みに各社力を注いだ。
そんな感じで開発した商品をなぜ価格訴求商品にしてしまったのか? 商品を育てる依然の問題のような感じがします。
らおが以前のブログで「アドバンス寝屋川店」の話しをさせていただいたのですが、アドバンスもオープン3日間は、すごく売れました。オープン以降は駅前で駐車場もなく、食品売場もなかったので閑古鳥でした。
そこで出てきた話しが、
安売り!!
消耗品を安くして、お客さまを集客してシャワー効果でお店の売上を上げていこうという話しでした。
でも化粧品のバイヤーだけが、
「お客さまに認知もされていないのに、安売りするのは無駄」
という話しをされました。
今ではその考え方が正解であったと思います。
1年間は我慢するようなしっかりした計画が必要であったように思います。
PB商品も各スーパーやお店が同じような商品を同じように展開するようになって、お客さまもNB商品のようにどこで買ってもそんなに大差がないと感じてきたから、勢いも下火になってきた。
だから新商品を開発して、旧商品を改廃しながら、価格戦略になってきたんじゃないかな?
でもあまり売れているように感じなかった。
この情報は、お客さまがこの商品を買われて、どんな生活を過ごせるのか?ではなく、商品のスペックを告知したものだったから。
けっきょくは、これだけ素晴らしいスペックを使っていて、この値段は安いとしか? 思えない感じ。
実際は、高かったですが、その価格のこだわりがお客さまにお届けすることが出来なかったから、PB商品が埋もれてしまったのではないでしょうか?
またNBブランドのメーカー側もPB商品が全盛期の頃は、一番いい場所が取れなかったので苦戦されていました。
NBブランド商品も売上の影響があったので、巻き返し策を展開され、今は巻き返しておられるのでしょう。
やはり価格政策=コモディティで取り組み育てられようとした商品は、育たないのでしょう。
それよりお客さまにお届けしたい気持ちを大切にして、開発された商品を育てる必要がPB商品にはあるのでしょう。
それぞれの商品に「USP」があればいいのでしょうね。
つたないブログにお付き合いいただきありがとうございました。
コモディティにもUSPを適用したいものですね。