「価値」がなかったものに「宝」が眠っている (津田大介日本にプラス+を見て)

こんにちは・・・ アンディーンノア社長 伊藤です。
梅雨に入っていますが、なかなか雨が降らない毎日ですが、沖縄も梅雨明けし、明日くらいから本州も本格的に雨の季節が訪れるようですね。
津田大介さんの本を読んで、わかりやすく話をされる面白い人だなぁ?と感じていたのですが、CSの番組お話されていることを知りました。一度見てみようと感じたので、見て感じたことをお話ししていきます。

▼アベノミクス・・・ほんとうに経済再生しているの?

アベノミクスは、日本経済を再生するには、これしかないと言うことで

  1. 大胆な金融政策(異次元の緩和の量的政策)
  2. 機動的な財政政策(公共事業10兆円の補正予算)
  3. 民間投資を喚起する成長戦略

で進めてこられましたが、果たして景気回復してきているのでしょうか?
2014年5月ANN調査結果では・・・
①感じている 15% ②わからない 13% ③感じていない 72%

と、新聞、ニュースなどでは、さかんに回復基調にあると報道され、自分自身の生活感や自分の会社の仕事に置き換えた時に、そんなことないだろうと感じていたので、このアンケート結果の説明を聞いて、「そうだよね!!」と感じました。
新聞報道で、前年の決算発表で、史上最高の最高益なる文字がマスコミの記事に並んでいました。これはドル建てで決算をしているためで、円安傾向で推移しているので、当然、1ドル80円台の決算と100円台の決算では異なります。それを考えると景気は、平行線の流れで、好景気でも不景気でもないことが、プロの人はわかっているのに、言葉を発せられない・・・ なるほどなぁ? って感じました。
この民主党が政権を握っていた期間を含め、20年間は、経済は、「停滞」していたとのこと。現に輸出力は、1.6倍も増えていたですが、ここ最近は、輸入が輸出に対して、11兆円も増加しており、外国に持ち出すお金が増えている現状で、日本の輸出・入の推移を見ていない人が経済に口を出している。マスコミなどの報道機関は、まず事実をきちんと発してほしい。そして論説など別の場で、そのマスコミの会社としての考えを発してほしい。

ある現実に対して、報道機関によりフォーカスの仕方が異なるので、時には間違った伝わり方をする

また一番生活に近い数字の小売販売額を取れば、物の値段が上がる事は、デフレからの脱却でいい事ですが、仕入れコストが上がるのに、売上が横ばいないし、下がっているということは、利益が減少しており経営状態は良くないと言うことを物語っているのではないでしょうか?
ここにきて甘利経済再生担当大臣が「景気は緩やかな回復基調が続いているが、消費税率引き上げに伴う駆け込みの反動によりこのところ弱い動きもみられる」という発言が、5月23日ありました。

▼「価値」がなかったものに「宝」が眠っている

2014年新書大賞第一位の「里山資本主義」
私も本屋さんの棚に並んでいたのは知っていたのですが、番組を見ていて、「なるほどな!!」 と感じました。
里山資本主義とは、人間が生きていく上で、必要な水、食料など里山にある資源を生かす。

  1. お金に依存しないサブシステムを再構築する。
  2. お金が乏しくなっても、水、食料、燃料が手に入り続ける仕組みを用意する。

岡山県に人口5万4000人の真庭市があります。
真庭市は、市全体の8割が森林で、製材所が30社ある町です。
この町が、里山資本主義とどう関係あるのか?と言う話しですが、
この真庭市にある銘建工業株式会社の社長の先を見る先見力がすごいなぁ?
と番組を見て感じました。この会社・・・ただの製材所ではなく、自然エネルギーを使った発電施設を持った西日本最大規模の製材所なんです。
年間4トン出る木くずを再利用し、バイオマス発電を行い、熱でタービンを回して24時間フルタイムで発電を行っているそうです。このお蔭で、会社の電気使用量を100%賄い、かつ夜の発電分は、電力会社に「売電」し、
年間電気使用量の1億円+売電収入年間5000万円+木くず産業廃棄物処理費2億4000万も発電で償却し、費用がゼロ
多額の利益を上げておられるそうです。これって・・・すごいことじゃないですか?話しを聞いて、さっそく本を購入しました。

アマゾンのサイトです。よければどうぞ!!

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http://www.amazon.co.jp/dp/4041105129/?tag=googhydr-22&hvadid=44273456945&hvpos=1t1&hvexid=&hvnetw=g&hvrand=16322135749185040431&hvpone=820&hvptwo=&hvqmt=e&hvdev=c&ref=pd_sl_8av32aa6x8_e

そして木くずを使った新たな燃料の「木質ペレット」も作られています。この木質ペレットは、1kg=20~30円で、灯油と同じ熱量を出せるそうです。ただ灯油との大きく違うのは、価格が変動しやすい石油製品と違い、価格が安定している為、ハウス栽培の暖房などに活用されているようです。

▼やはり海外が参考に!!

このBLOGの投稿で、「若者よ!海外を目指せ!!」と偉そうなことを投稿しましたが、やはり真庭市のモデルもオーストリアのモデルを参考にしているようで、これだけソーシャメディアが発展した世の中・・・ターゲットを絞って、調べて、現地を見るのもいい事ではないか?と感じました。やはり海外には、知らない参考になることがきっと眠っているのでしょう。

※参考
「里山のチカラ」~お金に換算できない価値が眠るところ~

    地域エコノミスト 藻谷浩介先生記事
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/satoyama/interview/motani01.html