こんにちは~ ♬
売り切る仕掛人 匠(たくちゃん)です。
お伊勢さんにお参りに行くとお土産で真っ先に浮かぶのは
『 赤福餅 』
ですよね。
● この赤福餅、「おんぎゃ~~!!」 と誕生したのは・・・
1707年 (宝永四年)
実は、宝永四年ってたいへんな年だったのです。
・10月 4日 宝永の大地震(マグニチュード8.4)
・11月23日 富士山の宝永の大噴火
こんな年に赤福が誕生して、今も続いているすごいことだなぁ~
って思います。
特に地震は、遠州灘、紀州灘で起こったことなので、お伊勢さんにも影響があったんじゃないか?
それに大地震があって、富士山が噴火したとなったら
大混乱だっただろうなぁ~ って思いを巡らせたりします。
今では、僕もお伊勢さんにお参りすると赤福餅をお土産に買ってきます。
伊勢土産=赤福餅 って感じ。
赤福餅は、大阪の駅の売店でも売ってるし
百貨店ではお店も出しておられる。
今では、どこでも気軽に買うことができるほどおなじみです。
でもあっちこっちで販売されているので、ありがたみにちょっと欠けるかな?
そんな赤福のお店を見て、感じた長続きの秘訣をちょっとまとめてみたいと思います。


● 赤福餅の形状のいわれ ご存知でした?
僕は、形状に意味があるとは知らなった。
伊勢神宮神域を流れる五十鈴川のせせらぎをかたどり、あんにつけた三筋の形は清流、白いお餅は川底の小石を表しているそうです。
● 赤福の名前のいわれは?
経営理念の「赤心慶福(せきしんけいふく)」の言葉から二文字をとって「赤福」と名付けられたそうです。
ちょっと赤福餅の豆知識です(笑)
経営理念の『 赤心慶福 』って言葉が、長続きして、
お店が広がっているひとつの要因のように考えます。
けっこう今の会社って、経営理念、経営方針などがない会社が多い。
スタッフ数も昔ほど多くなくなり、会社の方向性を示す理念、方針がないから、一体感も薄れている感じがする。
● この 「 赤心慶福 」は・・・
赤子のような、いつわりのないまごころを持って自分や他人の幸せを喜ぶという神宮参拝者のこころの有様を表した言葉
お客様への感謝のこころがあるだけで、
お客様への対応とか、モノ作りで大きな違いが出てくるものです。
赤福の大きな強みはシンプル~~ !!
商品も「赤福餅」だけ、レジのクロージングも袋入れだけ。
通常取り扱っている商品は「赤福餅」だけです。
ただ折箱、銘々箱、甑(こしき)の違いだけですから、
他の和菓子屋さんのように種類があるわけではありません。
レジなどのクロージングでも、
赤福餅の「折箱」「銘々箱」「甑」の3種類から、何個入りなのか
確認するだけで、在庫の箱積みから取って、袋にいれるだけ。
誰でも簡単にクロージングもできます。
それに日持ちであるとか?
堅くなるので冷蔵庫に入れないで下さいとか?
応対がシンプルだから、お客様にも赤福餅を楽しんでもらうための大切なことをしっかり伝えることができる。
一種類だけですから、管理も楽です。
これが時間になれば、売り切ってしまうよう在庫が計算されていれば、丸々利益確保できるわけです。
食品って、けっこう閉店間際の見切り処分のロスが大きい。
単品販売なので、数量の予測も立てやすい。
だから311年長続きるように想定できます。
老舗と言う会社には、これ!!
というモノ、サービスがある。
赤福でも、毎月、1日に楽しめる「 朔日餅 」で話題つくりしています。


季節に応じて、食べられるお餅って、季節が感じられていいですよね。この1日限定の朔日餅は、朔日参りに合わせて作られているモノですから、けっこう並ばれるようです。
百貨店でもお昼からの予約販売で対応されています。
● 赤福から学ぶ老舗の秘訣は・・・
・経営理念、経営方針が商品、サービスに生かされている。
・老舗の秘訣は「これ」というロングラン商品がある
・運営管理がシンプルであること
・シンプルだから商品管理もしっかりできる
・商品管理には、商品そのものの味覚管理
・もうひとつ大切なのが生産管理=在庫管理
・シンプルだからお客様にしっかり伝えなければならないことが伝わる。
・しっかり伝わるから、お客様も感謝してきちんとクロージングできる。
そんなことを感じました。
売上が欲しいから、商品の品揃えアイテムの幅を広げるわけですが、そこに不要な投資、経費が発生するわけです。
そんなことを考えると
地道に商品を絞って、お客様に価値をお届けすること大切だなぁ~ ! でも僕の大好きな中小のお店、個人事業主は、これにちょっと調味料を足さなければなりません。
その調味料のことを考えることが楽しんですね。(笑)
ほんとお店、会社を見るといろいろ学べますね。