こんにちは!! 売り切る売場仕掛人 伊藤 匠です。
新聞を読んでいるとお正月の 「ひとり用洋風おせち」 セットが売れているという記事が目につきました。
この時期のおせち予約といえば、早期予約割引企画も終わって 「お持ち帰り」 の訴求を強化し始めた季節かな?
おせちといえば、毎年、おやじからいただいていたのですが、そう言えば、今年は 「いただけないや!!」 と思ったので、事務所から少し歩けば、百貨店もあるので、予約ついでに、ひとり用おせちの展開でも見てみようと・・・トボトボ歩いて行きました。
●売場に行くと・・・
小さな子どもさんを連れたおかあさん、おばあさんと娘さんかな?
買いに来ておられました。
「僕、大きなエビが入っているのがいい」
とか? 子どもさんがはしゃぎながらおせちの見本を見ながら指でエビをさしています。
「息子夫婦が帰ってくるけど、これくらいのサイズで足りるかな?」
と、スーパーでは、紙の印刷物の平面の告知が多い中、百貨店のおせち料理のサンプルは、昔ながらの立体的なろう細工の見本。
「断然、ろう細工の方が、おせちの内容は伝わりやすいなぁ-」
そんなおせち売場を見ていて「おひとり様用おせち」 は、そんなにフェースが拡大されることもなく、そんなトレンドに流されることなく、基本はファミリーだなぁ? って感じたことを、ブログにサクッとまとめてみました。
昔はお店も元旦は休みで、正月三が日は休みだった。
昔の環境と今は違っているので、年末年始も仕事だって人が多いんじゃないかな? そんなこともあって、おひとり様用おせちが伸びて売れているのかもしれない。
●売れているおせちの傾向は・・・
・価格が10,000円くらいで、少人数の1~2人前のおせち。
・洋風、オードブル。
・価格が高くても、例年、人気のおせち。
・有名店、有名料理人、キャラクターおせち。
のようです。こんなニュースに伴って、おひとり様用おせちの演出を強化している大手スーパーもありました。
やはりおせち料理の由来をおじいちゃん、おばあちゃんが語り継ぎながら箸を進めるのがいいのではないでしょうか? 私もおせち料理といえば、父の由来のうんちくを聞きながら、とりあえずすべての料理を少しづつ食べていました。そんなことを考えるとおせち料理って・・・
お正月に三世代のコミュニケーションが生まれる料理 なのです。
たとえば・・・
●黒豆
今年一年マメに暮らして、無病息災でありますように・・・
●伊達巻
形が巻物に似ていることから、学問、習い事の成就を願う
●酢レンコン
たくさん穴が開いていることから、将来の見通しがいい
●海老
腰が曲がるまで長生きしますように
などなど、それぞれの料理に由来があるのです。
食品売場の各食材には、そんなことを説明したいわれPOPが展開される季節だと思います。
おせち売場にもコーナー立ち上げ時からそんなPOPをつけて、告知すれば、料理そのもののいわれなので、自然といっしょに売場に来ている子どもたちも興味を示す。
ただPOPは、子どもをターゲットとしたイラスト入りで説明しないといけないと考えます。
そんな知恵をつければ、おじいちゃん、おばあちゃんとの会話も弾むんじゃないかな?
おせち料理の見本のえびを見て、えびを食べたら、長生きしよう!! という願いを込めて食べるんだとおじいさんが言う前に言えば、会話も弾む。
おせち料理は、年々予約数が落ちているので、売上の確保できるおひとり様用おせち商材のフェースの拡大を考えるでしょうが・・・
こんなコミュニケーションを図れる料理だと思って、売場を作ることによって
「会話が生まれる」 昔ながらのお正月を箸を進めながら過ごせる
そんなことを売れている商材トレンドに沿って、売場を作るのもひとつかもしれませんが、そんなコミュニケーションを図れる演出をすれば、このお店のおせち料理を購入すれば、こんな楽しみがあるとなると考えます。
お客さまが楽しくなって、家族のコミュニケーションを図れるような販売したいものです。
最後までブログに目を通してもらってありがとうございます。
何か? ひとつ売場作りのヒントになれば、どんどん活用して下さいね。
だって売り切る売場が増えることはうれしいことですから・・・
お正月の足音が段々近づいて冷え込みが厳しくなる季節。
健康と安全に注意して、日々過ごしたいものですね。