最近、メディアでもよく取り上げられている北区西天満の 「靴オットー」 に先日行ってきました。
このお店、西天満交差点の角で、不況の荒波にも負けず 「大阪一安いといううわさの靴店」 などのユニークなキャッチコピーで、40年間しぶとく経営を続けてきた店が、姿を消すということで、メディア報道を見て、興味があったので、ぶらりと行ってきました。
店頭には、こんな短冊調の垂れ幕が、ひとつひとつを読んでいるとおもしろいです。これは、復刻した歴代の垂れ幕とのこと。
大阪の南森町の駅から歩いて、10分くらいでしょうか?
ほんとうに西天満交差点の角に、「靴オットー」 はありました。
今回、店主の竹部さんが体調を崩し、店頭に立ち続けることが難しくなり、閉店につながったとの報道。
お店は、実際、行ってビックリしたのですが、床面積30㎡足らずの小さな店でした。もっと大きな店を想像していました。
この店の命名は、ドイツの通販会社「オットー」の創業者が、靴職人だったことにあやかって 「オットーのような大きな店になりたい」 という願いを込めて、つけられた とのことです。
この店は、高速を超えた向こう側に、日本一長い天神橋筋商店街があるのですが、あえてビジネス街の西天満に昭和52年に店を開いて、他店との差別化を図ったということで、ほんとうにこのオットーだけが、ポツンとある立地なのです。
この立地で、よく40年も続けてこられた
ということには、感心しました。
「ほんまにやめます」 というタスキをかけているのは、店主の竹部さんなのでしょうか?
開店当初から、ディスカウント方式を展開し、男性用ビジネスシューズを中心に、格安販売していたそうです。
行った時に並んでいた靴もめちゃ安でした。
これは卸売業者から売れ残った商品を買い取り、格安で販売していたようです。ただバブル経済がはじけると、客足も激減し・・・
「もうあかん。どないしようと、不安でいっぱいになった。」
そんな思いを、ふと「ありのままの思いを、垂れ幕にしてみたら」 と思いついたのが、平成5年とのコトで、画像のようなおもしろいキャッチコピーの垂れ幕が、店頭にその頃から展開されたのでしょう。
1日から始まった「完全閉店セール」 メディアの報道もあって、来店客数が、通常の15倍になったということで、行った時も、在庫は、ほとんどなかったです。
店頭には・・・
●「もうあかん、やめます!」
●「いや、やっぱりやります!どっちやねんセール」
●「倒産セール!もうすぐ父の日だけにね!」
●「横綱も、この店も、土俵際。出直しセール」
などなど、見ていると、クスッと笑ってしまいそうなキャッチコピーで作られた垂れ幕、これを見るだけでもおもしろいです。
このお店は、2月20日・午後3時くらいに閉店予定とメディア報道されていました。けっこう、メディアを見て、お店を見に来ている方もおられたので、商品があれば、いい閉店セールにつながるのにと思いながら・・・
竹部さんは、閉店後は、インターネット販売を再開させるとのコトで、また機会があれば、購入したいなぁ? って感じました。