こんにちは!! 売り切る売場仕掛人 伊藤匠です。
最近、商品を売り切る事についてお話ししてますが、私の経験から商品を売り切る事についてお話をしたいと思います。
私が大手スーパーに勤務していた頃家庭用品売り場から家電売り場に担当が担当を移動したことがあります。
そんな経験から後方在庫についてブログにまとめていました。
売場を歩いてるとよく売場内の細い副通路に、ワゴンに入れたりして展開が終わった商品や鮮度が落ちた商品を見切り処分してることをよく見かけます。
これはどこかの売場で始めると、あっちこっちでも。
●正直言って・・・
・ショッピングカートで通ったりする邪魔!!
・他のお客様とすれ違いにくい
『回遊しにくい!!』
展開商品を売場で見切って売り切るのは良いのですが、そのような展開を売場のあちこちで見ると 「仕入れ量」というのが適正に判断されてるのかなって感じます。
私の経験なんですが家庭用品売場から家電売場に異動した時に感じたことです。
家電商品と言えば、現在は改廃がすごく早くて1年前の商品なんてもう売場に並んでいると
「商品価値」がかなり低いことがあります。
私は、売場を異動した時に、必ずしたのが後方在庫の確認でした。
後方在庫には、前任者の
『お土産』
が残っていることが多いからです。
お土産って・・・何だ!!
ってことですが、前任者が売れない商品を、そのまま後方に残したままで、何年も前の商品が残っていることがあります。
そのような商品は、棚卸のたびに商品価値を下げていくものですが、導入当初の価格で何回も棚卸を通していることがあります。
そんな商品のことです。
特に家電売場に異動して注意したのは、そのことです。
だって家電商品一品の単価が高いので、そのような商品が多くあると見切りに在庫価値が下がるからです。
家電商品というのは、季節ごとにメーカーのモデルチェンジ改廃があります。モデルチェンジした旧商品は売場で見切り処分しますが、売れ残ると後方に引くことがあります。
売場のスペースは有限だから・・・!!
そんなことから後方在庫を確認したのですが・・・
どんなに売る人でも、必ずと言っていいほど後方からそんな商品が出てきます。
異動した頃に、後方にあるほこりをかぶった箱を開けると前任者の売り切ってない商品が出てきました。
例えば、売場は一体型のコンポが主体だったのですが、それぞれが分離しているシステムコンポ。ビデオデッキなどが梱包を開けると出てきました。
さすがにこれには驚きました。
何故かと言うと・・・
初めにお話ししたように家電商品と言うと一品あたりの単価が高い。それが後方ストックに眠っている。
何回、棚卸ししたんだ?
念のため、棚卸しの価格も調べてみると当初価格でした。
べらぼうに高い金額で棚卸し
普通商品価値を評価して棚卸しするべきなのですが、パイオニアのシステムコンポ、調べてみると5年前の商品。
商品価値をよく見積もっても10,000円ぐらいしかない。
棚卸し価格は198,000円でした。
そんなことを経験して売場で商品を売り切ることを大切さを学びました。
現在、皆さんのお店でも後方在庫商品はいろいろあるでしょう。
チラシ商品、期間割引商品、企画商品、定番商品などいろいろ考えられます。
定番商品は通常扱っている商品なので売場補充のために必要かもしれません。それ以外の商品が、後方に置いていると残っている。
だから売場に商品をしっかり品出しする。
また売場で処分できず、後方に引くのはやめたほうがいい。
食品商品は腐ったりいたんだりするのでその日に処分する。
問題なのはファッションなどの衣料品、生活関連用品これは腐らないので、来年売ろうと考えて後方に引くわけです。
そもそも来年は、トレンドが変わっているので、今の値段で売れるわけがない。でも来年は売ろうとした時に商品価値が下がるわけです。商品価値が下がると言う事は利益が取れないわけです。
だから販売期間を意識して売る。
それは適正量を考えて仕入れて期間内に売る。
という癖をつけることが大切だなぁ?
期間内に売れば、利益の源泉が見つかるわけです。
ビジネスですからやはり売り上げも大切かもしれません。
でも中身の利益を確保することを考えていきたいものです。
最後までブログを読んでいただきありがとうございました。
後方に引く癖をつけると売場に変化がつけられるので、癖になります。春モノから、初夏モノに変わる季節、注意したいですね(笑)