今日は、私のfacebookでも、以前二回くらいお話しさせていただいた京都東山の「新熊野神社 (いまくまのじんじゃ)」の話しですが、アップするように書き上げようと思っていたのが、やっと手をつけてアップできる時間が、数分ですが、時間を作れそうです。
今熊野神社は、東大路通り沿いにあります。
目印は、道路の空を隠すように大きく枝が広がっている大きなクスノキです。後白河上皇のお手植えされたと伝えられる大きな御神木で、高さ19m、周囲6mと言われる巨木です。
このクスノキを見るとすごいパワーを感じます。
このクスノキは、今から約830年前に、草創の砌(みぎり)として、後白河上皇は、紀州熊野から土砂、材木などをこの地に運び、熊野になぞらえて、新熊野神社を創建されたそうです。
熊野より移植、 国家鎮護と万民福祉とをご請願され、お手植えされたのが、このクスノキだそうです。
また熊野の神々がご降臨になる 「影向(ようごう)のクスノキ」 といい、 健康長寿、 病魔退散時に上皇が常にお腹を煩っておられたところから 「お腹の神様」 と信仰され、人々から
「大樟(くすのき)大権現」
尊崇されているそうです。そんなクスノキに迎えられ入っていくと・・・
奥の方に、「京の熊野古道」なるものや、絵馬には八咫烏(やたがらす)が描かれています。
そしてクスノキと同じように奥の方に「梛(なぎ)」の木が多く植えられています。その中でも昭和55年に成人式を挙げられた浩宮殿下が、参拝された際に、樹齢20年の「梛の木」を植樹されたそうです。
新熊野神社は、古来 「梛の宮」 ともいわれていたそうです。梛は、雌雄異株で、葉は多くの縦脈からなり、容易に切れにくいため、 緑むすびの樹 といわれ、また実は二つ並んで仲良く実るところから、 夫婦円満の目出度い樹 とされているそうです。
梛は、 「罪穢(つみけがれ)」・「災禍(わざわい」・「病魔」 などをナギはらう霊験がある と信じられ、熊野詣でなどには、 道中安全のお守りとしたそうです。またナギは、朝凪・夕凪のナギから 安全・無事を守り、平和と幸福を招来する霊樹 といわれています。
そんな樹が境内にたくさん植えられているので、この新熊野神社を訪れると、まずクスノキのパワーと、梛の木の霊験で、こころ洗われる感じがします。ほんとうにおすすめのスポットだと思います。