2月の北米国際玩具見本市で、世界中の女の子に愛されてきた着せ替え人形 「バービー」 を販売するマテル社から、インターネットとつながった人工知能 (AI) を駆使し、自分で考えて持ち主と会話する 「ハロー・バービー」が発表されました。
日本でもソフトバンク社から、 「Pepper」 が、今年の夏に販売が予定されていますが、予想以上の反応の良さに顧客が殺到しそうな気配が予想されています。
話しを、「ハロー・バービー」 に戻しますが、マテル社に届く女の子からのリクエストの声・第一位は、「バービーと話しがしたい」 ということだそうです。今回は、女の子たちのそんな思いを、「スマートトイ」 として実現させたそうです。
やはり新しいものを作れば、反対意見も出るようで、今までのハービー人形であれば、こどもたちが、想像しながら、遊ぶ話しを作り、人形同志を操りながら、人形遊びを楽しんでいました・・・
「このバービーは、こどもから想像力を奪ってしまうもの」
と疑問や批判が出ているそうです。
その声は、わからないこともないのですが、でも、少子化時代で、ひとりっこ家庭が増えているので、話し相手も欲しいのではないか?と思います。
兄弟が複数いれば、会話もしますので、コミュニケーション能力も上がります。ただ、ひとりでは、家庭内の親との会話はあるでしょうが、こども同志の会話はないのです。
そんな部分を埋めると思えば、反面、いいのではないか? と思います。
ただ、1月のBBC電子版に、イギリスのビビッド・トイ・グループ社が、11月発売したスマートトイの 「ケイラ」 を、イギリスのウェブセキュリティー研究者がハッキングし、会話内容を邪悪に改竄(かいざん) したと報道されたとのこと。これは、こどもの夢を壊すことになるのでやめてほしい行為です。
スマートトイは、ネットとWi-Fi でつながっていて、こどもの声 (会話内容) を、ネット上にあるクラウドサーバー内の人工知能 (AI) が記憶・学習することで、こどもと会話ができるようになっているようです。
iphoneのsiriのようにスマートフォンの音声ガイドのように持ち主の質問に的確に答えるほか、こどもの趣味や趣向を記憶して会話に対応していくようです。データを蓄積していけば、
「持ち主のこどもにあわせたバービーに成長させる」
ことができるようです。
そんなシステムを逆手に取って、データを改竄してこどもの夢をこわすようなことはやってはいけないでしょうし、そんな不安があれば、親からすれば、こどもに安心して、この人形をこどもに渡してあげることができなくなります。
マテル社としては、 「こどもの最高の親友になるように設計している」のですから、決して夢をこわすようなことはしてはいけないと思います。
ただ、人工知能が、ネットとつながっていく限りは、パソコンやスマートフォンなどのウイルスと同じように、データーを盗られたり、当然、ハッキングされ、邪悪に改竄されることも想定されるので、人工知能の開発と並行して、そのような改竄対策をすすめていく必要があると思います。また今後、ロボットの開発も進んでいくでしょうから、ウイルス同様、いたちごっこが進められるのは、見たくない現実です。
あわせて、進めてほしいと願うばかりです。
「使われる方の楽しみを悪夢に変えないように、節に願うばかりです」
今日も長々とお話しにお付き合いいただきありがとうございます。
人それぞれにとって、「楽しさ」 の価値観は、違うものですが、人に迷惑を掛けない楽しさの追求をしてほしいものです。