1818年(文政元年)創業 東海道五十三次の始まりにできた店

こんにちは~ ♬
売り切る仕掛人 匠(たくちゃん)です。

京都の三条大橋の西のたもとにある「内藤商店」
創業は、江戸時代文政元年。
その頃の交通網は、時代劇などでよく話しが出てくる東海道五十三次。小学生の頃に弥次喜多で有名な「東海道五十三次膝栗毛」を読んだ。

まさにこのお店がある場所は。東海道五十三次の始まり場所。
そんな時代から続いているなんて、すごいお店です。

● 扱っている商品は・・・

棕櫚(しゅろ)を素材にした
『 たわし 』『 ブラシ 』『 ほうき 』

たわしとか?ほうきとか?
そんなに頻繁に買い替えるモノでもなく、
今では大手スーパー、日用雑貨店では衰退商品で、売場から消えているお店もある。
そんな商品をお店に広げて江戸時代から販売されている。

お店には、物珍しさもあって、インバウンド客や観光で来られている方がちょこちょこ買って帰えられる。

気さくで丁寧に接客している女将さんと話していると

「いいものを置いて、川のようになむなむと続いていったらいい」

って言っておられました。

「なむなむ」? = まあまあ、ほどほど (笑)

お店には、お客様には、ほんと丁寧に対応される。
女将さん、ありがとうございました。(笑)

笑顔がすてきな女将さん。写真を一枚お願いしたら、座って撮らせていただきました。こうやってみると女将さんの方が若く見える(笑)

棕櫚で作ったたわしとか? ボディーブラシ、ほうきって、
他の素材、たとえばスポンジとかと入れ替わって、陳列スペースの関係で、扱っていないお店が増えている。

どうして扱っていないか?
売上販売POSデータから分析した時、
販売数が少ないから。

大きなスーパーとか、日用雑貨店では・・・

取扱の常備商品は、回転率の高い効率を求める

昔からある棕櫚製のたわし、ほうきは、そんな効率の観点から
お店の売場ではカットされ、取り扱いが少なくなっている。

お店にはいろいろなたわしが並んでいます。見ているだけでも楽しいし、そこに女将さんのお話しが入るとより一層楽しかった。
庭ほうきも庭園の多い京都ならではねんでしょう。車で来てたらなぁ~? 欲しかった商品のひとつです。

棕櫚でできた商品を見ながら
このお店が続いている秘訣を考えていました。

女将さんは、昔からこんな感じで商品を並べていた
と言っておられました。
商品が、平場に木製の箱を置いて、並べられているだけ
壁際には、机用、パソコン用のミニ箒が吊られている。

● お店にある商品の全体感が入口から見やすい

・入口の間口が広くて、入りやすい。
・商品が見やすく、手に取って選びやすい。

それとあれやこれや関連商品を扱っているのではなく

・メインは棕櫚素材の商品
・棕櫚素材の商品、たわしのキーホルダーまで広く扱っている。

たくさんの種類の棕櫚でできたたわしを見ながら・・・

棕櫚のたわしのように効率というものさしで衰退した商品に

ビジネスチャンスが眠っているじゃないかな?(笑)

やはり女将さんの丁寧な接客とクロージング

・また女将さんの話しが聞きたいなぁ~~

僕が購入したのは、机用のミニほうき。

ってなるような接客でした。

机用のミニほうきを購入すると
メンテナンスの仕方を丁寧に教えてくれた。

ほうきの下を立てて、固いとこでトントンって叩いたら、ゴミが出てくる。そしてほうきの先が開いてきたら、今、包装しているような状態で、一日置いといたら、元に直るから・・・

長持ちするから大切に使いや・・・!!(笑)

教えていただいた。
昔は、キッチンでも棕櫚のたわしで食器を洗ったりしてた。
今ではスポンジに変わったが、女将さんのこだわりを聞くと、
もう一度、棕櫚のたわしを使ってみたくなった。

「なむなむ」

っていう京言葉もよかった。(笑)